ちひろ先生からの報告
さまざまな場所で、「ちひろ先生」のことについて話題になった。
「私の初任者のときは、あんなものではなかった!めちゃくちゃであった!」
「初任者はみんなあのように苦労しているのだね!」
…………
ちひろ先生からまたコメントがついた。
あれからの経過報告である。
★ ★ ★
こんにちは、以前書き込みをさせていただいたちひろです。
現在の私の学級の状況をご報告させてください。
GW明けの1週目は、クラスの状況は相変わらずでした。係の当番表や、日直の当番表を作り、子供たちに提案した結果、かなり食い付きがよく、学級内の仕事が回り始めました。しかし、授業中のおしゃべりや立ち歩きは止まらず、S君を中心としたトラブルは止まりませんでした。
2週目の月曜日は、学級の状態がよりひどくなりました。トラブルが止まらず、何人かの児童にかき回され続け、授業がほとんど進められませんでした。
4時間目にあまりにも友達に暴力をふるうS君をどうしようもできずに校長室に引っ張って行った帰りに、涙があふれて止まらず、給食と掃除の時間は教室に戻れなくなってしまいました。専科の先生や講師の先生にフォローしていただき、なんとか5時間目まで授業をし、子供たちを帰しました。
火曜日の放課後に、ある児童の保護者から電話がきました。その児童はストレスによって頭痛や嘔吐をしてしまう病気を持っている児童で、2年生になってから学級が騒がしくなったせいで病気の症状が悪化しているため、どうにか手を打って欲しいとの内容でした。子供たちに負担をかけるような学級を作ってしまったことに、とてもショックでした。
これを受け、校長の決定の下、私の学級は水曜日から二人担任制となりました。(もう一人は私の後補充で入ってくださっていた、ベテランの講師の先生です。)
このような状況になったことはとても悔しい反面、正直ほっとした部分もあります。
今週の後半は、ほとんどその先生に授業をしていただきました。
その先生が授業をすることで、だんだんと子供たちが授業を聞けるようになってきました。しかし、自分が前に立って話し始めると、子供たちはさわがしくなってしまいます。それでも子供たちは困ったときや休み時間には私のところに来てくれます。
「好かれているのに話を聞いてもらえない」ということはとても矛盾していますが、そこに自分のやり方に対する子供たちの想いが表れているのだと感じました。
今、授業をせずに子供たちを後ろから見ていると、自分がいかに子供たちをまとめる手段を持っていなかったのかが本当によくわかります。
自分一人で学級を立て直すことができず、悔しい気持ちはあります。しかしこのような措置をとっていただき、自分を見つめなおす時間をいただいたことは、本当にありがたいと思っています。
その先生のお力を借りている間に、たくさん学んで自分一人で学級をまとめられるように成長したいと思います。
野中先生の本も、新しく2冊購入しましたので読みたいと思います。不安や苦しい思いの絶えない1年になると思いますが、私は負けません。頑張っていきたいと思います。
野中先生に、いつかぜひお会いしたいです。関東近郊で講演会などがあるときに、お知らせいただければと思います。
よろしくお願いいたします。
★ ★ ★
まっとうな学校で勤められていること。
まっとうな校長先生や周りの先生方のもとで勤められていること。
ちひろ先生、感謝してほしい。
ちひろ先生が「私は負けません。頑張っていきたいと思います」と言ってくれることに、私のブログを読んでいる方々がどれだけ勇気づけられているか、ちひろ先生にぜひともお伝えしておきたい。
私はかつて書きました。
一年目だからしょうがないのだ。自分が無能だと思うことはない。
誰もが通る道である。人生の試練にあっていると思ってほしい。
この言葉を、ちひろ先生にも送りたい。
ちひろ先生、時々 このブログに経過報告をお願いします。
みなさんが、注目しています。
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