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初任者Sさんの1週間の報告

   
 始業式から1週間が過ぎさった。
 クラスの状況はどうであろうか。
 

 私の東京の初任者講座に参加されて、それから何回かメールを交わし合った先生から1週間の報告があった。
 社会人から転職されて、教師になられた初任者S先生。
 

 メールから抜粋して、それに私のコメントをつけたい。
 

 ★
1 クラスの現在の様子
 まず、今私が担任を務めている2年生のクラスについてですが1年生の時は授業中に立ち歩く子がいたり、少し注意しただけで大泣きするような子がいる比較的騒がしいクラスだったようです。
 今週初めて私がクラスに入った時も私の呼びかけに従わずに走り回っている児童が沢山いて驚きました。
しかし、8割の児童を味方につける感覚で対応していきました。

 <私のコメント>
 このようなクラスの場合は、S先生が私の講座を受けていなかったら、きっと走り回っている児童を注意することにエネルギーを注いでいくことでしょう。
 

 ところが、私の講座で「まず8割を味方につけよう」ということを教えられていますので、S先生は8割の方へ目を向けています。ちゃんとしている子供もいるのですから、そちらへ目を向けるべきです。
 

 ただ、まだ1週間。子供たちが先生を「値踏み」している時間ですから、まだ安心することはできません。

2 クラスでの取り組みの様子
 「当番システム」のボードが子どもを変えたようです(まだ導入して2日ほどですが)。
自分の役割ができてやんちゃな児童たちは自分の所属感をクラスの中に見付けたようです。
 やんちゃがゴミ捨てにきちんと行っている様子を他のクラスの先生も褒めることでやんちゃは授業中も比較的おとなしくなってきています。そのことによりクラス全体の雰囲気が落ち着いてきて何だか良い雰囲気になってきました(まだ学校が始まって1週間なので何とも言えないのかもしれませんが)。掃除も火曜日とは比べ物にならないくらい皆がまじめに取り組み掃除もかなり早く終わりました。「フリ・オチ・フォロー」「きちんとしている児童を徹底的に褒める」「拍手をみんなでよくする」ということも今私は意識しながら児童に指導しています。

 <私のコメント>
 「一人一役の当番システム」を導入されているようです。
 うまく導入されているようです。
 「フリ・オチ・フォロー」「きちんとしている児童を徹底的に褒める」「拍手でみんなでよくする」という試みも、見事ですね。
 

 2年生の子供たちは、「理想主義者」ですから先生が褒めたり、認めたりすることを真似していこうとする習性があります。事実を見つけて、どんどん褒めていけばいいと思います。

3 他の先生からの助言
 ただ、同学年の他の先生から「あなたのクラスは子どもに係りをやらせすぎなんじゃないか。他のシステムなども窮屈ではないのか」と昨日言われました。野中先生の著書にもその辺の記述があったので私はその先生のコメントを気にはしていませんが。

 <私のコメント>
 2年生の先生たちは、「一人一役の当番」とかは2年生としては多いと反応されたのだと思います。

 2年生の子供を幼く見積もっておられるところでしょう。私はまったく違うと思います。十分にやれると踏んでいます。一人一役は、1年生だってやれると思います。

 今までそういうことをやってきていないだけです。
 ただ、初任の先生を思っての助言ですから、「様子を見ていて無理のようでしたら、少なくしていきます」と答えていけばいいです。そして、子供たちの様子をよく見ておくことです。
 

 あくまでもできるかどうかは、目の前の子供たちが決めていくことです。
 「野中先生が言っていたから、絶対にできるはずだ!」とは思わないこと。
 繰り返しますが決め手は、目の前の子供たちです。

4  授業のこと
 何はともあれ、うまく言えないのですが児童たちの雰囲気がこの1週間で変わってきたようなので興奮してメールをさせて頂きました。ただ事務的な多忙があり、授業準備時間もなく自分の授業は本当につまらない内容なので児童が少し授業中に騒がしくなるのが多少気がかりです。

 <私のコメント>
 変わるのは当然です。原則的なことをやっているのですから。
 必ずうまくクラスは回転していくでしょう。
 

 低学年の子供たちは、「その場、おもしろ、理想主義者」なのです。
 私はこのように名付けています。
 

 彼等はとてもシンプルです。
 その場主義者、おもしろ主義者、理想主義者の3つを合わせたものです。
 

 この3つをやれば、低学年は失敗しません。
 

 その場主義者とは、すぐ忘れてしまうので、その場で決着する必要があるということです。丸付けなどはできるだけ授業中にすること。そして、その時に「この字はすごいね!」「天才的だな、こんな素晴らしい字は初めて見た!」「こんなにきちんとノートに書いているのは、○○さんだけだな!」……と付け加えてやれば、子供はどんどん乗ってきます。そして、どんどんマネします。だが、授業中に丸付けなどをすることは最初はちょっとむずかしいでしょう。
 

 おもしろ主義者とは、何をやっても笑ってくれること。笑うことが大好き。笑うことに惹きつけられます。だから、笑わせる先生は大好き。
 

 理想主義者とは、担任が目指すことを示してあげれば(それも熱っぽく)どんどんマネします。マネすることに躊躇がありません。          
 

 授業で困っているようですね。
 これは初任者が最初に悩んでいくことです。
 これについては、次のブログで書きますね。

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コメント

先生頑張ってください
1年生のあるクラスはクラス替で別れるのが寂しくこどもたちはみんな泣きました
私も泣いた 担任の先生も泣いた
S先生のクラスもそんなクラスになれるよう 全面的に協力します
そして 2年生のあるクラスの担任になってくれてありがとうございます
よろしくお願いします

投稿: ルル | 2013年4月14日 (日) 22時08分

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