« 第8回の「味噌汁・ご飯」授業研究会を行った! | トップページ | 明日の教室「初任者講座」が終わる! »

そのあとがある

   朝日新聞の夕刊に2008年4月から5年間「今月の詩」として、谷川俊太郎さんがずっと書いている。
 今回で終了。    
 
   ★ ★ ★

    そのあと
  
  そのあとがある
  大切なひとを失ったあと
  もうあとがないと思ったあと
  すべて終わったと知ったあとにも
  終わらないそのあとがある

  そのあとは一筋に
  霧の中へ消えている
  そのあとは限りなく
  青くひろがっている

  そのあとがある
  世界に そして
  ひとりひとりの心に

     ★ ★ ★
    ★
 「そのあとがある」
 画家のモネは、奥さんが亡くなったその朝に奥さんの顔をスケッチした。
(このネタは、連ドラの「純と愛」のパクリ)
 

 モネは、大切な人を亡くしたあとも画家として生きようと構えたのであろう。
    ★
 勢古浩爾が、ALS(筋萎縮性側索硬化症)にかかった患者の家族のドキュメンタリー番組を紹介している。(『いつか見たしあわせ』勢古浩爾著 草思社)
 
 

 患者は長崎県平戸に住む人で、中高生から社会人までの四男二女の母。
 49歳で発病。50歳の誕生日にALSと告知される。医者から「3年で動けなくなります」といわれたとたんに、失神する。
  ★ ★ ★
 ベットに寝たまま、もう顔の筋肉ひとつ動かせない。
 目は見えている。
 
口にくわえたチューブを噛んで、長い時間をかけてパソコン上に文字を書きメールを打つ。その文章で子供一人ひとりを激励する。
 それだけでも驚きなのに、それ以上に、これはとてもかなわないなと思ったことがある。文章の最後に「明るい母より」と書くのだ。長男が婚約相手を家に連れてくる。お母さんはそのときの気持ちを書いたあと、このようにしめくくったのである。
「私は幸せだ、こんな体でもこんなに応援してくれる。まだ生きれるぞ!55才、輝きの幕開けだ!!」
  ★ ★ ★
 ★
 世の中にはすごい人がいる。
 ごく普通の主婦であり母親である。
 

 全身はまったく動かない。
 視線だけがかすかに動くように見えるが、まぶたを自分で閉じることすらできない。
 

 しかし、耳は聞こえ、目は見える。
 考えることもできるし、心は動く。
 

 その全身で「私は幸せだ」といい「明るい母より」と言う。
 

 「そのあとがある」
 ALSという最悪の病気に襲われても、この母親は、「そのあと」を考えている。
 

 献身的な夫と6人の子供へ向けて、「あなたたち、私は大丈夫だよ」と投げかけている。 

 人間はこんなところまで行くことができる。
  ★
 私たち一人ひとりも、「そのあとがある」。
 「そのあと」のために、また動き出すのである。

|
|

« 第8回の「味噌汁・ご飯」授業研究会を行った! | トップページ | 明日の教室「初任者講座」が終わる! »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/520860/56892072

この記事へのトラックバック一覧です: そのあとがある:

« 第8回の「味噌汁・ご飯」授業研究会を行った! | トップページ | 明日の教室「初任者講座」が終わる! »