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2013年12月

中村先生の本が飛び込んできた!

   暮れになって、刺激的な本が飛び込んできた。
 中村健一先生の本。
 

  「おい、おい、これは何なんだよ!」と驚くことであった。
 

  「はじめに」のところに次のように書いてある。
 


  ★ ★ ★
  私は、若い頃、毎日1時間は楽しい授業をしようと思って、しっかり準備を
 していました。
  その1時間については、面白いネタを用意し、全ての発問・指示を書き出し
 ていたのです。
  今思えば、授業づくりに燃えていました。

  しかし、その意欲満々の若い頃ですら、毎日1時間でしたからね。
  逆に言えば、残りの5時間は,普通の授業をしていたということです。 
  意欲があってがんばっても、大部分の授業が普通のつまらない授業だった
 のです。
  ┌─────────────────┐                                     
  │ 授業はもともとつまらないものだ。    │                                     
  └─────────────────┘                                     
   こんなことを言ってしまったら、お叱りを受けるでしょうか?
    ★ ★ ★

 中村先生、思い切って言い切っている。
 でも、多くの先生方は納得されるであろう。
 

  また、読み進んでいくと、次のように書いてある。

  ★ ★ ★
  最後になりましたが、まずは、野中信行氏に感謝します。本書のアイデアの
  元になっているのは、野中氏の「『味噌汁・ご飯』授業」です。野中氏にはい
 つも多くのことを学ばせていただいています。
  ★ ★ ★

 この本は、「味噌汁・ご飯」授業にアイデアをもらったもの。
 それで分かったことがある。

 その書名。
 はじめて教育界にこんな書名の本が登場したのである。

 村上春樹の最新作『色彩を持たない田崎つくると、彼の巡礼の年』に対抗してつけたという書名。

 「つまらない普通の授業に子どもを無理矢理乗せてしまう方法」(黎明書房)

 

 

   

Isbn9784654018956


 私達も3月に明治図書から「味噌汁・ご飯」授業本を出すことになっている。
 「日常授業」の改善の本になる。

 その前に、中村健一先生に先に出されたことになる。

 だが、これは、うれしい、うれしい、驚きの声。

 主張することも、ほとんど私達と同じである。

 一気に読んでしまった。 

  ★
 私達は、従来から主張してきた。

 「日常性」を組み入れない「授業研究」は、所詮絵に描いた餅にしか過ぎない。

 この本は(ちょっと再び書きにくい書名…笑)みごとに「日常性」を組み入れようとしている。
 その意味で、画期的な本だと私は評価したい。

 ★
 私達は、今まで「日常授業」を「授業研究」の対象からうち捨ててきた。
 「ごちそう」授業をいかに作るかだけが対象であった。

 そんな「授業観」を転換しなくてはならない。

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つれづれなるままに~本の増刷が相次ぎました~

  ●重版の連絡が何冊も届く。うれしいものである。

 『必ずクラスがまとまる教師の成功術~学級を安定させる縦糸・横糸の関係づくり』
                      (学陽書房 橫藤雅人・野中信行著)
  Photo_2        7版に増刷


                                                      

『新卒教師時代を生き抜く心得術60』(明治図書)       

 

  
Photo_4  16版に増刷

『新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則』(明治図書)     

 Photo_5  7版に増刷

『新卒教師時代を生き抜く初任者1ヶ月の成功シナリオ』(明治図書)
 

Photo_6  4版に増刷

  みなさんに読んでいただいたものである。
 ありがとうございます。

 

 

●家族旅行で大分へ行く。
 二泊三日の旅。
 

 一泊目は湯布院。
 
二泊目は別府温泉。
 

 最後の勤務校の大池小学校の職員旅行で行ったところが最高に気に入って、再び訪れたのである。
 

 湯布院は雪であった。由布岳は雲に隠れてずっと姿が見えなかった。
 

 二日目は、臼杵の石仏を見に行った。
 これも雨にたたられた。
 

 凝灰岩に刻まれた60余体の磨崖仏群である。
 平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫られたと言われている。
 

 国宝に指定されている。
 想像しているよりもすごい石仏であった。

 

 

 

 

 

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つれづれなるままに

   講演で、静岡県三島市に行った。
 三島の教職員組合から呼ばれたものである。
 
 

  私の講演を何度か聞かれた組合員の方がおられて、その要望で呼ばれたということであった。
 教職員組合から呼ばれたのは、二度目になる。

 40人ぐらいの先生方。
 夕方の6:30~8:00の時間帯で90分。

 一日の仕事を終えての集まりである。
 「先生方、お仕事お疲れ様です」という挨拶で始める。

 私の紹介をしてくれた先生は、私がメールで呼びかけた「初任者1週間のシナリオ」を持っておられて、それを紹介してもらった。ありがたいものである。

 疲れておられるはずである。
 私の話もその疲れを倍加するほどの暗い話である。
 

  それでも真剣に耳を傾けてもらえる。
 ほんとにありがたいことである。

 これで今年最後の講演が終わった。 
 夜の10時頃に家に帰り着く。
  今年もがんばったものである。
 ★
「新卒教師時代を生き抜く授業術~クラスが激変する日々の戦略~」(野中信行・井上雅一朗著)の表紙を決め、いよいよ印刷段階になった。
 このシリーズは、これで5冊目。
 

  青、ピンク、緑、オレンジ、そして今回は黄色。
 表紙の色である。
 

  よくぞ出し続けられたもの。
 初任者の強力な援護になれば、うれしい。
 
 ★
 結婚40周年記念で、富士山の近くの鐘山苑に行く。
 二組とも40周年。
 
 

  私とHは、二人で佐賀から横浜へ出てきた間柄である。
 ともに結婚して40年になった。
    
 

  行った日は、曇っていて富士山が見えなかった。
 次の日は、朝6時に起きたら、そばにそびえ立っていた。
 

  屋上の露天風呂で、富士山を眺めながらしばし呆然とする。
 寒さを忘れるほどの見事な富士山。
  何とも神々しい山である。

 
 

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心身ともに健康でいることです!

    Aquaさんから再びコメントが付いた。

 ★ ★ ★
早速のお返事、アドバイス、ありがとうございますsign03初めてのことばかりで、毎日毎時間いっぱいいっぱいです。土日は、教材研究で仕事から離れている時間がほとんどありません。
野中先生がおっしゃった学級会なども行ってしまいました。
自分の力のなさを痛感しています。
私以外の専科の先生の授業は、普通にできています。だから、子供達は私に対して不満があるのです。
後、三ヶ月を凌ぐにしても、子供達に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 ★ ★ ★

 そのコメントについて、Iwaiさんからのコメントが次のように付いた。

 ★ ★ ★
Aquaさん、おつらい状況の中、よくがんばっていらっしゃいますね。
偉いです。
しかし、こうなってしまった以上は、野中先生がおっしゃっているように、
毅然と淡々と凌ぐのが一番です。

「子供たちに申し訳ない気持ちでいっぱいです。」

というお気持ち、よーくわかります。
でも、子どもたちの前では罪悪感や弱みを見せず、「頼れる先生」でいてください。
Aquaさんがそこにいてくださることで救われる子どもが、きっといるはずです。
(と、以前わたしの学級が崩れたときに野中先生がおっしゃってくださいました。)

大切なことは、Aquaさんが心身ともに健康でいることです。
土日も教材研究をしていなければ不安なお気持ちもよくわかりますが、
たまには仕事を離れて友達と会ったり、おいしいものを食べたりしてください。
どうしてもできないときは、せめて暖かくして睡眠をたっぷりとってくださいね。
応援しています。
  ★ ★ ★

 まったくiwaiさんの言われることに同感である。
 iwaiさんも初めてクラスをもたれるとき、大変であった。
 でも、その経験からこのようにコメントをされている。 

 Aquaさん、土日にも教材研究をされているということだが、私はそんなことではないと思っている。
 クラスが大変になった先生たちは、ほとんどが「自分の努力不足だ!もっと教材研究をして教えなきゃ!」と身構えられる。
 

  気持ちはすごく分かる。
 でも、授業の問題ではないのである。
 

  そこに問題があるのではない。
 専科の授業が何とかなっている。「子供たちは自分に対して不満がある」と捉えておられる。
 

  それは、授業がまずいからではなく、Aquaさんの子供たちとの関わり方の何かが問題だったのである。
  たとえば、次のような問題がある。

 ・縦糸の張りすぎで、最初から小さいことまで徹底的に指導しすぎた。
 ・やんちゃたちと横糸を張ること(「心の通じ合い」)ができないままに、厳しく注 
意し、叱りつけ続けた。
    
 いまベテランの教師たちが、学級を壊していくのはほとんどがこれである。
 いままでは、これで十分何とかなっていたのである。
 ところが、いまはこれでうまくいかなくなったのである。

 こうなったら、あわてて子供の声を聞こうとされて、学級会を開いたり、やんちゃを呼んで話を聞いたり、……する。
 でも、だいたいがうまくいかない。

 「関係づくり」でまずったのである。
 これについては、橫藤雅人先生と私が出した「必ずクラスがまとまる教師の成功術」(学陽書房)を参考にしてほしい。
 

  「縦糸と横糸」の張り方を書いている。
 しかし、問題は目の前の子供たちである。どこで、どのような問題があったのか、冷静になってまとめてほしい。


 iwai さんは次のように書かれている。

 ★ ★ ★  
  大切なことは、Aquaさんが心身ともに健康でいることです。
土日も教材研究をしていなければ不安なお気持ちもよくわかりますが、
たまには仕事を離れて友達と会ったり、おいしいものを食べたりしてください。
どうしてもできないときは、せめて暖かくして睡眠をたっぷりとってくださいね。
応援しています。
  ★ ★ ★

 私は、最も大切な指摘だと考える。
 Aqua さんは十分今までも頑張ったし、今も頑張っている。
 

  ただ、今回は「やり方」にまずっただけ。
 誰だってそんなことはある。

 あとは毅然として淡々と凌いでほしい。
 応援しています。 

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要するに「じたばた」しないことである!

   前回のブログに次のようなコメントが入った。

 ★ ★ ★
 全く私と同じ状況です。低学年しか経験がありません。1番やられてるのは、子供達と気持ちが繋がってないこと。どうしたらいいでしょうか。
 自分で考えないといけないのですが。 
  ★ ★ ★

 いまクラスの状況がブログのようになっているのはごまんとある。

 この状況は広がっている。
 先生たちの力量がないわけではない。
 今まではちゃんと成立してきたのである。
 だが、うまくいかなくなっている。

 うまくいかなくなっている原因の多くは、子供たちとの「関係づくり」の失敗、破綻である。
 
 

 でも、もう12月である。
 今からこの「関係づくり」を修正するのはむずかしい。
 

 できれば、7月段階までに気づき、9月から大きく修正しなおさなければいけなかったのである。
 参考になるのは、私の出した「必ずクラスを立て直す教師の回復術」(学陽書房)である。

 ★
 さて、今からどうするか。
 
 「凌ぐ」以外にない。

  自分の教師生活は、うまくいくことばかりではない。
 どうにもならない状況を抱え込まなければいけないこともあるのである。

 私の教師生活37年間でも、何度かあった。

 「凌ぐ」のである。
 あと3ヶ月ではないか。
 ずっと続くわけではない。
 
 

 良いときもあれば(そんなに多くはないが)、うまくいかないときもあるのが人生だと心得ることだ。
 

 この「凌ぐ」ときに、その人の全てがあらわれる。

  ★
 クラスがうまくいかないときの「凌ぐ」方法がある。

 要するに「じたばた」しないことだ。
 こんなとき、子供のご機嫌をとったり、学級会を数多く開いたりして、子供の意見を聞こうとする。
 こんなことをしたら、かえって悪くなる。

 毅然と、淡々と過ごすことである。
 問題行動には、きちんと注意し、叱ることである。

 子供たちは、どんなに嫌な言葉を吐いても、担任がそこに居てくれることを望んでいる。
  担任として、そこへ居てあげればいい。

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5年生のクラスで授業をする!

  東京のO小学校に行く。
 5時間目に、5年生のクラスで授業をする。
 

  このクラスは、日頃私語が多く、授業が滞ることが多いと言う。
 担任の先生が困り果てている。
 

  そんなクラスで授業をさせてもらうというのも、珍しいことである。
 前の日に、座席表を送ってもらっていたので、全部の子供の名前を覚えていく。
 

  「〇〇君、それはすごいね」
 「〇〇さん、どうぞ!」
 と名前で呼んでやると、一瞬何で知っているの?という顔。
 

  何とか1時間の授業を終える。
 私としては、70点の授業。
 

  担任の先生に聞くと、「今日は何十倍も良かったです!」という評価。
  ★
 そのあと、研究会。
 学級経営の研究会なのである。
 

  時代が大きく変わっていることを主張する。
 今まで通用していたことが、子供たちに通じなくなっていることを訴える。
 

  そして、どのように変えていけばいいのかを話す。
 先生たちには真剣に聞いてもらえる。
 ★
 その後の懇親会にも参加させてもらう。
 

  授業をした担任の先生と話す。
 2年目の先生。
 

1年目には低学年でうまくやれたのだが、2年目で高学年を持ち、つまづいている。
 それは当然のことだ。
 

4年生までの子供と、5年生以上の子供とは、大きく違ってくる。
 対応も変わってこなければいけない。
 

  それが2年目の先生には対応できなかったということになる。
 真面目な先生だから、きっと自分の力不足だと思い、一生懸命努力している日々。
 毎日学校で遅くまで仕事をしているはずである。
 

私は、
 「努力してはいけないよ。」と言う。
 「えっ、どうして?」という顔。
 

自分の力不足だと思い、どんどん努力する日々を送ると自分を潰してしまう。
 そういう努力では、うまくいかないのである。
 

「やりかたをかえなくちゃいけないよ」と続ける。
 力不足、努力不足などではない。
 

やり方(考え方)がまずいだけなのである。
 でも、そこにはなかなか気づかない。
 

そこをきちんと指摘してあげなくてはならないのである。
あと3ヶ月、きちんと凌いでほしいと望むばかりだ。
 

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つれづれなるままに~鳥取へ行ってきました~

  ●27日、鳥取県の明治小学校へ行く。
 児童数30数名の学校。5時間目が全クラス公開授業。
 

  一番多いのが5年生10名。6年生は、2名(3名なのだが、1名欠席)。
 興味深く見せてもらう。
 

  ほんとうなら複式の学校になるのだろうが、ここはクラスに1名ずつ担任がついて授業をされている。
 

  明日の28日は、5年生の10名のクラスで私が授業をすることになっている。
 特に注目して参観させてもらう。
 

  終わって、すぐに私の講演。
 体育館へ行くと、ゴザに先生たちが座っておられる。ストーブが焚かれている。
 

  「えっ~~~~~」という感じ。
 これは初めての経験。
 

  「初めての経験です。寝そべりながらお聞き下さい」と言いながら、始める。
 こちらでは珍しいことではないそうである。

●懇親会で、鳥取の海産物を堪能する。
 おいしくて、おいしくて。
 

  マツバガニもいただく。
 いま旬のカニ。
 

  最高である。

●28日2時間目に5年生の授業。
 いつもの国語の詩の授業をする。
 

  黒板に書くスピードにもついてくる。
 「ペアで話し合います。15秒です」というスピードにも慣れている。
 「わけもきちんと書きます。1分です」にも全部の子供が対応できる。
 すばらしい子供たちなのである。
 

  日頃の担任の先生の、子供たちへの鍛え方がずばり出ている。
 

  この子供たちの習字作品が素晴らしい。
 なかなかこんな作品を見られるのも珍しい。
 

  全員の子供がうまいのである。
 実は、ここが担任が油断するところである。
 

  私は、クラスで授業を見せてもらうことが多いが、必ず習字の作品の様子を見る。そこで子供たちの状況を判断する。
 クラスが荒れてくると、習字の作品も荒れる。
 

  担任の先生の「日常授業」の様子が、ここに表れる。

●4日、これから東京のO小学校へ行く。
 学級経営の研究会に呼ばれていて、ある5年生のクラスで私が授業をしてから研究会になる。
 

  そのクラスは、2年目の担任の先生で、クラスが荒れている状態らしい。
 授業をすれば、状況はよくつかめる。
 

  そこで、私の授業である。
 昨日、座席表を送ってもらった。
 全部の子供の名前を覚えてから授業をしようと思っている。
 

  今朝起きてから、覚え始める。
 

  あらゆるところから「クラスが荒れています」というニュースが伝わってくる。
 時代の風が変わりはじめている。
 これはよくない風である。

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