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初任者の授業はどのように始めていくか(3)

   初任者の授業は、今どうなっているのか。
 予想がつく。
 

 ほとんど「おしゃべり授業」になっている。
 

 最初は、さまざまなこと(授業の進め方、学習規律など)を教えなければならないので、多くの先生方も「しゃべる」(説明)ことが多くなることは当たり前である。4月、5月はそうなる。
 

 ところが、初任者は一年中そうなる。
 「おしゃべり授業」とは、次のようなパターンの授業を言う。

  ①ずっとしゃべりっぱなし(説明ばかり)
  ②時々発問をする
  ③3,4人が挙手して発言する
  ④次へ行く

 9割方あるいは9割5分方、教師がしゃべっている。
 全部の授業がこうなっているわけではないが、さあ授業となるとこういう傾向になる。
 ★
 こうなる原因は3つ。
 ただ、これは初任者だけではなく、多くの先生方もこういう授業をしていることは明確である。
 

 1つは、すり込まれている授業のイメージがほとんど塾の授業か高校の授業。
 無意識な部分が多いが、ほとんど教師が説明している授業がイメージとしてある。
 

 2つ目は、一斉授業はこうなる傾向がある。授業の流れは教師が作っていくので、ど うしても教師がしゃべることになる。何かを教えなくてはならないという思いが強い ので余計にこういう傾向になる。
 

 3つ目は、他の方法を知らないからである。教師の説明だけではなく、あとはどうい うようにして子供たちに発言をさせ、グループやペアで話し合いをさせ、どういうよ うに作業をさせていくのかなどの方法を知らないのである。
  ★
 さて、こんな初任者の授業をどのようにして変えていけばいいのか。
 指導案を書かせて指導しようとする初任者指導教官がいるが、そんなことをしても授業が変わるはずはない。
 

 それは上にあげた原因を考えればあきらかである。
 まず、最初に1つのことをしなければいけないと、考えている。

 ①指導言(説明・指示・発問)の区別

 指導言というのは、大西忠治先生が提示された言葉である。
 教師の授業は、この3つによって成立している。
 

 これに「助言」「フォロー」を付け加えたいがここではひとまずこの3つである。
 

 授業の中で、事柄の内容や意味を分かりやすく「説明」することなのか、作業などの行動を促す「指示」なのか、問いかけの「発問」なのか、明確にしなければいけない。
 

 この3つは単独で成り立つものではなく、互いに関連させて扱うものである。
 たとえば、次のようにして3つを提示していけばいい。

 ★ ★ ★
 今日勉強することは、「○○○○」についてです。
 このことについて説明しますから、鉛筆はきちんと筆箱にしまっておへそをこちらへ向けなさい。
 ……………   (説明)
 

 さあ、それでは「質問」(発問のこと)を言いますよ。
 大事な質問ですから、ノートにこのように書きます。(例示)きちんと書きましょう。
 ………
 まだ書いていない人はいませんか?
 それではこの質問に自分の予想を書きましょう。(指示)
 時間は2分です。さあ、書きます。
 ★ ★ ★

 このように説明、指示、発問を意識しながら授業を展開していくことである。
 すぐにはできない。
 また、これ以外の余分なことはできるだけ言わないようにしていく。
  

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