« 2013年3月 | トップページ | 2013年5月 »

2013年4月

緊急にコメントに答える~クラスを回復する処方箋~

 以下のようなコメントが載った。
 これは大変である。
 

 緊急に、このコメントに答えていかなければいけない。
 T先生に連絡をしたが、連絡がないので私の思いを伝えることにする。
 

 もうすでに信頼する2人の先生からT先生へコメントが入っている。
 きちんと受け止めてほしいと願っている。
 ★
 ほんとうなら教室の子供たちを見て、先生の対応を見て、授業の様子を見ればだいたいの状況をつかむことができる。
 そして、どのような対応をしていけばいいかが分かる。
 

 まだ、1ヶ月なのだ。十分に対応できる。
 まず、そのコメントをあげたい。 
  ★ ★ ★
 こんにちは。
私はTの小学校の初任者で、二年生の担任をしています。
今、自分のクラスは荒れています。
中心的なやんちゃな男子(Sくん)が一人おり、その子が周りの児童を叩いたり、授業を妨害します。子供たちはその子の苦情を私にひっきりなしに言いにきます。私は注意をしたり、時には教室の外まで引っ張っていって叱ったりするのですが、なかなかおさまりません。
Sくんの行動は、私の注目を浴びたいためだと他の先生には言われます。実際に、Sくんは私に甘えているように見えます。しかし、何度も私に叱責され、他の子供たちにも苦情を言われ、今とても心が荒れているのだと思います。
私自身も時間やトラブルの対応に追われ、子供たちとゆっくり話す時間も取れずにいます。子供たちには、「先生なのに、なんでS君をとめられないの」と言われてしまいました。
さらに、Sくんと共に授業中にふざけ出す児童が二人います。
その三人が騒ぎ出すため、周りの児童も集中できず、また私の指示の出し方や授業の仕方が悪いためか、半分以上の児童がすぐにおしゃべりをしてしまい、授業が成り立ちません。
叱っても、黙って待っても、きちんとできている子を褒めても、どうにもおさまりません。
学級がスタートしてから、なにがなにやらわからない、その場しのぎの日々が続き、授業中に子供たちを静かにさせることも、きちんと整列させることもできない状態です。なにかを指示するにも、一度で指示が通らないため、何度も何度も大きな声で指示を出しています。それでも聞かない子達のところには直接行って、肩を叩いてやらせている状況です。
先生のブログを読ませていただきました。
私は先生がおっしゃる初任者の失敗をほとんどしてしまったようです。
やんちゃの対応にかかりきりになり、縦糸もはれず、一対一対応をしすぎ、学習規律も整えられず、子供たちの「前のクラスではこうだった」という声に揺らぎつづけました。その結果、子供たちに先生として見てもらえなかったのだと思います。
子供たちの去年の担任は二年目の男の先生で、学習規律をあまり整えて来なかったようです。ですが、男の先生が大声で叱ることで、子供たちは言うことを聞き、学級が成り立っていたという状況でした。結果、今子供たちにはルールに従うという概念が身についていないように見えます。さらに男性に怒鳴られてきたため、私が声を荒げても怖くないようです。
自分は担任として、チャイムがなっても座らなかったり、おしゃべりばかりする子供たちを、叱り続けてしまいました。
そのときは自分が前の先生に比べて怖くないから子供たちが従わないのだと思ったためです。
しかし、そうではなく、もともと学習規律を教えられていなかったため、一から優しく教えてあげればよかったのだと気づいた時には遅すぎました。

子供たちとの関係は、悪いわけではありません。給食中や休み時間には子供たちは私のところに来てくれるので、好かれているとは思います。
ただ、教師として前に出て指示を出すと、指示がほとんど通らず、授業も成り立ちません。一部の真面目な子達が一生懸命自分のほうを向いてくれるのですが、その子たちには申し訳ない気持ちでいっぱいです。
今、どうしたら良いのかわからない状態です。他の先生はそのうち落ち着くよと言ってくださいますが、私にはそうは思えません。子供たちの前に立つことが怖くなってきて、向いていないのだろう。子供たちの貴重な一年を私がめちゃくちゃにしてしまうのでは。辞めたほうが良いのではと思っています。
指導教官には、甘えすぎ、マイナス思考すぎと言われます。ですが、本当にどうして良いのかがわかりません。大好きなはずの子供たちに対してイライラしてしまい、怒鳴ってばかりの自分は、自分が一番嫌いなタイプの先生になっています。放課後は毎日泣いています。個人面談や公開日が来るのが怖いです。
私のように最初の一ヶ月を失敗してしまった者が、学級を立て直すことはできるのでしょうか。
もしお時間があれば教えてください。お願い致します。
 ★ ★ ★
 ★
 この様子から言えることは、初任者が陥る典型的なパターンで学級が荒れていっている。
 クラスの様子は異なるが、このような状況になっている初任者のクラスは日本全国でかなりあると考えられる。
 

 そして、必ず初任の先生は次のように心を痛めていく。
 
 ★ ★ ★
 今、どうしたら良いのかわからない状態です。他の先生はそのうち落ち着くよと言ってくださいますが、私にはそうは思えません。子供たちの前に立つことが怖くなってきて、向いていないのだろう。子供たちの貴重な一年を私がめちゃくちゃにしてしまうのでは。辞めたほうが良いのではと思っています。
  ★ ★ ★
 ★
 「やり方」がまずかっただけである。
 そのように前回のブログで書いた。
 

 どこからも誰からも教えられていない。
 もちろん、本を数冊読んだのであろうが、そのような知識が即座に現場で生かされるわけではない。
 

 分刻みの生活の渦の中に巻き込まれて、何が何か分からないままに現在の状況を迎えているというのが正直なところであろう。
 

 私はもう一度強調しておきたいが、この状況は「やり方」がまずかっただけで、原則に戻ってやり直せばそのうちにだんだん落ち着いてくるはずである。
 

 教師に向いていないとか、辞めた方が良いのではないかとか、そういう問題ではない。 ほとんどの初任者が最初はぶつかる壁であり、この先生だけの問題ではない。
 「子供たちの貴重な一年を私がめちゃくちゃにしてしまう」と嘆いておられるが、子供たちにはさまざまな経験をさせたがいい。
 

 T先生も、自分の人生の中で最初の試練だと思って、全力でぶつかることである。
 必ず道は開けてくる。
 私が断言してもいい。
 

 それでも耐えられないというのならば、私があなたの学校を訪問したい。
 
1日いて、方向を必ず提起したい。
 

 もう一度私のブログに連絡をしてほしい。
  ただ、救いなのは、次のように書かれていることである。
 
★ ★ ★
子供たちとの関係は、悪いわけではありません。給食中や休み時間には子供たちは私のところに来てくれるので、好かれているとは思います。
 ★ ★ ★

 T先生に味方してくれる子供たちはいるのである。
 その子供たちのためにがんばることである。

 ★
 さて、問題をはっきりしよう。
 どこに問題があったのか。

 ①初任者が典型的に陥るパターンは、クラスで目立つ超やんちゃな子供(ここ  

  ではS君を中心にする3人)にかかりきりになることである。
  当然、周りの子供に迷惑をかけ、苦情が届けられているので対応せざるをえない。
  

  毎日毎日注意し、叱り、……を繰り返していくことになる。
  効果はない。だけど、こうするより他に方法がない。
  モグラ叩きの状態。
 

 ②でも、効果はないどころか、ますますひどくなる。最初はS君だけだったがそれに  同調してくる子供が増え、クラスがますます不安定になる。
 
 <アドバイス1>
 ①ここでの「やり方」のまずさは、確かにS君に対しては注意をしなければいけない  が、過剰になってはいけないということ。
  

 そして、ここで肝に銘じて大切にしなければいけないのは、「8割の子供たちを味方 にする」ことである。
  ここに意識の大半を向けなければいけないことなのである。
  

 そんなことを言われても、目の前で実際に騒いでいくS君や2,3人の子供たちが いるのでどうしようもないと言われるであろうが、でも実際はここのところを踏み外さないことである。
  

 そこで、これからのことになる。
  実際に騒いでいるS君などのために授業ができないことを初任者指導教官、学年主 任、校長に訴えることである。とにかく窮状をどんどん訴えることである。
  

 授業を邪魔するS君は別のところで学習をさせてもらえるなどの処置も考えていい。
  

 管理職と相談して、S君の保護者へも訴えることも考えていい。
  とにかく、自分一人で抱え込まないで周りに訴えること。

 ②S君などが授業の邪魔をしないならば、そのままにしてどんどん他の子供たちのた  めに授業を進めていくことである。

  <アドバイス2>
 ①「8割の子供たちを味方にする」。
  これが最も大切なこと。
 

  この子供たちのために、ほとんどの意識を傾けなければいけない。
  この子供たちのために動いていくことを心がけること。
 

  そのために、まず
  A、時間割にある時間をできるだけ守り、その時間に従って進めること。
   「空白になる時間」を作らないように徹底する。
 

   もめごとは、授業中に解決することなどは取らない。
   廊下に連れ出して問題解決に当たるなどもしない。
 

  B、教室が汚くなっているのではないだろうか。
   ゴミが放置されてあったり、雑巾が落ちていたり、プリントが落ちていたり、
 

   掲示板に貼っているものがはずれていたり、……。
   こういうことが子供たちの騒々しさを倍加していく。
 

   できるだけきちんと整えていく。意識してきれいに整えていくこと。
 
 

 ②クラスにスピード感をつける。
  今、クラスは何をしてもスピードがなくなっているはずである。
  何をしてもダラダラして、時間ばかりかかってしまう。
 

  そうなっているはずである。
  これを改めなくてはならない。
 

  A、まず、朝の会、終わりの会を5,6分で終わるようにすること。
  今は朝の会はほとんど1時間目に食い込むようになっているだろうし、終わり 

 の会も15分から20分はかかっているであろう。 
   

  プログラムをもう一度検討して、効果がないものはやめにする。
  
  

  B、プリントなどの配付は、給食の時間に済ますことを考えてほしい。
  

  C、給食の時間、掃除の時間の再検討をしてほしい。
     多分、この時間が大変になっていると思われる。
   

 

    この時間がスムーズに行くようになるとクラスも落ち着く。
    特に、準備の最初と後片付けが大変になっているであろう。
   

 

    ここで指摘することはできないので、私の本をとにかく読んでほしい。
   (『「新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則』明治図書)

  <アドバイス3>
 「8割の子供たちを味方にする」
 具体的にこのことを実現していくのは大変なことであるが、私が指導した2年生の初任者のクラスで具体的に実践した方法がある。
 

 同じように1年の時1クラスが学級崩壊になっていて、2年生の初任者のクラスは、4月、5月は大変であった。
 

 しかし、私がアドバイスした方法で1ヶ月でクラスは落ち着き、その後素晴らしいクラスに変身していった。
 

 その方法は、「8割を子供たちを味方にする」方法である。
 「個人目標達成法」と名付けている。
 

 この方法をすぐにでも実践してほしい。
 (『「新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則』明治図書97~102ページ所収)
 1ヶ月ぐらいで必ずクラスは落ち着いてくるはずである。
 方法は簡単なものである。
 すぐにでも実践できる。

 

 以上のアドバイス3つを粘り強く5月、6月の2ヶ月は続けてほしい。
 クラスは落ち着いてくるはずである。
 

 もちろん、その間に私の本を固めて読んでほしい。
 多くのヒントが満載である。(笑)
 

 特に、コメントをつけている2人の先生が推薦されている次の本はすぐにでも読んでほしいものである。

 『必ずクラスを立て直す教師の回復術!』(学陽書房)

| | コメント (1) | トラックバック (0)
|

うまくいかないのは、「やり方」に問題があるのである!

   4月も、もうすぐ終わり。
 「3・7・30の法則」の「30」が終わっていく。
 クラスの様子はどうであろうか。
 ★
 まず、最も大切な縦糸・横糸がどのようにうまく張られているのか、簡単にチェックしてみよう。

 縦糸張り
 1 教師の指示に対して、すぐに子供たちは動き出しているか。
 2 教師に対して、ため口ではなく、きちんと敬語(丁寧語)で話しているか。
 3 掃除や給食はすばやく落ち着いた動きができているか。
 4 教師が話すとき、子供たちは静かに教師の方を見て聞いているか。
 5 ルールをめぐって子供たちが「ああだ、こうだ」と混乱することはないか。
 横糸張り
 6 教師は、子供たちとよく遊んでいるか。
 7 子供たちは親しげにいろいろなことを話しかけてくるか。
 8 教室で笑いがおこることがよくあるか。
 9 教師は、進んで子供たちの良い点を伝えたり、ほめたりしているか。
 10 教師の話に、ほとんどの子供が明るい表情で耳を傾けているか。

 とてもいい◎ まあまあ○ できていない✕  をつけてみよう。
 目安は、次のようになる。

 70点以上…合格(1ヶ月をうまく滑り出している)
 50点、60点…まあまあの状態。どこに問題があるのか、縦糸張りと横糸張りで検討しよう。
 50点以下…教室はにぎやかで、さまざまなことが徹底しなかったであろう。
 

  縦糸と横糸のどちらに×が多いのか。
 じっくりと検討してみたい。
 ★
 まだ、4月の段階である。
 
 50点以下の場合、えてして先生方は「私の努力が足りないのだ!」「もっと努力をしなければいけない!」と反省してしまう。

 考え方がぜんぜん違う。

 やってきてはいるのだ。
 そうではない。
 
 

「やり方がどこか問題であるのだ」
 このように考えるべきである。

 うまくいかないのは、「やり方」に問題があるのである。

 ★
 ここで大きく息を吸って、まず冷静に自分の「やり方」を見つめ直してみよう。
 
 

  自分が「やってきた」ことのどこが問題であるのか?
 

  うまくいかなかったのはなぜか?といろいろ観察してみるのである。

  ★
 5月の連休明けから再出発することである。

| | コメント (7) | トラックバック (0)
|

つれづれなるままに

 米倉涼子の「35歳の高校生」(4チャンネル)を見ている。
 
米倉涼子は、とても存在感のある女優で、好きな女優の一人。
 

 近くのA高校を卒業したという身びいき感もあって、彼女のテレビはよく見ている。
 最近では、「ドクターX」はおもしろかった。
 

 今回のこの高校ドラマも、いわゆる痛快学園ドラマになるのかなと思いつつ見たが、決してそんなことはなかった。
 

 テーマは深刻である。
 1回ごとにテーマを決めていこうというものらしい。(まだ2回目)
 これからどうなるやら。
 ★
 堀裕嗣先生が編集する本で、7月刊になる本(まだまだ書名は言えないが)に私も参加して4枚の原稿を書いた。
 

 多くの先生たちが4枚の原稿を寄せるらしい。
 

 私もあわてて4枚書いて送付する。
 ★
 17日東京のI区の学級経営研究会に招かれて講演。
 東京のいくつかの区では、こうして学級経営研究会が教科部会と並んで行われている。
 

 「これからますます必要になる研究会ですからがんばってください!」
と激励をして90分の講座をもつ。
 

 学級づくりにとっては、1ヶ月が勝負の時間。
 

 私の話に、先生たちは真剣な表情で食いついてこられた。
 今、そのど真ん中での状況なのだ。
 ★
 今年度も、北海道の学校力向上に関する総合実践事業にアドバイザーとして参加している。
 

 早速5月の初旬に別海町のB小学校を訪問する。
 
根室中標津空港へ降りるのは初めてのことになる。
 

 一日この学校で授業をしたり、授業を見たりして助言をすることになる。
 ちょうど小中高一貫教育研修会が開かれるところに迎えていただいている。
 楽しみなことだ。
 

 前日には、根室管内の初任者研修会にも参加して、4月の1ヶ月が終わってからのこれからをレクチャーすることになる。
 

 私は今年度は4つの学校(根室、網走、釧路、岩見沢)を訪れることになっている。
 

 そして、北海道全体4カ所の小学校教育課程協議会にも参加することになっている。
 月に1回程度の北海道訪問である。
 

 北海道の知り合いにどこかでお会いできることを楽しみにしている。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

初任者の授業はどのように始めていくか(3)

   初任者の授業は、今どうなっているのか。
 予想がつく。
 

 ほとんど「おしゃべり授業」になっている。
 

 最初は、さまざまなこと(授業の進め方、学習規律など)を教えなければならないので、多くの先生方も「しゃべる」(説明)ことが多くなることは当たり前である。4月、5月はそうなる。
 

 ところが、初任者は一年中そうなる。
 「おしゃべり授業」とは、次のようなパターンの授業を言う。

  ①ずっとしゃべりっぱなし(説明ばかり)
  ②時々発問をする
  ③3,4人が挙手して発言する
  ④次へ行く

 9割方あるいは9割5分方、教師がしゃべっている。
 全部の授業がこうなっているわけではないが、さあ授業となるとこういう傾向になる。
 ★
 こうなる原因は3つ。
 ただ、これは初任者だけではなく、多くの先生方もこういう授業をしていることは明確である。
 

 1つは、すり込まれている授業のイメージがほとんど塾の授業か高校の授業。
 無意識な部分が多いが、ほとんど教師が説明している授業がイメージとしてある。
 

 2つ目は、一斉授業はこうなる傾向がある。授業の流れは教師が作っていくので、ど うしても教師がしゃべることになる。何かを教えなくてはならないという思いが強い ので余計にこういう傾向になる。
 

 3つ目は、他の方法を知らないからである。教師の説明だけではなく、あとはどうい うようにして子供たちに発言をさせ、グループやペアで話し合いをさせ、どういうよ うに作業をさせていくのかなどの方法を知らないのである。
  ★
 さて、こんな初任者の授業をどのようにして変えていけばいいのか。
 指導案を書かせて指導しようとする初任者指導教官がいるが、そんなことをしても授業が変わるはずはない。
 

 それは上にあげた原因を考えればあきらかである。
 まず、最初に1つのことをしなければいけないと、考えている。

 ①指導言(説明・指示・発問)の区別

 指導言というのは、大西忠治先生が提示された言葉である。
 教師の授業は、この3つによって成立している。
 

 これに「助言」「フォロー」を付け加えたいがここではひとまずこの3つである。
 

 授業の中で、事柄の内容や意味を分かりやすく「説明」することなのか、作業などの行動を促す「指示」なのか、問いかけの「発問」なのか、明確にしなければいけない。
 

 この3つは単独で成り立つものではなく、互いに関連させて扱うものである。
 たとえば、次のようにして3つを提示していけばいい。

 ★ ★ ★
 今日勉強することは、「○○○○」についてです。
 このことについて説明しますから、鉛筆はきちんと筆箱にしまっておへそをこちらへ向けなさい。
 ……………   (説明)
 

 さあ、それでは「質問」(発問のこと)を言いますよ。
 大事な質問ですから、ノートにこのように書きます。(例示)きちんと書きましょう。
 ………
 まだ書いていない人はいませんか?
 それではこの質問に自分の予想を書きましょう。(指示)
 時間は2分です。さあ、書きます。
 ★ ★ ★

 このように説明、指示、発問を意識しながら授業を展開していくことである。
 すぐにはできない。
 また、これ以外の余分なことはできるだけ言わないようにしていく。
  

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

「30」の時間が始まっている!

   「分割授業の導入」「学習規律」について展開してきた。
 授業について書いている。
 

 でも、この時期の優先事項はあくまでも「学級づくり」であることを忘れないことである。
 今は、教室での「土台作り」をしている時になる。
 これが全てにおいて優先されるべきである。
 ★
 「3・7・30」の7日間が過ぎて、ほぼ「仕組みづくり」が終わった段階であろう。
 これで「終わった!終わった!」と一休みされる先生が多い。
 

 問題はこれから。
 この仕組みを新しい子供たちにどれだけ定着させられるかの取り組みになる。
 「30」の時間が始まるのである。
 

 これをやらなければ、前学年の習慣に慣れている子供たちから戸惑いが出てくる。
 新しい仕組みは、まだ作ったばかり。
 

 でも、子供たちは前年度にずっと前の先生の仕組みに慣れているのである。
 戸惑うのは当たり前。
 

 だから、作った仕組みは、繰り返し繰り返し徹底させる。
 常に先生が寄り添い、細かなところにも指示を出しながら徹底させていく。
 

 忘れないことは、「フォロー」だ。
 うまくできているところは、必ず褒めていくようにしたい。
 ★
 気をつけることは3つ。
 1つは、できるだけ早く教室へかけつけること。
 

 いつまでも職員室で先生たちと話し合ったり、事務作業をしたりしないこと。
 朝自習に間に合うように急いで駆けつけること。
 

 4月は先生たちの朝の打ち合わせの時間が長いので、なかなか教室へ行く時間が遅くなるが気をつけたい。
 

 2つ目は、休み時間のこと。
 中休みは子供たちと一緒に遊ぶことが多い。
 

 でも、1週間に一度ぐらいは教室や図書室などを回って一人ぼっちの子供をチェックすることが必要だ。
 この子供は、あるいはいじめの対象になっている恐れがある。
 

 低中学年ならば、一緒に遊ぼうと運動場に連れて行くことも考えなければいけない。
 

 3つ目は、給食の時間と掃除の時間のこと。
 この2つの時間は、学級づくりにおいては最大の課題になる。
 

 この2つがうまくいくと学級はスムーズに進行していくことになる。
 えてして教師も子供も手を抜く時間になる。
 

 この時間に、丸付けをする教師がいるが、絶対にそんなことをしてはならない。
 給食の時間は、すべてに目を配ってスムーズに進んでいるかチェックしなければいけない。
 

 片付けの時には、担任はいつも配膳台の所へいて(これは1年中)片付けの指導をしなければいけない。荒れてくると、この片付けがいい加減になる。
 

 掃除の時間は、掃除をしている各所をまわったり、一緒に掃除をしたりしなければいけない。ポイントは、15分の時間でピタリと終わるように指導すべきである。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

初任者の授業はどのように始めていくのか?(2)

  整えていくことの2つ目が「学習規律」になる。
 これは初任者にとっては最も大変なこと。
 

 今までほとんど教えられていない。
 周りに聞いても明快に教えてくれる先生もいない。
 だから、小学校の頃のことを思い出すぐらいしかできない。
 

 この「学習規律」は、学習の基盤を作ることになる。
 家を作るときでも、まず基礎を作る。
 

 それは当たり前のこと。
 学習にとっても、必要なことになる。
  ★
 私は、この「学習規律」については『新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則』(明治図書)で10ヶ条を提起している。

    1 挙手はきちんと
    2 名前を呼ばれたら「ハイ」と返事
     3 机上の整理をさせよう
     4 机の中の整理・整頓をきちんと
     5  筆入れの中味を整える
     6 ノート指導の徹底
     7 発言を整えよう
     8 授業時間を守る
     9  ノートを先生に提出するとき
     10「どうぞ」「ありがとう」の言葉かけ

 初任者のクラスではまずこの程度でいいだろうという規律になる。
 ★
(1)  挙手はきちんと                                          
 挙手のさせ方からきちんとするようにする。                         
 子供たちは、重々しそうにあげる。                                 
 ここからきちんとしていく。                                       
 「手をあげるときには、天井に突き刺すような感じであげます。練習をし
 ましょう。」と促していく。                                       
 時々、注意をしていく。                                           
                                                                   
(2) 名前を呼ばれたら「ハイ」と返事                         
 これもなかなか徹底しない。                                       
 返事をすることは、とても大事な学習のしつけである。               
 いつも名前を呼んだら、「ハイ」と返事をする習慣をつけるようにする。
 「は~~い」ではなく、短く「ハイ」。                              
 4月当初は、意識して取り組むが、次第にいい加減になりがちだ。      
 1年間意識して取り組むことになる。                               
 テストを返却するときにも、名前を一人一人呼んで渡すようにしたい。 
 その時にも、「ハイ」と返事する習慣にしたい。きちんと返事をしないと
きには、返却しないことである。                                     
                                                                   
(3) 机上の整理をさせよう                                    
 机上は、いつも必要な物だけを出すように意識づけすることである。   
 国語で漢字ドリルをしているときは、教科書やノートは必要ないはずであ
る。ところが、ほとんど出されたままで重ねたような形で学習をしている。
 今学習している物だけを出す。                                     
 出し入れのスピードをつけさせる。                                 
                                                                   
  (4) 机の中の整理・整頓をきちんと                           
 机上に必要な物だけをすばやく出す習慣がついていくと、必然的に机の中
がきれいに整理整頓されていくことになる。                           
 低学年の時には、道具箱の蓋と中味を2つにして、それぞれの箱に入れる
物を指定していく方式が取られている。                               
 物が少ない低学年のときには、それを徹底していけば充分である。      
 見ていると、もらったプリント類やテストのプリントをぐじゃぐじゃにし
て詰め込んでいく子供がいる。                                       
 プリントのたたみ方は、必須の習得事項に加えておく。きちんと教えてい
かなくてはならない。                                                
 また、高学年で物が多くなってきた場合は、道具類を袋に入れて、机のそ
ばにかけさせておくことも考えなくてはならない。袋を持ってこさせて、入
れさせればいい。私は、100円ショップで10枚程度買ってきて、袋を忘れて
くる子供たちには持ってくるまで貸しだしていたこともある。            
                                                                   
 (5) 筆入れの中味を整える                                  
                                                                 
 筆入れがきらびやかに派手になっている。指導をしなければ、大変なこ
とになる。                                                         
 筆入れに入れておくものは、統一しておく。私が取り組んでいた物は次の
ようなものでした。                                                 
 ①シャープペンシルは禁止。鉛筆は飾りのないものを5本。            
 ②消しゴムは、白い物。                                           
 ③赤鉛筆を1本。                                                 
 ④ミニ定規(15センチ程度)                                       
 ときどき、筆入れを点検する。                                     
                                                                   
(6) ノート指導を徹底                                          
                                                                   
 ノートは、学習の要である。これをきちんと使えないと、どんなに教材研
究をして授業を工夫していても、子供たちに学力をつけさせることはない。
それほど大切なものである。                                          
 ノート指導は、次のようにする。                                    
 ①日付                                                            
 ②教科書のページを書く。                                          
 ③教科書の問題番号を書く。                                       
 ④学習内容の小見出しを書く。                                     
 ⑤ノートは、一行おきに書くようにする。決して詰めて書かない。      
 ⑥定規を準備し、線は基本的に定規を使って引く。                   
                                                                   
(7) 発言を整えよう                                         
                                                                   
 最初の基本的な発言の方法を教える。                               
 
○私は(ぼくは)~だと思います。
 
○私は(ぼくは)~だと思います。そのわけは~だからです。 
 
 きちんと主語と述語を使って話をするようにする。                   
 それから、次のような話し方も教える。                              
 
○私も(ぼくも)~だと思います。そのわけは~だからです。 
 
  <も>をつけさせると、発言がつながっていく。                     
 それから、徐々に次のような言い方も教えていく。                   

○「にています」「私は(ぼくは)~だと思います。そのわけは~だからです」

○「反対します」「私は(ぼくは)~さんに反対します。そのわけは~だからです」

○「他にあります」「私は~だと思います。そのわけは~だからです」

○「質問します」「~さんに質問します。~はどういう意味ですか」

  (8) 授業時間を守る                                        
 学級が荒れてくると、必ず授業時間がいい加減になる。               
 子供たちが、授業の最初に教室に入ってこなくなる。始まる時間が、どん
どん遅くなる。                                                      
 子供たちに授業を時間を守らせていくことは、特に大切な約束である。 
  そのためには、教師が、時間をきちんと守っておく必要がある。       
 教師が、始まり・終わりをいい加減にしていて、子供たちだけに授業の始
まりをうるさく言うのは、本末転倒である。                           
                                                                   
(9) ノートを先生に提出するとき                              
                                                                   
 学習のしつけとして考えていくものである。                         
 授業中に、先生にノートを持ってきて、○をつけてもらったり、ノートを
点検してもらったりする場合は多い。                                 
 その場合に、ノートは、先生が見やすいように提出するようにする。意外
とこういう指導をしていない場合が多くある。ノート点検に手間取り、列が
ずっと並んでいくということがある。                                 
                                                                   
(10) 「どうぞ」「ありがとう」の言葉かけ                    
                                                                   
 プリントを配付する場合、列の一番最初の子供に「どうぞ」と声をかける。
子供からは「ありがとうございます」という返事。その子供は、次の子供に
後ろ向きで「どうぞ」という声。次の子供は、「ありがとう」と答える。…
…こういう習慣をつけたい。こういう事から始め、さまざまな場面で「どう
ぞ」「ありがとう」と声かけ合う場面を作りだしていきたい。            

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

初任者の授業はどのように始めていくのか?(1)

  初任者が授業をどうしていくか。
 これは大きな課題になる。
 

  大学で教えられてきていることは、実際の教室ではなかなか具体化できない。
 私の3年間の初任者指導の経験からアドバイスしておきたい。
 ★
 まず、授業を作るときに最初にすること。
 
 

  ①教科書を教えること。
 ②指導書を参考にすること。
 ③この時間で何を教えるのかを明確にすること。(「本時の目標」を明確に)
 
 

 ①②は初任者にとっては当然のこと。
 

 大切なのは、③のこと。これをはっきりしないで授業をする場合がある。
 まったくダメだ。
「この時間で何をおしえたかったのか?」という問いにきちんと答えられなくてはならない。
 ★
 これで準備はできた。
 そこで次に整えることが2つある。

  ①「分割授業」を整えること。
 ②「学習規律」を整えること。

 この2つになる。
 

 ①「分割授業」とは何か。
 これはユニット法として提起されているのだが、授業をいくつかに分割する方法である。
 とりあえず、国語と算数は「分割授業」を考えた方がいい。
 

 私は次のように提起している。
 なぜこのような分割法を提起するかと言えば、子供たちに「基礎的な学力保障」をするためである。
 

 初任者にクラスを受け持たれて保護者が一番心配するのは、ちゃんと勉強を教えてくれるのだろうかということに尽きる。
 だから、初任者は基礎的なことはきちんとしなければいけない。
 

 国語では漢字指導、音読指導は必須のこと。
 これを授業では何も教えないで宿題に出して(もちろん、授業で教えて宿題に出すことはいい)消化するようなことをしてはならない。
 

 算数では、教科書の問題がきちんとできるような措置をどのように取るかになる。
  だから、分割授業では次のようになる。
 
 

 国語
    A 漢字指導(5分~10分)
  B 音読指導(本時の音読)
  C 本時指導(30分)

  Aの漢字指導は、最初の導入は時間がかかるが、そのうちに5分ぐらいで終わるように組んでいく必要がある。
 

 新出漢字 2,3個
 
 

 「味噌汁・ご飯」授業研究会では、次のような資料を出している。
 ★ ★ ★ 
 漢字指導資料

1 漢字は必ず学校で指導する。
 漢字指導を宿題にして済ます教師が多いらしい。宿題でできるようになる子は一部の優秀な子だけである。どの子にも漢字が書けるようにするためには、授業時間の中で指導することが絶対に必要である。毎時間の授業の指導計画の中に漢字学習の時間を入れるようにする。漢字を宿題で出すことは、あくまでも学校での指導の補助的役割と考えて行うべきだ。

2  新出漢字の学習システムを定着させる。
 ①指書き…画数を言いながら、見ないで書けるまで最低5回行う。
  ②なぞり書き…画数を言いながらはみ出さないようになぞる。
 ③写し書き…手本の字を見て丁寧に写す。
  ④見ないで書き…手本を隠して自分の力で書く。書けなければ指書きを再度行う。

システムが定着すれば、「スキル○番の○から○までを学習しなさい。」で学習は  進められる。時々、声を出しているか、指書きをしているか、はみ出ないようになぞ り書きをしているか、丁寧に書いているか、といったチェックを入れて、緊張感を保 つようにすれば良い。「あかねこ漢字スキル」がこの学習システムに一番適している  が、他の漢字ドリルでもこのシステムは使用できる。
    
3 小テストを定期的に行い、定着させる。
  テストの前には必ず予告をし、自分で書けない漢字を書けるように、100点がとれる状態にしてからテストを受けさせるようにする。間違えたら、間違えた漢字だけを練習させる。
 
4 少し時間をおいて大テスト(50問テスト)を行い再確認する。
      忘れた頃にテストを行い再度定着させる。

 ノート1ページにぎっしり練習させるような力技、根性で覚えるのではなく、効率的に覚える方法を考え、教えていく。このシステムで練習を行えば漢字が書けるようになるという事実を作り、子どもにやる気をおこさせることが大切である。
 
  ★ ★ ★

 Bの音読指導は、本時で扱う部分を毎日音読させる。
 音読させるには、次のような方法を持っておかなくてはならない。
 これも私達の研究会で出している資料である。
 
 
  ★ ★ ★
 音読バリエーション20+α

1 <教師主導型>……範読後の単元導入時などに
    ① 追い読み      教師の後について読む。
    ② マル読み      読点ごとに交代して読む。
    ③ 交代読み      様々なパターンで交代する。
                 ・紅白読み ・男女読み ・班読み  ・列読みなど
    ④ チャレンジ読み    全員起立して間違えるまで立って読む。間違えた    

                   場合は座って読む。最後まで残っていた児童を  

                   誉める。
    ⑤ 条件読み      条件の人に当てはまったら立って読む。例えば、「ス

                  カートをはいている人」 「お兄ちゃんお姉ちゃんが

                  いる人」「朝ごはん、バンを食べてきた人」など。
               

                  ポイントは最後に『どれにも当てはまらなかった人、

                  お待たせしました。立ちましょう。』と言うこと。

2 <ペア・グループ型>  ………全体読みの後、習熱のために
    ① シーソー読み     交互に立って読む
    ② ダウト読み      2人組で向かい合う。間違えたら「ダウト!」→交代
    ③ 指摘読み       グループで音読し、正し<読めているか指摘し合う
    ④ 役割読み       登場人物と地の文の役割ごとに音読する。
    ⑤ 点丸読み       読点で交代して読むスピード感重視!

3 <一人読み型> ……すらすら読めるようになったら、練習量確保のために
    ① 四面読み      正面、右、後ろ、左と体の向きを回転させて読む。
    ② 移動読み      1回目、2回日と場所を移動して読む
    ③ l分間速読     1分間でできるだけ速<読む
    ④ スピード読み     決められた範囲を何秒で読めるか挑戦する。
    ⑤ ハッキリ読み     □をハッキリ開けて、滑舌に気を付けて読む。

4 <その他バリエーション>
    ① タケノコ読み     好きな文を決めて、その行を一人が立って読む
    ② なりきり読み     アナウンサー/ロボットなど、なりきって音読する。
                   <お化け読み→聞いている人が怖<なるようにな

                    ど>
    ③ 輪唱読み      1行遅れて歌の輔唱のように読む。
    ④ 完肇読み      範囲を全<間違えたり、つかえたりしないで読む
    ⑤ 指名なし音読     読みたい1文を立って読む。2人以上立ったら目で

                   譲り合う。

 ★ ★ ★
 
 

 
  A 前時の復習(5分)
  B 本時(35分)
  C 本時の復習(5分)

  算数の分割授業は、以上のような展開になる。(小学校)
 Aの「前時の復習」は、前時の最後に出てきた問題を復習する。
 ただ、同じ問題だと、前時にノートに書かれているので、数字は変えた方がいい。
 

 黒板に板書してやらせればいい。
 あくまでも授業は教科書を教えるという考え方で進めることである。
 

 前時の復習をする意味は、クラスの半分はもう昨日のことは忘れていると考えた方がいいからである。経験的にそう言える。
 ここから入ることは、ポイントになる。
 

 C 「本時の復習」も、必ずドリルかスキル(学年で購入したもの)を使って、本時の部分を練習させることである。5分しかないので、3分で終わらせ、丸付けは隣同士交換して、教師が答えを言って丸付けをすることである。
 5分しかないので、すばやく行わなければいけない。

 ★

 「分割授業」は、できるところから始めればいい。

 無理をしないことである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

初任者Sさんの1週間の報告

   
 始業式から1週間が過ぎさった。
 クラスの状況はどうであろうか。
 

 私の東京の初任者講座に参加されて、それから何回かメールを交わし合った先生から1週間の報告があった。
 社会人から転職されて、教師になられた初任者S先生。
 

 メールから抜粋して、それに私のコメントをつけたい。
 

 ★
1 クラスの現在の様子
 まず、今私が担任を務めている2年生のクラスについてですが1年生の時は授業中に立ち歩く子がいたり、少し注意しただけで大泣きするような子がいる比較的騒がしいクラスだったようです。
 今週初めて私がクラスに入った時も私の呼びかけに従わずに走り回っている児童が沢山いて驚きました。
しかし、8割の児童を味方につける感覚で対応していきました。

 <私のコメント>
 このようなクラスの場合は、S先生が私の講座を受けていなかったら、きっと走り回っている児童を注意することにエネルギーを注いでいくことでしょう。
 

 ところが、私の講座で「まず8割を味方につけよう」ということを教えられていますので、S先生は8割の方へ目を向けています。ちゃんとしている子供もいるのですから、そちらへ目を向けるべきです。
 

 ただ、まだ1週間。子供たちが先生を「値踏み」している時間ですから、まだ安心することはできません。

2 クラスでの取り組みの様子
 「当番システム」のボードが子どもを変えたようです(まだ導入して2日ほどですが)。
自分の役割ができてやんちゃな児童たちは自分の所属感をクラスの中に見付けたようです。
 やんちゃがゴミ捨てにきちんと行っている様子を他のクラスの先生も褒めることでやんちゃは授業中も比較的おとなしくなってきています。そのことによりクラス全体の雰囲気が落ち着いてきて何だか良い雰囲気になってきました(まだ学校が始まって1週間なので何とも言えないのかもしれませんが)。掃除も火曜日とは比べ物にならないくらい皆がまじめに取り組み掃除もかなり早く終わりました。「フリ・オチ・フォロー」「きちんとしている児童を徹底的に褒める」「拍手をみんなでよくする」ということも今私は意識しながら児童に指導しています。

 <私のコメント>
 「一人一役の当番システム」を導入されているようです。
 うまく導入されているようです。
 「フリ・オチ・フォロー」「きちんとしている児童を徹底的に褒める」「拍手でみんなでよくする」という試みも、見事ですね。
 

 2年生の子供たちは、「理想主義者」ですから先生が褒めたり、認めたりすることを真似していこうとする習性があります。事実を見つけて、どんどん褒めていけばいいと思います。

3 他の先生からの助言
 ただ、同学年の他の先生から「あなたのクラスは子どもに係りをやらせすぎなんじゃないか。他のシステムなども窮屈ではないのか」と昨日言われました。野中先生の著書にもその辺の記述があったので私はその先生のコメントを気にはしていませんが。

 <私のコメント>
 2年生の先生たちは、「一人一役の当番」とかは2年生としては多いと反応されたのだと思います。

 2年生の子供を幼く見積もっておられるところでしょう。私はまったく違うと思います。十分にやれると踏んでいます。一人一役は、1年生だってやれると思います。

 今までそういうことをやってきていないだけです。
 ただ、初任の先生を思っての助言ですから、「様子を見ていて無理のようでしたら、少なくしていきます」と答えていけばいいです。そして、子供たちの様子をよく見ておくことです。
 

 あくまでもできるかどうかは、目の前の子供たちが決めていくことです。
 「野中先生が言っていたから、絶対にできるはずだ!」とは思わないこと。
 繰り返しますが決め手は、目の前の子供たちです。

4  授業のこと
 何はともあれ、うまく言えないのですが児童たちの雰囲気がこの1週間で変わってきたようなので興奮してメールをさせて頂きました。ただ事務的な多忙があり、授業準備時間もなく自分の授業は本当につまらない内容なので児童が少し授業中に騒がしくなるのが多少気がかりです。

 <私のコメント>
 変わるのは当然です。原則的なことをやっているのですから。
 必ずうまくクラスは回転していくでしょう。
 

 低学年の子供たちは、「その場、おもしろ、理想主義者」なのです。
 私はこのように名付けています。
 

 彼等はとてもシンプルです。
 その場主義者、おもしろ主義者、理想主義者の3つを合わせたものです。
 

 この3つをやれば、低学年は失敗しません。
 

 その場主義者とは、すぐ忘れてしまうので、その場で決着する必要があるということです。丸付けなどはできるだけ授業中にすること。そして、その時に「この字はすごいね!」「天才的だな、こんな素晴らしい字は初めて見た!」「こんなにきちんとノートに書いているのは、○○さんだけだな!」……と付け加えてやれば、子供はどんどん乗ってきます。そして、どんどんマネします。だが、授業中に丸付けなどをすることは最初はちょっとむずかしいでしょう。
 

 おもしろ主義者とは、何をやっても笑ってくれること。笑うことが大好き。笑うことに惹きつけられます。だから、笑わせる先生は大好き。
 

 理想主義者とは、担任が目指すことを示してあげれば(それも熱っぽく)どんどんマネします。マネすることに躊躇がありません。          
 

 授業で困っているようですね。
 これは初任者が最初に悩んでいくことです。
 これについては、次のブログで書きますね。

| | コメント (1) | トラックバック (0)
|

アウトローの低めへ投げるコントロールをつけるんだ!

   東大の野球部は、現在46連敗中だとニュースは伝えていた。
 そこで導入したのがコーチ、桑田真澄。
 

 誰でも知っている元巨人軍のピッチャー。
 また、他にも元プロ経験者2人ををコーチとして入れている。
 

 監督が、進学塾の塾長。
 異色である。野球に対してはまったくの素人。
 

 そこで今回の抜擢。
  ★
 桑田がピッチャーの指導をしている。
 東大が負け続けている原因の多くは、ピッチャーにある。
 

 桑田のピッチャー指導。
 
 

 

 「ピッチャーはいつもアウトローの低めに投げられれば、そんなに打たれない。
  打者が一番苦手にしている場所だ。
  だから、いつもアウトローの低めにコントロールできるように練習することだ」

 
 

 

 東大のピッチャーである。
 そんなにスピードがあるわけではない。
 

 

 それでもアウトローの低めに投げられるコントロールさえ身につければ、そんなに打たれるはずはないと、桑田は指導する。
 

 ここに東大野球部の活路を見出す。
 ★
 なるほどなあ。
 「アウトローの低め」に投げるコントロール。
 

 

 それじゃあ、教師の場合はどうだろう?
 

 

 教師の「日常授業」では、アウトローの低めに投げるコントロールとはどんなことなんだろう?
 

 

 何をすることなんだろう?
 ★
 しばらく考え込んでしまった。
 
 そして、出した結論は次のことになる。

   「活動」とフォロー

 

 なあんだと思われるかもしれない。
  でも、これだと私は思ってしまう。
 
 ★
 先日、鳥取でH先生と話しているときに次のような話を聞いた。

 

 「中堅やベテランの先生でも授業は大変ですよ。ずっとしゃべっている。
  でも、ベテランの女性の先生で授業をうまくこなしている先生は、必ず
  ノート指導などの作業をちょこちょこ入れているんですよ。これだなと
  思いました。」

 

 こんな話だったと思う。
 この話は強く印象に残っている。
 ★
 授業の中で「ノート指導」を入れている先生は、授業がうまく流れている。
 授業は平凡かもしれない。
 

 

 そんなにおおげさな目立つ授業ではないかもしれない。
 でも、子供は落ち着いて授業に参加している。
 

 

 そんな先生が周りにいないだろうか。
 そんな先生は、きっとノート指導をうまく使っているのではないか。
  ★
 「活動」とフォロー
 

 この場合の「活動」とは、書く活動、話す活動、話し合う活動、そしてさまざまに体を動かす活動などをイメージしている。(私は「アウトプット学習」と言っている)
 

 国語や算数などの教科は、やはりノート指導が中心になってくる。
 

 フォローとは、子供たちの「活動」に対してきちんと「評価言」を投げかけることである。
 

 私達が提唱している「味噌汁・ご飯」授業は、この2つを核として授業づくりをしている。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

「出会いの3日間」から「仕組みづくりの7日間」へ

   8日からの始業式のところは、3日目がちょうど終わったところ。
 分刻みの生活が続いているのであろう。
 
 

 私が提唱している「3・7・30の法則」では、この3日間は「出会いの3日間」。
 新しいクラスの子供たちと良い出会いがあったのであろうか。
 
 

 私は新しく赴任する学校では、決まって着任式の挨拶から考えた。
 持ち時間は1分。
 

 
 1分で全校の子供たちに、「野中先生っておもしろそう!」と印象づけなければいけない。
 ★ ★ ★
 私は野中信行と言います。○○小学校から来ました。
 私のことを紹介しなくてはならないのですが、以前受け持っていた子供が次のような作文を書いています。

 それを紹介します。

    へんな野中先生
   ぼくのクラスの野中先生はへんてこりんです。
   いつも給食をとりにいくとき、はなうたをうたいます。ものすごい
   オンチです。それでも歌うので、ぼくたちは手で耳をおさえて
   「耳がくさる!」
   と言います。そしたら、
   「くさった耳を見てみたい!」と先生は言います。
   野中先生の得意なことは、こわい話に、きたない話に、おもしろい話です。
   いつもはなをぶたのようにして話をしてくれます。
   へんな先生ですけど、ぼくたちは楽しくて元気な野中先生を気に入っています。

 こんな野中先生です。みなさん、どうぞよろしくお願いします。
 ★ ★ ★
 これで全校を笑わせる。
 それから校長からのクラス担任発表。
 
 

 クラス担任の発表で、私の紹介があると、そのクラスの子供たちはニコニコして拍手してくれる。
 子供たちはおもしろい先生が大好きなのである。
 

 最初の1分で、クラスの子供たちにも印象づけている。
 そのあとのクラスでの自己紹介で、再び「怖い話に、汚い話に、おもしろい話が得意です。

 

その話を明日からしてあげます!」と話す。
 
 子供たちとの出会いは大切である。
 「野中先生っておもしろいよなあ」「野中先生となら1年間やっていけそう」という印象を持たせることなのだ。
 
 

 

 これが3日間の課題。

 ★
 もう「仕組みづくりの7日間」が始まっている。
 この1週間で、私は26項目の指導をする。
 
 

 その項目によって指導する頻度が違う。
 1回でいいものが、9個、最低3回は指導するものが9個、常時指導(1ヶ月の間)のものが8個になる。
(「新卒教師時代を生き抜く初任者1ヶ月の成功シナリオ」明治図書)
 
 あくまでも私が設けた目安。
 

 指導するものがこんなにあるのかと驚かれるだろうが、こういうことを最初にきちんとしていないためにいい加減になる。
 
 子供たちは、前年度1年間に身についた習慣(学級の仕組み)が良いに決まっている。
 

 そこで「前のクラスが良かったなあ」「前の先生が良かったなあ」と囁き合うことになる。
担任の先生に聞こえるように言うのである。

 
 初任の先生は、この囁きに弱い。
 こんな言葉はいつでも、どんな先生でも経験しているのである。
 
 

 学期最初は、だいたい子供たちはこう言うものである。
 めげずに自分の方法を貫くことである。
 
 

 へたに妥協すると、とたんに足元を見られてしまう。
「あの先生は、前のクラスが良かったと言うと、すぐに自分のやり方を変更するぜ」
 
 さて、どんな仕組みを作るか、それは大きなポイントになる。
 

 給食指導と清掃指導は、何としても「学級システム」として作らなければいけない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

最後の初任者講座がDVDになる!

   京都「明日の教室」で行った初任者講座がDVDになった。
 シリーズ30弾目の記念作になった。
 私のDVDでは4作目になる。
 こうして形に残していただいている。
 ありがたいものである。
 糸井先生、池田先生、平井さん、ありがとうございます。

 http://www.sogogakushu.gr.jp/asunokyoshitsu/dvd_1.htm
          
  これで私の初任者講座は終わりになる。(このあとは頼まれている教育委員会で行う初任者講座だけになる)
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

これから1ヶ月の「学級づくり」の勝負が始まる!

   1日はA小学校、2日はK小学校、3日はI小学校、そして5日は兵庫県三木市の新年度講座。
 大忙しの1週間。
 

 三木市はもう3年目の新年度講座になる。
 新横浜から2時間30分かけて新神戸へ行き、そこから車で40分ぐらい。
 三木市は、桜が満開。今年2度目の満開に立ち会ったことになる。
 

 今年の桜前線はめちゃくちゃである。
 関東はとっくに散り終えているのに、関西は今が満開。
 でも、今日の暴風雨で全て散り終えるのであろう。
 

 この日、40名の初任者がいて、力を込めて1ヶ月の取り組みを話す。
  ★
 「学級づくり」(学級経営)は、現在大きなポイントになっていることである。
 10年前に私が「学級づくり」の必要を訴えた時には、赤坂真二先生と私ぐらいの訴えぐらいでほんの少数派であった。
 

 だが、今では大きなうねりになっている。
 多くの教育委員会は、いままでの「授業づくり」講座一辺倒から方向転換を始めている。
 

 変わらないのは、大学だけだ。
 ★
 大切なのは、「授業づくり」ではないのか。
 だって、学校は1時間目から6時間目までほとんどの時間を使って授業をしているのだ。
 

 この授業の時間を充実していくことこそが本来行うことであって、「学級づくり」は片手間にやっておけばいいことではないか。
  そのように言う人は、ベテランの先生を中心にしてかなりいる。
 

 ベテランの初任者指導の先生たちは、最初から授業の指導をされる。
 指導案を何枚も書かせて熱心に指導される。
 

 うまくいかない。
 そのうちにクラスが荒れていく。
 

 そんな事例をいくらも聞いてきた。
 なぜなのか?
 ★
 学校の大半の時間は「授業」をやっている。
 これは事実。
 充実した授業をしていくのは当たりまえ。
 

 しかし、この論理は教師の側のもの。
 子供たちは必ずしもそのように思っていない。
 

 友達と遊ぶために学校へ来ているし、給食を食べにきているものもある。
 あるいは鶏やウサギに餌をやりにきている子供もいる。
 

 そのついでに勉強もしていこうかと思っている。
 だから、私達が考えているよりも子供たちは「教室」でのさまざまな友達との出会い、つながりがずっと重たいのである。
 

 私達が考える「授業」の論理よりも、子供たちの「生活」の論理の方がずっとずっと広い。
 ★ 
 「学級づくり」とは何か?
 多分、この概念規定がそれぞれに違っている。
 

 今まで「学級づくり」とはこれだという一般化されたものはなかった。
 それぞれの先生が、それぞれに自分の経験で身につけた方法で実践されていただけである。
 

 今まで優れた実践家は、自分なりの優れた学級づくりの方法論で実践していた。
 ただ、多くの先生たちは「学級づくり」については、学年最初の係・当番決め程度の認識しかなかった。
 

 私は「授業づくり」と「学級づくり」については、「役割」意識でそれぞれ規定していた。
 

 「授業づくり」の中心的役割とは、子供たちに学力保障をしていくためのもの。
「学級づくり」の中心的役割は、学級の落ち着きと安定を果たしていくもの。
 

 だから、今「学級づくり」が重要視されているのは、学級の落ち着きと安定が強く求められているからである。
 

 もちろん、「授業づくり」にも学級の落ち着きと安定を果たしていく要素はあるが、中心的な役割ではない。
 ★
 以上のように私は理解してきた。
 それでも先生方の中には、学級を成立させていくには「授業づくり」→「学級づくり」という筋道を通るべきだと主張される方はいる。
 

 だが、考えてほしい。
 それは小学校にしか通じない。
 

 中学校や高校では、まったく通じない方法である。
 クラスには、それぞれ「授業づくり」の方法が違う先生たちが教科ごとに入れ替わり変わる。
 

 だから、あくまでも「学級づくり」が優先されなければいけないことは当たり前のことになる。
 ★
 私は、初任者指導を3年やってしみじみと「学級づくり」の一般化を図らなければいけないと考えた。
 そうしないと、初任者にうまく伝わっていかない。
 

 そこで私の「学級づくり」の方法を削って削って到達したのが「学級づくり3原則」という方法になる。
 

 関係づくり、仕組みづくり、集団づくり。
 大元は当然「関係づくり」になる。
 これから1ヶ月、「学級づくり」での勝負が始まる。
 

 


| | コメント (1) | トラックバック (0)
|

まず「国誉め」をしよう!

   異動をして、新天地で再出発する。
 そんな先生たちが多くいることであろう。
 

 その学校へ赴任して、最初はその学校に慣れることに一生懸命になる。
 そして、そのうちに新しく赴任してきた先生たちと囁き合うようになる。
 

 更衣室の中で、帰りの電車の中で、……。
「この学校、何かおかしいよね、その思わない?」
「思う、思う、子供もおかしいし、先生たちもへんに子供にご機嫌取ってるしね…」
 ………
「3年いて、また私すぐに異動しよう!」
「そうだね、そうだね」
 ★
 異動して、このような会話がすぐに始まる。
 危険である。
 考え違いをしている。
 

 今までの学校でできあがった「自分の習慣」に、今度の学校が合わないのは当たり前である。
 その自覚がない。
 

 自分の今までの習慣に合わないだけなのに、それを前提で今度の赴任先の学校を裁断してしまう。
 とんでもない勘違い。
 

 だが、誰でもが陥ることになる。
 ★
 神事がある。
 神を祭る行事のことである。
 

 この神事に「国誉め」というのがある。
 古代、ある国に任命された役人が最初にやった仕事である。
 

 任命されて、その国に最初に行って何をやるのか。
 その国がどんなに素晴らしいかを褒め称えることである。
 

 これが「国誉め」。神事として考えられていた。
 ★
 赴任先では、まず「国誉め」をやることである。
 そのためには、その学校の「違うところ」(自分の習慣になかったところ)を見ることである。
 

 その学校の先生たちがどこに拘り、どこに勢力を注いでいるのかを見ることだ。
 そして、歓迎会などでそのことを話すこと。
 まず、そこから始まることを心得ることである。
 

 その学校のダメなところを変えるなどというのは、その学校の一員に収まってから考えることになる。
 あわてることはない。
 こういうことを忘れてはいけない。
 

 私も何度も失敗してきて、その経験からこう思うようになったのである。

 


| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

新年度の身につけていくまず第一のこと。~手帳術ということ~

   新年度にまず身につけていくことが1つある。
 これはどうしても身につけなくてはならない必須の課題になる。

 手帳術ということ。
 自分の時間をきちんと調整できる手帳を準備することである。

 これを多くの人たちは安易に考えすぎている。
 
 ★
 人はほとんどが手帳を買って、それにスケジュールを書いている。
 最近は学事出版から出されている「プランニングノート」という手帳を使う人も増えている。
 

 初めて教師向けに作られた手帳。
 私も開発の一員になったものである。

 ★
 手帳術で大切なのは、どこだろうか。
 これについてはかなり私は考えてきたことになる。

 そして、手作りの手帳を作り上げた。
 これを20年以上使い続けた。シンプルな手帳。

  Img013もしこの手帳がなかったらと予想する。

 私の実践はほとんどまとまることがなかったであろう。
 もちろん著作などを出すこともなかったであろう。

 私の生活は分刻みに追われてぼろぼろになっていたであろう。

 40代の頃、ものすごく忙しかった時期があった。
 

 教務主任をしていた。高学年の担任をしていた。初任者指導もしていた。
 

 女房の仕事の関係で夕食は毎日私が作っていた。
 

 その頃、フルマラソンに出場していて、月に300キロぐらい走り込んでいた。
 通勤ランもしばしばであった。
 

 だから、5時30分か6時頃には帰宅した。(この時間に帰る教務主任はいないであろうが、私はそうした。校長にもそう断っていた。嫌なら辞めさせればいいことであったから。)

 この生活を支えたのは、私の手帳だったことははっきりしている。
 
 そして、その忙しさを乗り切るための仕事術を開発していったのである。
(開発した仕事術は、「必ずクラスを立て直す教師の回復術!」(学陽書房)にまとめている)
 ★
 手帳術の要諦は、「今日の時間」をどのように使っていくかである。
 ここに的を絞った手帳術でなければ、現場教師は乗り越えていけない。

 繰り返すが「今日の時間」をうまく使えなければ、どんな仕事もまとまったものにならないであろう。
 ★
 私達が「生きていく」ということは、この「時間」をどのように使うかなのだという当たり前のことに早く気がつくことだと、私は考えている。


| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

縦糸・横糸の本が6版になった!

  『必ずクラスがまとまる教師の成功術~学級を安定させる縦糸・横糸の関係づくり』(学陽書房)が6版になった。橫藤雅人先生との共著。

 

 みなさんに買って頂いている。ありがたい。

 初版は2011年だから2年目で6版である。

 今日アマゾンを見たら、この本が学級運営部門で1位になっていた。うれしいことである。

| | コメント (1) | トラックバック (0)
|

横浜野口塾が終わる!

   30日は横浜野口塾。
 この野口塾は、私が最後にいた学校の先生たちが中心になって作った塾。
 野口先生に言わせれば、「全国でもこういう塾はない!」というもの。
 

 きっかけは、私達が行っている国語研究授業の講師として野口芳宏先生をお呼びしたいという職員の声からであった。
 橫藤雅人先生や石川晋先生に相談したら、「野口先生に直接申し込んだ方がいい!」と言われて大阪での授業づくりネットワーク大会
で私が突撃申し込みをしたことから実現した。
 

 私の5年生のクラスで授業をしてもらった。
 

 懇親会で、横浜野口塾を作っていいかという職員の申し出で野口先生が「いいよ!」という即答で決まったものである。
 ★
 もう7年(実際に実施したのはは震災の影響で1回は中止)の月日が経っている。
 

 今回も、重厚な野口節が響き渡った。
 体罰についての話は、目から鱗の話であった。
 

 私も一講座持たせてもらった。
 「日常授業」を豊かに充実させようという呼びかけ。
 

 実は、野口先生は国語教室の第27集で次のように書かれている。

 ★ ★ ★
 私達実践者の主たる任務は、言うまでもなく日々の教室実践の充実である。

 ……
 日々の実践の充実こそが最重要であり、いわゆる「研究授業」は、その日常授業の
 質を高めるヒントを入手する目的で存在する。

 ★ ★ ★
 言われてみれば、まったくその通り。当たり前のことである。
 ところが、現実はほとんどこの通りになっていない。

 私は、野口塾の先生方に「野口先生がここで言われている『授業研究の原点』に戻りましょう」と呼びかけた。

 ★
 講座が終わって、トイレのところで野口先生とばったり。
 

 「野口先生、80才まではまだまだ元気にやれますね」
 「80才と言っても、あと3年だからね」
 「先生、何才ぐらいまでという見通しはないのですか?」
 「全然ないね。そんなことまったく考えていないね」
 

 すごいことである。
 教育界の先達は、このように突き進んでおられる。
 

 講座では、またこうも言われた。
 「3月までで大学の仕事が終わる。非常勤の仕事が残っているだけだ。ずいぶん時間が空いてくる。わくわくしている。」
 

 そして、紙芝居を作りたいなどとこれからの夢を語られた。
 「時間が空いたので、先生方から呼んでいただければどこでも出掛けますから
  呼んで下さい」
とも呼びかけられていた。
 

 野口芳宏先生、77才の語りかけである。

 

 


| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

« 2013年3月 | トップページ | 2013年5月 »