« つれづれなるままに~左腕の痛みが軽くなってきた~ | トップページ | 福山憲市先生と初めて会える! »

その理想が最初の学級づくりでは邪魔をする!

  兵庫県のM市の初任者研修に行った。
 H小学校で行われた。
 

ずらり37人の初任者が、教室に詰めかけている。
 

今回は、4時間目に初任者の国語の授業を参観し、5時間目に私が授業をするという企画である。
 ★
 4時間目の国語の授業。
 3年生の「ちいちゃんのかげおくり」のクライマックスの場面。

  なかなか良い授業。
 初任の先生もとても良くがんばっている。
 

  28人の子供たち。
 男の子が10人であとの18人が女の子たち。
 

  授業が終わってから、簡単に私の自己紹介をする。
 

  教室を出ようとして、一番前にいるH君に「H君、プリントのところへ自分の名前を書くんだよ」と指示をすると、「どうしてぼくの名前を知っているの?」とびっくりする。
「だって、先生が君の名前を呼んでいたんだもん!」と答える。
  ★
 4時間目の時間で、先生の呼びかけと、プリントの名前で全員の名前をチェックする。
 そして、給食を食べながら、全部の子供たちの名前を覚える。
 

  「どうしてそんなことができるのですか?」と言われたが、私流の記憶術である。
 

  そして、5時間目の私の授業では、ほとんど子供たちの名前で呼びかけて授業をする。
 ★
 私は、授業をした初任の先生に1つだけ指摘したことは、「フォローがほとんどない。
もっとフォローを入れなくてはならない」ということ。
 

  それに対して、初任の先生は、答えられた。
「ついついフォローを入れる前に男の子たちを叱ってしまうのです」
と。
 ★
 1学期は、クラスが崩壊するんじゃないかと心配されたという。
 「ところが、最近は真剣に叱るようになり、ずいぶん持ち直してきました!」
と校長先生の評価。
 

  典型的な初任者の学級づくりの状況である。
 こんなことはどこででも、ざらにある初任者のクラス状況なのである。
 ★
 最初、なかなかきちんと叱れない。
 初任者も、「叱る」ということに対して抵抗を持っている。
 

  自分の理想的な学級づくりというのがあって、それには、「叱る」というものはない。
 要するに、「縦糸を張る」という発想がない。
 

  こうなると、完全に子供たちは初任者の足元を見てしまう。
 男の子たちはやりたい放題になってしまう。
 

  そして、クラスが崩れていく。
 5月の末から6月にかけてである。
 

  ところが、この初任の先生は、そのことに気づいて真剣に「叱る」ようになる。
 クラスは落ち着いていったということである。
 ★
 でも、今度は「叱る」だけではダメだということに気づいていかなくてはならない。
 その男の子たちとの「心の通じ合い」(横糸を張る)をしなければいけない。
 

  ここがなかなかむずかしい。
 ★
 初任者は、自分なりの理想を持って、教師になってきている。
 でも、その理想が最初の学級づくりでは邪魔をする。
 

  そんな例があまりにも多すぎる。
 

  そんな理想はダメだと早く気づいてくれれば何とかなるのだが、それにこだわると地獄を見る思いになる。
 ★
 私が提起している「学級づくり」は実にシンプル。
 最初に「縦糸を張って」、それから「横糸を張る」という筋道を具体的に行動で実践していくことである。
 

  基本的にはこれだけ。
 これが何とかできれば、あとは「仕組みづくり」「集団づくり」で組み立てていけばいいのである。これだけ。
 

  このことを初任者を指導する先生たちは、初任者に指導すればいいのである。

|
|

« つれづれなるままに~左腕の痛みが軽くなってきた~ | トップページ | 福山憲市先生と初めて会える! »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/520860/58351403

この記事へのトラックバック一覧です: その理想が最初の学級づくりでは邪魔をする!:

« つれづれなるままに~左腕の痛みが軽くなってきた~ | トップページ | 福山憲市先生と初めて会える! »