「味噌汁・ご飯」授業公開研究会が行われた!
29日に「味噌汁・ご飯」授業公開研究会を持った。
参加していただいた方、ありがとうございました。
「味噌汁・ご飯」授業を作ろうと、9つのグループ(3,4人)に分かれた。
40分しか教材研究の時間はない。
「大造じいさんとがん」のクライマックスの3場面を30分の授業にまとめるのである。
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以前ある研究会で同じように「大造じいさんとがん」で授業づくりをしたことがある。
同じ40分の教材研究だった記憶がある。
ところが、なかなか授業づくりははかどらず、グループによっては4人で意見が分かれてまとまらなかったというところもあった。
ところが、ところが、今回の場合は違った。
きちんと30分授業にどの班もまとめてしまったのである。
うれしかった。
この会に集まってきた先生たちのレベルの高さを感じた。
どの班も、全員参加をどのように図っていくかを考えられていた。
私達「味噌汁・ご飯」授業研究会の主張の1つである。
それをみごとに授業の中に組み入れていこうとされていた。
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私達の提案で際立ったのは、「一人研究授業」の提案だったと考えている。
私達の「味噌汁・ご飯」授業を「点検・改善」する方法として研究方法として採用している方法である。
研究会メンバーの2人が発表した。1人10分の提案。
「一人研究授業」とは、日頃行っている「研究授業」の替わりとして自分一人で行う研究授業というわけである。
①一月に1回、自分の「味噌汁・ご飯」授業を録音する。(ビデオで撮る場合もある)
②がまんして聞く。(視点に基づいて聞く)
③意図したことがうまくいったかどうか。口癖、無駄な言葉などないか。
4、5,6月3ヶ月間の実践報告。
★
この報告を聞きながら、私はかなり衝撃を受けていた。
これはかなりの可能性をはらんだ研究方法なのだということ。
一人のO先生の3ヶ月間。確実に自分の授業での問題点をつかみ、それを修正していこうとする試みがなされている。
まだ、3回である。
これを少なくとも1年間続けたら、ある一定のレベルの授業技量をつけていくことは確実である。
自分の指導言(発問・指示・説明)の検討が確実になされていくのであるから。
★
「100回の研究授業をせよ」と言われたのは、かつての斉藤喜博先生や、向山洋一先生だった。
それをやれば、確実に教師の授業技量が上達していく。
それは次のような要素を含んでいるからであろう。
①数多くの教材研究
②多くの人に見てもらえる。意見ももらえる。
③自分の授業を客観視する。対象化する。
しかし、100回の研究授業は、普通の教師たちには無理な相談である。
そんなことができるはずがない。
私達は、③に注目した。
この視点で、「一人研究授業」ならできるのではないか。
3年やれば、すごい授業技量を身につける。36回の「一人研究授業」。
すばやい教材研究と授業づくり。
充実した「日常授業」。
学校へ行くのが楽しくなる。
私達の「味噌汁・ご飯」授業は、初任者でも、子育てをしている女性の先生でもこなしていける授業を目指している。
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