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学年平均点99点の授業とは?~福山憲市先生の授業について(1)

   またまた福山先生のことで話題にしたい。
 福山先生は、山口県の下関市に住んでおられる先生である。
 

 もうベテランで、もはや管理職を目指さないで一授業人として全うされようとしている。
 私もまた、一教師として退職したので、その点ではとても共感を覚える。
 

 昨年、福山先生は算数専科として過ごされている。市販テストの結果は、平均点が90点以上だったと聞いている。(130数名の学年である)
 
 

 今回も、フェイスブックで、平均点99点以上だった授業の再現(第4弾)をされている。5年生の「割合」の授業。
 

 といっても、その授業を参観されていた方の記録である。
 
 

 私も割合は何度も教えたが、大変難しい単元である。
 このような成績を残せるというのは、大変なことである。学年全体であるから、更にすごいことである。
 
 

 どのような授業をされたのであろうか。
 誰でもが興味を覚えるであろう。
 ★
 そこで福山先生の承諾を得て、第1弾から順番に授業記録を載せていきたい。
 それに私の感想を付け加えたい。
 
 

 断っておくが、ここで紹介するのは、あくまでも授業を参観された方の感想記録である。
 当然、その先生の視点での感想である。
 
 

 その感想に対して、私が更に感想を加えようとするのであるから、大きく曲げられてしまうかもしれない。
 
 

 あくまでも私は、「味噌汁・ご飯」授業の立場からの感想に止めたい。

 ★ ★ ★
 市教委主催の魅力ある授業実践研究会に参加してきました。授業者は、福山憲市先生。
そこでの学びを発信させていただきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5年生、算数、5時間目。参加者の40名近くが教室の中に入る。
子どもたちは、「まだ来る」「まだ、入ってくる」と教室をぐるっと取り囲む教師集団を見て、
非日常を感じているようだった。不安そうな顔をしている子もいる。そわそわしている子もいる。
チャイムがなる。
チャイム後の福山先生の第一声は、これだった。
「緊張してるのは当たり前、(号令は)先生がかけます。」
「気をつけ」
という福山先生の声が響く。子どもたちは一気に福山先生の手中におさまったように見えた。
率先垂範、まず教師が手本を見せることの大切さを感じた。
しかし、何より感じたのは、緊張している子どもたちへの配慮であったと感じた。
授業中、子どもたちの声が何度も響いた。
とにかく言わせる。問題文を読んだり、ポイントを読んだり、答えを言ったり。子どもたちが声を出した後の福山先生の言葉。
「口がよく開いています。合格。」
「口の開け方がいい。」
「〇〇さんの口がいい。」
口の開け方をほめているのだ。
授業後、福山先生は次のように言われた。
「声を大きく出させようとはしていません。口をはっきり開けて言いなさいと言っています。
はっきり言えると伝わります。」
なるほど、である。確かに、子どもたちの声は、はっきりしていた。聞き取りやすかった。
応援団のように叫ぶ子はいなかった。
人に伝えるには、はっきりした口の形が大切なのである。

割合の問題文を写す場面があった。
「1分で写します。写したら手を挙げます。」
時間制限を設ける。さらに、終わりの行動を示す。子どもたちの緊張感と集中力が磨かれていく。
「いい姿勢。」
写すことに集中しすぎて、つい前のめりになっていた子の背筋が伸びた。
10秒と経たないうちに、一人手を挙げた。
「〇〇さん、早い!」
さらに、子どもたちが集中する。
「10、9、8,7・・・」
カウントダウンでさらに巻き込む。この頃になると、90%以上の子が手を挙げていた。
1分程度の問題文を写す場面ではあったが、数々の技術がちりばめられていた。問題文を写した後、福山先生は次のように復唱させた。
「まず割合」
「線を引く」
問題文の割合の部分に線を引かせた。私だったら、ここで線を引けたかどうかを確認する。
(〇〇君、早い、もう線を引いている)
(引けたかどうか、隣同士確認)
このように思っていると、予想に反して、福山先生は次のように言った。
「こっちにも線を引いていた人?」
もとにする量に線を引いていたか確認したのだ。ぞくっとした。子どもたちの集中力と、スピードが加速していくのが伝わってくる。もちろん、数名がもとにする量にも線を引いていて、手を挙げた。力強くその子たちをほめた。福山先生の授業は、ただテンポがいいだけではない。
強引に引っ張っていない。それでもテンポがいいのは、子どもたちに+αを求めるほんの少しの確認のずらしが1つの要因であると思った。
 ★ ★ ★

 私の感想である。

 1,子供たちに、「小刻みな行動」を要求されている。

 「とにかく言わせる。問題文を読んだり、ポイントを読んだり、答えを言ったり。」
  
  私達の「味噌汁・ご飯」授業も、「行動」を「授業づくり」の中核に位置づけている。しかも、「小刻みな行動」が子供たちに集中力をつけることも、確かめ済みである。それを授業の中で福山先生が使われていることは、とても頷けることであった。

 2,フォローを畳みかけておられる。

  この「フォロー」も私達の授業の中核に位置づけているものである。
  このフォローは、中村健一先生から学んだものだったが、その使い方を具体的に学 んだのは福山先生からであった。
  福山先生は、フォローの名手である。
  授業で、どれほどこのフォローが大切なことであるかを証明されている。

 3,子供たちの観察がものすごい。

  多分、これは「福山ワールド」である。この観察眼は誰でもができることではない。マネをしようとしても、誰でもができることではない。
  ただ、はっきりしているのは子供たちを見ていなければ、何事も始まらないということである。 

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