福山憲市先生の授業について(3)
福山先生の第3弾の授業である。
このブログに、福山先生直々にコメントをもらった。ありがたいことである。
10月2週目(10月12日)に、「待ち遠しくなる算数授業を創る会 2回目」があると聞いて、私も参加者の一員に加えてもらえないかと頼んだ。
もうすでに仮予約40名ということである。
加えてもらえることになる。ありがたいことである。
「味噌汁・ご飯」授業研究会では、国語の研究に続いて、今年度から算数の研究に入る。たっぷりと勉強をさせてもらう。
★ ★ ★
第3弾
『割合』の授業報告第3弾です。
この「割合」授業全18時間…・初めの1時間と18時間目を今まで講座でしています。10月2週目の土曜日に『待ち遠しく成る算数授業を創る会2回目』を企画しています。限定40名の会です。すでに、仮予約40名あるのですが、当然キャンセルが出るので、その募集を9月あたりから始めたいと思っています。
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授業中、福山先生は次のように言っていた。
「立ち方がいいのは〇〇さん。」
「がんばっている人、運がやってきます。」
「早くてていねいが大事」
「手は、堂々とあげなさい。間違ってもいいから。」
躾である。中でも、最も印象に残っているのは、全員が起立して答えを言う場面である。子どもたちのはっきりとした声が響いたが、福山先生は次のように言った。
「おしい、99点。前を向いていない人2人。」
これも話し方の躾である。やり直しをさせた後、
「かんぺき」
一瞬で穏やかな雰囲気になった。
授業の後半、プリントをする場面があった。割合で百分率を求めて、それを円グラフにするのだ。
円グラフに書き込み、さらに色まで塗る。まず最初に子どもたちがしたこと。
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机の上をプリントだけにする
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ノートは引き出しの中にしまっていた。これなら、色鉛筆も出しやすい。私の場合、算数の授業をしてプリントする際、教科書やノートを出しっぱなしにしてさせていることに気付いた。
机の上がすっきりしていると、学習にもより集中できると感じた。
福山先生は、授業中に、何度も隣同士で相談・確認をさせた。
「隣同士で確認」
「隣と相談」
このような指示は、私もよく使っている。しかし、福山先生は、さらに一歩進んでいた。
「隣と相談、3秒」
3秒!!!!!!聞いた私も驚いた。しかし、である。子どもたちは、より素早く、よりきれよく動いた。隣同士で活動させるときに、時間制限を設けることの大切さを改めて学んだ。
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私の感想。
1,「隣と相談、3秒」に驚く
この授業でも、次々に「小刻みな活動」が展開されている様子が伝わってくる。
子供たちは、そのスピード感に、もはや慣れてしまっている感じも伝わってくる。
これらはライブで見なければ、ほんとうは感じられない。
私は、テンポやスピードを意識する必要を強く感じたのはいつ頃だろうか。
でも、記録している先生が驚いている「隣と相談、3秒」には、私もびっくり。
私は、初任者指導講座で初任者に、「発表は5秒」というのをやったことがあるが、相談で3秒というのは驚く。
だが、このように「時間制限」をきちんとするというのは、授業のテンポということからとても必要なことだと考える。
子供たちは、そのスピードに慣れてくるからである。そして、子供たちもまたそのスピード感が合っているからである。
2,学習規律が徹底されている
「まず最初に子供たちがしたこと。机の上をプリントだけにする。 ノートは引き出しの中にしまっていた。…」
この学習規律は、私も行っていた。
ただ、なかなか徹底していかないというのも、この学習規律である。
一々言わなくては、なかなか子供たちには浸透しなかった。
ところが、この授業記録から窺えることは、福山先生が注意をしなても、子供たちに身についてしまっている事実である。
どのようにして徹底していかれたのか。
3、「おしい」と「やるね」の繰り返し
福山流フォローは、この「繰り返し」である。
この第3弾でも、その様子が分かる。
「おしい、99点。前を向いていない人2人」
やり直しをさせた後、
「かんぺき」
言葉は違っているが、ここでも適用されている。
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