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「学校教育の終わり」ということ~内田樹ブログに関して~

   内田樹さんがブログで「学校教育の終わり」を書かれた。
 
 http://blog.tatsuru.com/

  このブログが出たのが4月7日。
 

 新学期始まったばかりである。
 先生たちが新しい気持ちで、新しいクラスに突っ込んでいかれている。
 

 その気持ちを私は必死で応援したい。
 

 だから、このブログへのコメントを当分は控えたい。
 そう思って、この日までに延ばした。
 
 ★
 このブログが出たときに、フェイスブックで次のような会話が交わされている。
 以前、私も「学校の終わり」をブログに書いていたのである。
 

 私の友人でZ会の寺西さんは、そのことを次のようにコメントされている。
 また、それについて前北海道教育大学学長の村山先生も、コメントされている。
 ★ ★ ★
 寺西隆行さん
 事だけは似たような事を野中信行さんも書かれているんですよ。
 http://nonobu.way-nifty.com/blog/2012/12/post-b11c.html

 弊社にいらっしゃってほんとに語っていました。
 でも彼は、当事者であり、現場の味方、だからこそ説得力があります。

 内田さんの最近の言には、支援していこう、って感が見えないんですよね。。。

 村山 紀昭先生
野中さんの文章は読んでいます。まあ彼は応援者ですから。でも、学校批判って難しいですね。僕も、学校教育に関して理論的・実際的にずいぶん疑問があるんですが、小中高で教えたことがないので、外野的な批判は心して慎んでいます。自ら研究し考えるべき「理論的課題」として、先生方に何とか受け止めて貰えるような問題提起をしたいと思っていますが、なかなか難しいです。

 ★ ★ ★         
 
 確かに、私は「学校の終わり」というブログを書いている。
 このままではとても教師たちはやっていけないなという実感から書いたことである。
 

 本気でそう思ってきた。
 私が初任者であった45年前は、横浜には何千人と初任者が入った。

 「学級崩壊」という言葉はもちろんなかった。
 周りでそうなっていると聞いたこともなかった。
 

 また、教師を辞めたということも聞いたこともなかった。
 そういうことは想定することもできないことであった。
 

 私は、初任者として5年を受け持ち、隣の先生も熊本から来た初任の女性の先生だった。
 

 初任者で、5,6年と持ち上がって、卒業させていったのである。
 クラスが荒れるということは考えることさえなかった。
 

 そういう時代があったのである。
 あれから45年の歳月が過ぎたが、この歳月の中で「学校教育」に何が起こったのであろうか。
 

 この状況を止めるものはなく、ますます進んでいくとするなら、いずれ「学校の終わり」がやってくることははっきりしているではないかと実感的に考えたわけである。
 ★
  内田さんは、学校の社会的責務を次のように書いている。

 ★ ★ ★
 「国家須要の人材を育成すること」、「国民国家を担うことのできる成熟した市民を作り出すこと」ことに存したのである。
  ★ ★ ★

 内田さんは、この合意が崩れたのは1970年代以降のことであるとする。
 
 ★ ★ ★
 このとき、学校教育の目的は、「国家須要の人材を育成すること」から、「自分の付加価値を高め、労働市場で高値で売り込み、権力・財貨・文化資本の有利な分配に与ること」に切り替えられた。
 教育の受益者が「共同体」から「個人」に移ったのである。
 ★ ★ ★

 45年間の歳月に、何が起こったか。
 不登校の増加、ひきこもりの増加、いじめの増加、学級崩壊の増加、発達障害の増加、モンスターペアレンツの増加、シングルマザー率の増加、乳児期の子育ての崩壊、社会的公理の欠如、基本的生活習慣の崩壊、……頭に浮かんでくるだけでもこうなってしまう。
 

 私は37年間の担任生活の中で、この事態を生々しく体験してきたのである。

 この底辺に、「教育の受益者が『共同体』から『個人』に移ったのである」という事態があった。
 

 ここに大きな原因があったのである。
 親でもなく、教師や学校でもなく、ここに原因があったのである。
 

 内田さんは、そのように言い切っている。
 

 とするならば、文科省が主張してきた「個性尊重」「個的重視」…などは火に油を注ぐ方針だったことになる。
 まったくトンチンカンな逆の反動的な方針を取ったことになる。
 ★
 さて、どうしていくのか。
 それへの準備を私は一人で進めていたことになる。(続く)
 
 

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