「出会いの3日間」から「仕組みづくりの7日間」へ
8日からの始業式のところは、3日目がちょうど終わったところ。
分刻みの生活が続いているのであろう。
私が提唱している「3・7・30の法則」では、この3日間は「出会いの3日間」。
新しいクラスの子供たちと良い出会いがあったのであろうか。
私は新しく赴任する学校では、決まって着任式の挨拶から考えた。
持ち時間は1分。
1分で全校の子供たちに、「野中先生っておもしろそう!」と印象づけなければいけない。
★ ★ ★
私は野中信行と言います。○○小学校から来ました。
私のことを紹介しなくてはならないのですが、以前受け持っていた子供が次のような作文を書いています。
それを紹介します。
へんな野中先生
ぼくのクラスの野中先生はへんてこりんです。
いつも給食をとりにいくとき、はなうたをうたいます。ものすごい
オンチです。それでも歌うので、ぼくたちは手で耳をおさえて
「耳がくさる!」
と言います。そしたら、
「くさった耳を見てみたい!」と先生は言います。
野中先生の得意なことは、こわい話に、きたない話に、おもしろい話です。
いつもはなをぶたのようにして話をしてくれます。
へんな先生ですけど、ぼくたちは楽しくて元気な野中先生を気に入っています。
こんな野中先生です。みなさん、どうぞよろしくお願いします。
★ ★ ★
これで全校を笑わせる。
それから校長からのクラス担任発表。
クラス担任の発表で、私の紹介があると、そのクラスの子供たちはニコニコして拍手してくれる。
子供たちはおもしろい先生が大好きなのである。
最初の1分で、クラスの子供たちにも印象づけている。
そのあとのクラスでの自己紹介で、再び「怖い話に、汚い話に、おもしろい話が得意です。
その話を明日からしてあげます!」と話す。
子供たちとの出会いは大切である。
「野中先生っておもしろいよなあ」「野中先生となら1年間やっていけそう」という印象を持たせることなのだ。
これが3日間の課題。
★
もう「仕組みづくりの7日間」が始まっている。
この1週間で、私は26項目の指導をする。
その項目によって指導する頻度が違う。
1回でいいものが、9個、最低3回は指導するものが9個、常時指導(1ヶ月の間)のものが8個になる。
(「新卒教師時代を生き抜く初任者1ヶ月の成功シナリオ」明治図書)
あくまでも私が設けた目安。
指導するものがこんなにあるのかと驚かれるだろうが、こういうことを最初にきちんとしていないためにいい加減になる。
子供たちは、前年度1年間に身についた習慣(学級の仕組み)が良いに決まっている。
そこで「前のクラスが良かったなあ」「前の先生が良かったなあ」と囁き合うことになる。
担任の先生に聞こえるように言うのである。
初任の先生は、この囁きに弱い。
こんな言葉はいつでも、どんな先生でも経験しているのである。
学期最初は、だいたい子供たちはこう言うものである。
めげずに自分の方法を貫くことである。
へたに妥協すると、とたんに足元を見られてしまう。
「あの先生は、前のクラスが良かったと言うと、すぐに自分のやり方を変更するぜ」
さて、どんな仕組みを作るか、それは大きなポイントになる。
給食指導と清掃指導は、何としても「学級システム」として作らなければいけない。
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