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2013年9月

北海道の大曲小学校を訪問して

   26日、朝早く羽田へ急ぐ。
 午前中に新千歳に着いて、北広島の大曲小学校を訪れることになっている。
 

 あれから1年、どのように大曲小が変化しているのか、楽しみである。
 ★
 北広島駅に着くと、校長の橫藤先生が迎えに来てくれていた。
 急ぎ学校へ着いて、教務主任の先生に学校の案内をしてもらう。
 

 授業も参観させてもらう。
 まず、最初に驚いたのは、子供たちの挨拶。
 

 出会う子供たち一人一人が、立ち止まって挨拶してくれる。
 私を見つけると、さまざまな場所から「こんにちは!」と挨拶が飛び出してくる。
 これはすごい。
 

 まず、ここが大きな変わり方である。
 先生たちが力を入れて取り組んでいなければ、とてもこんな挨拶は返ってこない。
 ★ 
 靴箱も変わっていた。
 どのクラスの靴箱も、ぴたりと靴が揃っている。
 

 この変化にも驚く。
 子供たちが自分から靴を揃えているのである。
 ★
 体育館では、代表委員会の立候補演説が行われていた。
 原稿を見ないで、演説することを子供たちに促してきたと言われた。
 

 終わって校長の最後の言葉。
 端っこから橫藤校長が話し出すと、子供たちがほとんど体ごと振り向いて話を聞く。
 

 ちいさなことだが、ここに感心する。
 顔だけを振り向けるのが普通なのだが、おへそを振り向ける。
 

 子供たちが変わっているのである。
 一緒にいた教頭先生も、それを強調されていた。
 ★
 学校の「土台づくり」がなされているのである。
 かつて森信三先生が言われたことがあった。

  時を守り
  場を清め
  礼を正す
  これ現実界における再建の三大原理にして、
  いかなる時・処にも当てはまるべし。            (『一語千鈞』致知出版社)

 まさに、大曲小は、このことを直に実践されている。 
 

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つれづれなるままに~MRIの検査を受けて~

   左手の痛みでMRIの検査をした。
 医者は、首からの痛みを疑い、首の検査。
 

 検査の結果は、異常なし。
 痛みの原因は不明。
 そういうことであった。
 

 またまた、さまざまな薬が処方された。
 

 それにしても、もう3週間以上も続く、この鈍痛は何なのだろうか。
 ★
 さまざまな方が心配して、連絡をいただいた。
 ブログでもコメントをいただいた。
 

 まことにありがたい。
 

 西洋医学だけではなく、整体などの治療も受けるべきであるという。
 その通りだと思っている。
 体のメンテナンスとして本気で考えなければいけない。
 ★
 台風が近づいてきている。
 朝早く出掛け、北海道へ行く。何とか飛んでくれることを願う。
 

 26日は、橫藤雅人校長の大曲小を訪れる。
 2回目の訪問。
 楽しみなことである。
 

 放課後、80分ほど先生方に「日常授業」についての話をする。
 

 27日は、岩見沢南小学校の公開研究会にお邪魔する。
 「日常授業」をテーマにした研究をしている学校。
 

 どんな授業が行われているか楽しみなことである。
 

 私も授業をし、そして講演をする。
 
体育館での5年生の授業。100名ぐらいの先生たちが来られるという。
 

 左手の痛みを心配していたが、何とかなりそうである。

 

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つれづれなるままに~また台風が近づいている~

   ブログを出せないでいる。
 左腕の痛みは相変わらずで、ずっと続いている。
 

 どうすることもできず、悶々とする日々である。
 もう2週間以上続いている。
 ★
 21日から九州の佐賀へ帰る。
 姪の結婚式。
 

 やっと写真撮影のときに間に合う。
 
 

 
 私はまったく酒が飲めず、ずっとウーロン茶で過ごす。
 

 姪の両親への手紙が、実に良くて感激する。
 ★
 22日には、とんぼ返りで帰ってくる。
 九州は暑くて、佐賀駅におり立ったときには「うわあ~~夏だ!」という気温。
 

 30℃を越えている。
 その夜、ホテルが暑くて暑くてほとんど眠れなかった。 
 

 帰ってきて横浜は涼しくて、昼寝で爆睡する。
 ★
 また、台風が発生している。20号。
 

 26日、27日に関東へ接近してくるようだ。
 26日には、北海道へ行くことになっているのだが、大丈夫だろうか。
 

 ちょっと心配になる。
 

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大阪での講座です!

 
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2野中流学級経営を学べ!!野中先生学級経営講座①
3野中先生の学級経営講座はまだまだ続く!!野中先生学級経営講座②
4研究授業より日常授業。サークル員の日常授業を公開し、野中先生よりコメント
5重要提案!!研究授業より日常授業の質を向上させる 味噌汁・ご飯授業講座
6野中先生より熱きメッセージ☆現場教師に期待すること
7野中先生に何でも聞ける!Q&Aコーナー

講座終了後近くのお店で懇親会をします!!参加費3000円程度

 

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つれづれなるままに

   左手の痛みがひどくなり、指先がしびれるようになった。
 これはまずいと思い、旭中央病院へ行く。
 

 首からの痛みの可能性があるという診断で、MRIを撮ることになる。
 しかし、それを撮るまでには2週間も待たなければいけない。
 やれ、やれ。
 

 とにかくこの鈍痛が何とも大変である。
 一日中、しくしく痛み続けている。
 痛み止めが効かない。
 

 体は元気であり、食欲もある。
 

 昨年もこの頃に虚血性腸炎になり、内視鏡をうけたのである。
 9月の最初が鬼門だ。
 

 今年は大丈夫だと思っていた矢先に、こうなってしまう。
 

 世の中には、こうした痛みで苦しんでいる人がかなりいるのであろう。
 健康で過ごせることの幸せをつくづく感じる。
 ★
 9月のこれからは、19日に静岡県の高校の初任研講座へ出掛け、21日に姪の結婚式で佐賀へ帰る。また26、27日は北海道の大曲小や岩見沢南小を訪問することになっている。
 

 早く痛みを何とかしたい。
 
 

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なぜ児童尊重型の学級づくりがうまくいかなくなるのか(4)

   なぜ、「縦糸張り」(上下関係)が先で「横糸張り」(水平関係)が後になることで、学級はうまくいくようになるのか。
  ★
 繰り返しになるが、「2:6:2の法則」を思い出してほしい。
 学級を構成する子供たちの状況である。
 

  最初の「2」割が真面目派の子供たち。この子供たちが、クラスを動かしていく。
 

「6」割が中間派。この「6」割りがクラスの決め手を握っている。
 

最後の「2」割が、前向きになれないやんちゃな子供たち。この中の2,3人がちょうやんちゃな子供たち。
 

だいたいのクラスが、このように構成されている。
 ★
 最初の1ヶ月の「学級づくり」の課題は、「安心・安全な居心地のいい学級」になる。
 

  このために、担任はリーダーシップを発揮して、学級にルールや規律などを作っていく。
 

  私は、この1ヶ月のクラスづくりを「3・7・30の法則」で作り上げることを提起している。
 

  ほとんどが「縦糸張り」になる。
 

  なぜ、「縦糸張り」なのか。
 まず第1に、最初の「2」割りの子供たちが、クラスを動かしていく基盤を作るためである。彼等は、ルールや規律がなければ動けない。
 

  第2に、「6」割りの子供たちを担任の味方に引き入れるためである。
 だから、8割の子供たちが1ヶ月で担任の味方になってくれる手立てが、この「縦糸張り」になる。
 

  第3に、最後の「2」割りのやんちゃたちが勝手な動きをしないためである。
 「子供の思い」を尊重するということが大前提になれば、この子供たちが自由に、勝手に動いていく基盤を作って行くことになる。これが荒れにつながる。
 

1ヶ月で「縦糸張り」がうまくなされていけば、そのペースで全体の子供たちが動いていく。
 クラスのフレームワークがまず作られるからである。
 ★
 この「縦糸張り」が一段落したら、次に「横糸張り」を意識することになる。
  もちろん、「横糸張り」も「縦糸張り」と平行して進めているが、最初の1ヶ月は「縦糸張り」が先行していく。
 

  この「横糸張り」の課題は、子供たちとの心の通じ合いになる。
 最初は、教師と子供たちという関係で張られていくが、次には子供と子供の関係で張られるように手立てを打っていく。
 

  「縦糸張り」と「横糸張り」の比率は、3:7ぐらいがいい。
  ★
 こういう筋道を作っていく「学級づくり」を私は「学級づくり3原則」で提起している。
 「関係づくり」、「仕組みづくり」、「集団づくり」の3原則。
 

  「関係づくり」が大原則であり、「関係づくり」の一環として「仕組みづくり」も「集団づくり」もある。
 

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つれづれなるままに

   左手に鈍痛が走るようになり、治らない。
 「これは困った!」
 医者に行く時間である。
 

 土曜日、2時間30分も待合室で待った。
 レントゲンも撮ったのだが、何もない。
 

 「使いすぎです。筋肉がこわばっています」
 3日ほどかけて、固めてパソコンで原稿書きをしたことが響いたらしい。
 

 もう無理はできないと分かっていて、これである。
 ★
 午後から「味噌汁・ご飯」授業研究会を開く。
 今日は、3月に出版する予定の「味噌汁・ご飯」授業の原稿検討会。
 

 大変な数の原稿に目を通して、疲れる。
  ★
 夜、懇親会を終えて帰宅する。
 宮崎駿の「公式引退の辞」が新聞に載っている。
 

 世間は静かに引退させてはくれない。
    ★ ★ ★
   ぼくは自由です。といって、日常の生活は少しも変わらず、毎日同じ道を
  かようでしょう。土曜日を休めるようになるのが夢ですが、そうなるかどう
  かは、まぁ、やってみないと判りません。
   ありがとうございました。   
   ★ ★ ★
 こういう言葉で締めくくられている。
 なんということもない挨拶。
 

 誰でもがいつまでも仕事をすることはできない。
 「はじめ」があれば、「終わり」があるのである。
 ★
 2020年の東京オリンピックが決定したと、朝のテレビは伝えている。
 「おおっ、決定したのか!」
 と……。
 

 そんなに浮かれていられない。
 汚染水問題は、かなり深刻である。東電が制御できなくなっている。           
 

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「THE 教師力」が発刊される!

The

明治図書から「THE 教師力」の本が発刊された。

 

私も論者の一人として書いている。

 

16人がさまざまに「教師力」について書いている。

 

 一番悲惨に書いているのが、私である。(笑)

 

このように多様な考えが、多様なままに披瀝される場はあった方がいい。

 

 実におもしろいのである。

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なぜ児童尊重型の学級経営はうまくいかないのか③

   学芸大の論文から受け止められることを前回書いた。

 問題は、なぜそうなるのか?という課題である。

 これにきちんと答えておくことは、現場で原理・原則を作ってきた私の責任でもある。

 ★
 課題は2つ。
 1つは、なぜ「縦糸を張ること」(上下関係)が先で、その後に「横糸を張ること」(水平関係)になるのか。
 2つ目は、なぜ「横糸を張ること」(水平関係)を先にするとクラスづくりがうまくいかなくなるのか。

 ★
 クラスは4月の最初、構成の状況としてだいたい「2:6:2の法則」が成り立つ。
 最初の「2」割が、クラスの真面目派の子供たち、いわゆる先生の味方をしてくれる子供たちになる。

 次の「6」割が、中間派。最初はおとなしく席に座っている。

 最後の「2」割が前向きになれないやんちゃな子供たち。最初から落ち着かない。
 そのうちの2,3人が、超やんちゃな子供たち。
 始業式の日から、目立つ存在。

 ここから担任は出発する。

 クラスは、最初の2割が主導権を取って、クラスを動かしていくとき大変落ち着いた状況が生まれる。
 
 ところが、2,3人の子供たちに、クラスの雰囲気を握られてしまえば1年間にぎやかなクラスになる。
 にぎやかで終わればいいが、だいたいが弱肉強食の世界になっていく。
 


 弱い子供やおとなしい子供は、自分の居場所がなく、いつも不安な状況で過ごさなくてはならなくなる。
 
 6割の子供たちは、支配力がつよい2,3人の子供たちと同じように振る舞うようになる。2,3人の傘のもとに集うことになる。
 
 

それがこのクラスを生き抜く方法だからだ。
 ★
 子供尊重型の担任は、強権的にルールづくりや秩序づくりをしたくないので、子供たちの意見にできるだけ耳を傾けようとする。
 

  ルールも、できるだけ子供たちの話し合いで決めさせようとする。

 ここでもめる。今までの過ごしてきたクラスのルールを持ち出して主張する子供がいる。なかなか意見を譲らない。
 それが何人もいる。
 

  決まりかけようとすると、やんちゃな2,3人が「オレ、そんなのいやだ!」「やりたくない!」などと言い張る。教師がなだめようとすると、拗ねてしまう。

 だから、延々と話し合いが続く。
 多くの子供たちは、嫌になって手いたずらに終始している。
 
 

担任は、強権的に決めたくないので見守る以外にない。
 1つのことで、こんなに時間がかかってしまう。  

  だんだん嫌になる子供たちが増えて、話し合いがうまくいかなくなる。

 担任は、子供たちに寄り添い、子供一人一人の意見を大切したいと願っているのである。だけども、思うように動かない子供たちがいる。

 このようにしてクラスが荒れていく若い教師たちが数多くいる。

 何がだめなのか。

 「子供たちの意見を大切にしたい」という願いが、結局目的化してしまって、本来の目的である「安心・安全な居心地がいいクラス」にするという学級経営の目的が見失われてしまっている。
  ★
 上にあげた例は、一部のことではない。
 典型的な、どこにでも起こるできごとである。

 水平関係(横糸張り)から始めていくと、往々にしてこのようなクラスづくりになる。 このようにならないためには、よほどの力量が必要になる。

 論文では、このことを次のように書いている。

 ★ ★ ★
 今後は、児童尊重型の学級経営は、たとえそれが成功例であっとしても、「理想」から「例外」へと位置づけを変えることになる。教師が上下関係を確立しなくても児童の社会性が向上し、学級が安定するならば、何らかの代替機能が働いているか、上下関係の確立がなくても社会性を向上させる何らかの例外的な条件が働いている可能性がある。
 ★ ★ ★

 児童尊重型の学級経営は、この論文では「例外」として扱っている。
 そして、これに成功するにはよほどの力量が必要なことは、私のかつての失敗経験からもはっきりしているのである。

 児童尊重型の学級経営は、現実の子供たちの実態から、その実態を踏まえてどのように「学級づくり」をしていくかという視点が抜け落ちている。

 そんなことよりも、「指導・管理」をできるだけ少なくしたい、子供の思いを尊重したい、ルールなどは子供たちの話し合いで決めさせたい、子供たちに自分で考えて、自分で行動できる存在でいてほしい、などの「思い込み」や理想や思想を先験的に決めてかかり、それを適用させようとすることの失敗である。

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なぜ児童尊重型の「学級づくり」はうまくいかないのか②

 森田純・山田雅彦2013年の論文を紹介した。

 この論文で何が明確になったのか。

 これを私の言葉ではっきりしておく必要がある。

 ★
1 「縦糸を張ること」が先である
 論文の結論から分かることは、2つ。
  1つは、教師と児童の上下関係(私達は「縦糸を張る」と言っている)を先に
 

 確立し、そして水平関係(私達は「横糸を張る」と言っている)を確立していくこと

  の確かさが実証されている。

 論文では、次のように書かれている。

 ★ ★ ★
 以上の分析により、学級内の児童の良好な人間関係に寄与しているのは、学級内の水平関係ではなく、上下関係の確立であることが強く示唆された。それも、「自治によってルールを決める」といったメタ・ルールの確立ではなく、調査1に列挙されたような、学習規律、整列、整理・整頓、敬語の使用、挨拶といった具体的な生活習慣の確立が、社会性自己評価の平均値の向上にも児童間の格差縮小にも寄与していることが示された。

 ★
 従って、指導重視型と児童尊重型の対立に即して本研究の結果を解釈するならば、個々のルールの徹底という形で上下関係を確立してから仲のよい水平関係を確立してゆく指導重視型の学級経営の方が児童の社会性の向上、ひいては順調な学級経営に有効である可能性を示唆したものと見なす方が矛盾が少ない。
 ★ ★ ★

2「横糸を張ること」が先であることの問題
 

2つ目は、児童の社会性が低く、友達関係を育みにくい学級担任のスタイルは、水平関係に偏っていることの実証である。

 初任者が最初に子供たちと「関係づくり」をするとき、友達みたいな関係(私は友達先生と言う)を作ってしまう。
 最初は、子供たちは歓迎するのだが、そのうちにだんだんと反発が広がり、ついに6月頃にクラスが荒れていくというパターン。
 

   こういう初任者のクラスは、どこにでも転がっている。

 また、児童尊重型の教師のクラスも、水平関係からクラス作りをする。
 できるだけ子供の意見を尊重して、彼等の意見をクラス作りにどんどん取り入れていく。
 
 

  論文では、次のように指摘されている。

 ★ ★ ★
 このように、水平関係の確立は、上下関係が確立された学級で社会性自己評価の低下を抑止することに寄与するものの、水平関係自体としては社会性自己評価の低下さえももたらすことが示唆された。
 ★ ★ ★

  この指摘は、意外な結果として受け止められるであろう。
 水平関係自体を頭から「善なるもの」として考えている教師たちはかなりいるからである。

  問題はどうしてこうなるのかということをつっこんで考えておくことである。

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