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竹田先生の問いにお答えします

 竹田先生から以下のような問いがコメントにあった。

 小学館の小四教育技術12月号の内容についてである。

 以下私の答えを載せておきたい。

 ★ ★ ★

竹田博之と申します。
野中先生の担当した「必須の三原則」は、ほとんどTOSSです。

①指導言(発問・指示・説明)の区別
②指示ー確認の原則
③フォローの技術

②には、向山洋一氏の提唱した「一時の一事の原則」の言葉がそのまま出てくるが、その但し書きはない。
③は、ほめ言葉の大切さを説いていますが、要するに「激励の原則」です。

そしてP17には、「必須の三原則」のチェックリストとして次の10項目が挙げられています。

1:子どもの前で自然に話したり、歩いたりしている。
2:子供たちの顔を見て授業をしている      
3:ノートを見ないで授業をしている              
4:にこやかで、元気に授業ができている     
5:テンポよく進めている             
6:発問・指示・説明が区別して明確になされている 
7:指示が明確である               
8:指示したことをきちんと確認している。
9:子どもの「活動」する時間がきちんと保障されている。
10:子どもたちをほめたり、認めたりすることができている。

「私は次ページの項目を設けてチェックしている」とありますが、
これは、以下のTOSS技量検定D・E・F表の項目と酷似しています。

TOSS授業技量検定D表
1 授業の始まり(15秒)のつかみ 
2 子どもへの目線 
3 あたたかな表情、対応 
4 明確な発問、指示 
5 心地よいリズム 

TOSS授業技量検定E表
1 授業最初の作業指示
2 子どもの指名・対応
3 にこやかな表情

TOSS授業技量検定F表
1 子どもの前で自然に歩ける。
2 紙を見ないで授業ができる。
3 声が自然に出ている。

しかし、先生の論稿には、そのことが一切触れられておりません。
先生は、TOSS技量検定の評価項目を一切参考しないで、ご自分で10項目を作られましたか?
今回の特集を書くにあたり、向山氏の著作を参考にしたり、引用したりなさいませんでしたか?

初任者向けの書籍をたくさんお持ちの先生です。
先生の公式な見解をうかがいたいです。

  ★ ★ ★
 竹田博之先生から以上のような指摘を受けました。

 私が「教育技術4年」に書いている「授業技術の階段見えますか?」という特集に書いている内容への指摘です。

 私の答えを書いておきます。

1,必須の3原則で書いている第1の「指導言の区別」という「指導言」については、亡くなった大西忠治先生が初めて使われた言葉です。
  私は講座では大西先生が最初に使われたと紹介していますが、この雑誌では確かに紹介していません。
2,指示ー確認の原則については、「一時に一事の原則」と「確認の原則」は確かに向山洋一先生の「授業の腕を上げる法則」(明治図書)の中で書かれているものです。向山先生が書かれる前に、大西忠治先生も「一指示一行動」という言い方で指摘されてもいます。(『大西忠治著作集10』)
  この「一時に一事の原則」については、以前の本(『学級経営力を高める3・7・30の法則』(学事出版)では次のように書いて紹介しています。
  「…②は、向山洋一氏の『授業の腕をあげる法則』(明治図書教育新書)で取り上げてある法則の一つである。
       『一時に一事を指示せよ』
 子どもたちに指示を与えるときの基本原則である。同じ時に、二つも三つもの指示を与えてはいけない。」
   このような紹介は、あちこちでしていますが、ずっと昔から指摘されてきた普遍的な教育技術だという思いがありました。
  「確認」については、確かに向山先生の本は読んでいたので私の中に入っていたものであることは確かなことです。
    これも必須の普遍的な教育技術だと思いがありました。
3,「フォローの技術」については、中村健一先生が昨年黎明書房から出された『学級担任に絶対必要なフォローの技術』からもらったものです。
  講座や他の本では指摘していることです。
  これは中村先生にきちんとことわっています。
   だが、これもその本からの引用だということは書いていません。
   「激励の原則」については、まったく念頭にありませんでした。

 以上のような経過です。

 2番は、確かに向山先生の著作からの参考です。1番は、大西忠治先生、3番は中村健一先生からの参考です。

 

  竹田先生は、「必須3原則についてほとんどTOSSです」と指摘されています。

 TOSSの主張がどのようなものか、私は分かりません。

 私が参考にしたのは、3人の方からです。

  参考にしていることは確かですが、私の中に「これはもう普遍的な教育技術だ!」という思いがあって、失念しています。
 最後の参考文献一覧の中に、きちんと上げて紹介すべきであったと思います。
 反省しています。

  

 4 ただ、「一人研究授業」チェックリストの10の項目で、授業検定D、E、F表と似ているという指摘ですが、これは私は読んだことがありません。
  向山先生の本はいっぱい読んでいますので、そのどこかで指摘されてあったことが頭にはいっていたのではないかと言われれば、そうかもしれないという思いはあります。
  たとえば、「テンポよく進めている」「指示が明確である」などは多分どこかの本で指摘されてあったことだと考えられます。
  だが、それを一々参考文献にすることは不可能です。
  今までの授業研究の積み重ねられたものを参考にしているという以外にありません。
  この10項目は、普通の普遍的な項目ではないでしょうか。

 この特集は、初任者が身につけていく教育技術についてのものです。
 私は、「授業技術の階段」(これは私が思いついたものです)と「一人研究授業」(これはベテランの教師ならば誰でもが一度は実践したものでしょうが、このように名付けてぜひやるべきだと指摘しました)を指摘しています。(第二段目と第三段目は渋谷渉先生が書かれています)
 内容についても竹田先生に指摘いただければありがたいです。
  

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