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2013年2月

こうして教師を萎えさせ、亡国の教育を推進する

   26日に大阪の寝屋川へ行った。
 教育委員会での初任者向けのガイダンス(初任者講座)。
 
 

 おそらくこんな時期に初任者講座を設けている委員会は、ここだけであろう。
 最初は、愛知県小牧市の教育委員会が始めていったことである。
 

 初任者に辞令交付をする前に、初任者講座を設けて、始業式へ向けての準備をさせる試みである。
 寝屋川は、1ヶ月前に行い、十分な準備期間を確保させるという試みになる。
 ★
 今年の初任者65名。
 緊張した面持ちで座っていた。
 
 

 

 2時間30分びっしりと講座を行う。
 
 ところどころで笑いを入れるのだが、なかなか笑ってくれない。
 「ここは笑うところですよ!」とつい口にしてしまう。(笑)
 
 

 

 まだ辞令が出ていないのである。
 「あまり笑ってしまって……辞令が下りなかったらどうしよう…」と考えてしまったのかもしれない。
 
 

 

 4時でぴたりと終わる。
 ★
 この講座の中で、「叱る」場面を設けて、2人にその実演をさせる。
 最近は、初任者講座の定番にしている。
 
 

 

 とくに大阪は、例の体罰問題の発祥地であり、ぴりぴりしているはずである。
 私はあえて体罰はダメだが、叱ることを手控えるような教師になってはダメだというメッセージを送りたいと考えている。
 
 

 

 わざわざ学校教育法11条を持ち出す。     

 

 

 学校教育法<第11条>(懲戒)
校長及び教員は、教育上必要があると認めるときは、文部科学大臣の
 定めるところにより、学生、生徒及び児童に懲戒を加えることができる。
 ただし、体罰を加えることはできない。

 

 

 

 体罰はダメだが、「懲戒を加えることができる」ときちんと定められている。
 「叱ること」はきちんと認められている。
 当たり前のことである。
 

 

 きちんと叱ることができない教師は教師を続けられない。
 これも当然のことである。
 ★
 2/11日付けの日本教育新聞に、体罰把握の実態調査について書かれている。

 

  ★ ★ ★
  文部科学省の求めに応じて、体罰の実態把握に向けて、全国の教育委員会が
 独自の調査に乗り出している。このうち、神奈川県教委は、高校、特別支援学
 校、中等教育学校の児童・生徒に用紙を配り、体罰を振るった教職員の氏名を
 などを記入して、郵便で県教委宛に送ってもらう方式を採用。学校の目に触れ
 ることなく、児童・生徒の声が集まり始めた。
「教職員の大量処分につながる可能性がある」との声が上がる一方、学校と生徒の信頼関係を損ないかねないと批判も出ている。
    ★ ★ ★
 
 神奈川県教委が始めたことを先日、区P連の保護者の方からも聞いた。
 
 「先生、やんちゃたちがぐるになって『あの先生をやめさせようぜ』と調査書
  を書いて送ったということを聞きましたよ」

 

 今、こういうような調査書が何通も県教委などに送られてきているはずだ。
 指導主事がその学校へ電話し、その先生から話を聞きたいということになる。
 
 

 

 ほとんどがあること、ないことが書かれているはずだ。
 結局何もなかったとしても、その先生は落胆するはずである。
 
 

 

 すっかりやる気をなくしていく。
 その姿が目に見える気がする。
 ★
 文科省も、体罰をなくしたいという、いわゆる「善意」である。
 教育委員会も、それに応えて「善意」である。
 
 

 

 「このさい、先生たちの体罰を完全になくしていきたい!」
などと思っているのである。
 目の前のことしか見えなくなっている行政の人間がいる。
 
 

 

 やれやれ、この連中たちは「地獄への道は『善意』に敷きつめられている」ということをまったく知らないのである。
 ★
 学校教育の根幹はどこにあるのか。
 さまざまに人は言うであろう。
 
 

 

 でも、はっきりしていることがある。
 教師の教えを通して、ほとんどが実現していくことである。
 
 

 

 教師が「よし今日もがんばって教えよう」と意気込んで教室へ向かう、その姿勢を作り上げることが何よりも大切である。

 

 子供たちの教育の指針となる学習指導要領をきちんと実現していくのは、教えていく教師たちから始まる。

 

 どんなに学習指導要領が素晴らしいものになっていたとしても、それを教えていく教師たちが意欲がないとしたら、絵に描いた餅ではないか。

 

 そんな基本的なことが分かっていない。 
  分かっていないというより、そんなことを考えていないのであろう。

 

 こうして教師を萎えさせ、亡国の教育を推進している。
 
 
 
    

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子供を見抜く方法教えます!

 横浜市のN区PTA連絡協議会で講演を行った。
 PTAの役員の方々である。
 
 

 N区公会堂の大ホール。
 こんなところで講演をするのは、3回目ぐらいであろうか。
 
 

 話を聞いてくれる方がそばにおられないというのは、とても不安になるものである。 ほとんど壇上の先端で話をする。
 
 

 テーマが「今、学校で起こっていること~教師の立場から保護者の方へ伝えたいメッセージ」。
 このテーマはなかなかのもので、今時のテーマとしては最適。
 いつもより多くの保護者の方が見えたと聞いた。
 ★
 最初話したこと。
 

 「このテーマで講演を引き受けるとき主催者の方と打ち合わせを行いました。
  教師の立場から保護者の方へ伝えたいこととなると、どうしても過激な話に
  なってしまいますので、少し柔らかめに話しますと話したところが、主催者の
  方から当日見えられる保護者の方は、役員のお母さん方ですのでもう学校や
  先生方については理解されている方が多いのですから、少々過激な話にな 

  ってもかまいませんと言われました。今日は意を強くして来ました。それでも
  過激な話は半分ぐらいにしておきます。(笑)」
 こんな話から入った。
 
 話したことは次のようなこと。
 
 

 ○大津いじめ事件のこと
 ○学級崩壊のこと
 ○最近起こった子供に関する2つの事例
 ○我が子を見抜く方法
 ○担任と保護者が連携して子供を育てていく
 ○発達障害の子供をどのようにしてクラスに包み込んでいったか
 ○子供を悪くする3つの方法 
 ★
 「我が子を見抜く方法」というのは、我が子をどのように理解していくのかということについてである。
 
 

 最近起こった2つの事例で、教師に苦情をつけつけられる保護者の方には、
「絶対に自分が正しいのだ!」という思い込みがあることを指摘した。
 子供の嘘を真に受けてしまったり、自分の都合ばかりを考えてしまっている保護者の事例。
 
 

 ここには、我が子を全体像としてつかんでいない間違いがある。
 「我が子目線」だけで我が子を理解して、そして間違った追求を担任にしてしまう事例があまりにも多すぎるのである。
 
 

 結局、間違った子育てをしてしまうので、あとでそのつけが自分にやってくることになる。
 

 「我が子目線」だけで我が子を見つめてはダメで、「比較目線」でも我が子をとらえておかなくては我が子の全体像はつかめないことを強調したのである。
 ★
 「我が子目線」「比較目線」というのは、いつもながらのネーミングで私の造語になる。(笑)
 

 子供は、「家庭で見せる顔」と「学校で見せる顔」がある。
 
 両方とも、その子供の顔になる。
 

 ここが私の伝えたい要点。
 
 「家庭で見せる顔」がその子供の素顔であり、「学校で見せる顔」は見せかけの顔と一般に捉えられている。
 私はそう思っていない。
 
 

 「家庭で見せる顔」は、家族との関係で見せる顔。
 「学校で見せる顔」は、集団(社会)との関係で見せる顔。
 
 

 「家庭で見せる顔」は、甘えん坊で、優しさがあるが、「学校で見せる顔」ははきはき発言して、リーダーシップがある(時には、人には厳しくて人の悪口を言う)というような子供はざらにいるが、両方ともその子供の顔である。
 ★
 保護者は、我が子を「我が子目線」で「家庭で見せる顔」だけをとらえないで、「比較目線」で「学校で見せる顔」もよくつかんでおかなくてはならない。
 
 

 今、保護者はビデオで運動会や学習発表会などを撮影するのに一生懸命になっておられるが、これだけでは「学校で見せる顔」はとらえられない。
 保護者が来るそのような時には子供も身構えている。
 

 チラッとしか「学校で見せる顔」は見せない。
 それを見るためには、我が子が他の子とどのような関係を保っているのかを見なくはならない。
 
 

 

 我が子ばかりを見ていては絶対にそれはつかめない。
 

 

 私は、ビデオが大流行になって、保護者たちは子供が「学校で見せる顔」を正確につかめなくなったのではないかと推測している。
 ★
 担任は、「比較目線」でいつも子供を見ている。
 40人の中の1人としての目線。
 
 

 

 この目線で、その子供の「学校で見せる顔」をある程度正確につかんでいる(はずである)。
 

 

 初任者でも2,3ヶ月過ぎるとつかんでくる。
 
 少なくとも保護者よりもつかんでいることは当たり前である。
 ★
 保護者の一部の人は「我が子目線」でとらえた我が子の姿が全部であると誤解している。
 そこで何か事が起こると、大変な苦情を学校へ突きつけてくる。
 これには困ったことである。
 
 

 

 もちろん、担任の方も「比較目線」でしかほとんどその子供をとらえていないので、家庭で見せる、その子の顔は知らないわけである。
 
 

 

 互いに、それぞれがその子の全体像をとらえていない。
 
 

 

 私が今回の区P連で訴えたことは、「我が子目線」の保護者と「比較目線」の担任が、ともに連携をして子供を育てていくことの必要である。      
 

 

 結局、この鉄則が、子供を育てていくには一番効果的であることは当たり前のことである。

 

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京都明日の教室初任者講座の告知

  京都橘大学での明日の教室が告知された。

 

 http://kokucheese.com/event/index/76291/

 

 3/9(土)になる。

 

 これで初任者講座の提案はファイナルにしたい。

 どうぞ参加をお願いしたい。

 

 

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小手先ではもうどうにもなる事態ではない!

   北海道の堀裕嗣先生が、ブログの中で次のように書いている。

  ★ ★ ★
 5.学級制度を廃止するとか、4・4・4制にするとか、小学校高学年を教科担任制にするとか、習熟度別学級編制を基軸にするとか、すべての公立小中学校及び高校を独立行政法人化するとか、学校に制服警官を常駐させるとか、もっと国民的議論が巻き起こるような提言をしようよ。もう小手先の改革でなんとかなるレベルは10年以上前に終わってるんだよ。
 ★ ★ ★
 
 安倍政権になって、教育再生会議が復活している。
 これからさまざまな提言が出されて来るであろう。

 集まっている委員の先生方がどれほど学校現場の実態を理解しているのか、そこが一番の問題であると私は思っている。

 実際には表面的な実態だけを知っているだけで、具体的な内容については理解していないであろう。そのように予測できる。

 堀さんが言うように小手先ではもはやどうにもなるレベルではない。

 ★
 あるN県のある学校のこと。
 荒れまくっている学校。
 

 先生たちの間では、「○年○組バージョン」「○年○組バージョン」…が組まれていて、○年○組が暴発したら、即座に全校で「あのバージョンだ!」という取り組みがなされる。
 決められている教師たちが、その教室めがけて駆けつけていくのである。
 

 1970年代のアメリカ並みだ。
 
 

 この頃、アメリカは、運動場に監視小屋があって警備員が常時望遠鏡で監視している。窓ガラスが割れたら、「あそこだ!」と警備員たちがその教室目指して突入していく。
 こんな事態になっていた。

 この事態を重視して、大統領ビル・クリントンが全米で「ゼロ・トレランス」として法律化した。
 
 教室で、授業を妨害する生徒はその教室から離されて別施設で教育されるという法律である。

 アメリカは、この法律で一気に学校が落ち着いたと、私は聞いたことがある。
 ★
 ドイツは、授業を妨害する生徒にはまず口頭注意がなされる。
  3回の注意で、今度は家庭に書面で連絡をされる。

 3枚、書面がたまったら、その生徒は退学になる。
        
 ★
 おそらく、日本でもこのような状況が近づいている。
 ただ、アメリカやドイツのようにはいかないというのが、日本なのである。

 ★
 今、日本の中で、最先端の学級崩壊は昨年の夏に聞いた事例である。

 ある学校へ異動してきたベテランの先生が、6年の担任になる。

 始業式から2日目のこと。

 クラスのやんちゃのボスが「あいつ辞めさせようぜ」と周りのやんちゃたちに相談し、ある企てを始める。

 クラスは一気にばらばらになり、荒れていく。

 いろいろ調べていくと、驚いたことに何人かの保護者が裏で、その子供たちにけしかけていることが判明する。

 恐ろしいことである。
 このような「生徒しない」子供たちがいたら、もはや教師たちはお手上げである。

 ★
 今、「体罰だ、体罰だ」と騒いでいるが、このような状況をどうするかというのがまず真っ先に考えなければならない事態である。

 再生会議の先生たちは、このような事態が現場で進んでいる状況を把握しているのであろうか。

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武庫川女子大学で話をする!

   16日(土)大阪の武庫川女子大学に行く。
 ものすごい寒さ。何か北海道へ来たときのような感じになる。
 
 藤本勇二先生に呼ばれて、ここの「学ぶ会」で話をする。
 

 
 女子大に潜入(?)するのは初めて。(笑)
 何か圧倒されるような感じになる。
 
 

 藤本先生を除けばみんな女性の皆さん。
 初任の先生たちが半分。4年生の皆さんが半分。
 みんな藤本ゼミで学んできた人たちである。     

  この「学ぶ会」は、縦の関係を作りたいということで、現役の先生と学部生が一緒に学ぶという会にされている。
 

 MLがあって、私と北九州の菊池省三先生と岩手の佐藤正寿先生が加わっている。
 ★
 私は学ぶ会の皆さんに話した。
  ★ ★ ★
 今大学の教員養成は、必要なことをほとんど教えていない。
 だから、現場に出れば路頭に迷う状態におかれている。
 

 危機感をもって、大学で「学級担任論」という講座を持っているのは京都橘大学の池田修先生だけだ。
 

 そして、藤本先生がこのような「学ぶ会」を作られている。
 この学ぶ会は、日本の教員養成で初めて実現した会です。
  ★ ★ ★

 私の話が終わって、藤本先生の研究室で現役の初任の先生と学部生が一緒になって話をした。
 

 現場へ出て、もう1年を終わろうとする初任の先生たちは元気である。
 これから現場へ行こうとする学部生たちは、不安な表情。

 初任の先生から、私の「初任者・1ヶ月のシナリオ」がとても支えになったという話が出た。
 涙ながらに語るその先生に周りももらい泣きをした(藤本先生も私も)。
 

 この学ぶ会では、私のそのプリントなども話し合いの対象にしてきたのである。
 現場へ出ていくための基本的な知識をここではきちんと学ぶことができる。

 初任者と学部生は、その1年という開きでみごとに違っている。
 初任者は、すでに「教師」という顔つき。
 

 教師は、子供と関わりながら「教師」になっていくのだという思いがしみじみと伝わる。

 初任者の何人もが、今のクラスの子供たちと別れたくないと口々に言葉にした。
 この1年がいかに充実していたのかがよく分かる。

 おそらくこの「学ぶ会」で学ばなければ実現できなかったであろう、充実した1年があったのである。

 
 

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徒然なるままに

   山田洋次監督の「東京家族」を見た。
 久しぶりの映画館。
 
観客はまばらだった。    
 

 映画は、心に沁みるものだった。
 

 どの家族にも展開されるであろう「日常」を、年老いた父親と母親、その子供たちや孫たち、そして母親の死という現実を通して描ききっている。
 

 山田洋次は、まだ健在だ。
 ★
 佐伯泰英の「酔いどれ小籐次留書 状箱騒動」が出た。
 連載ものでは、このシリーズが一番好きなものである。
 

 ただ、今回のものはいつもより内容が散漫になってしまっている。
 毎月一冊シリーズ本が出るのである。
 それも全部が書き下ろし。
 

 佐伯は、もう70歳を過ぎている。
 それなのに、この苦行に耐えて書きまくっている。
 

 佐伯を支えているのは何であろうか。
 ★
 「新卒教師時代を生き抜く2W仕事術」(秦安彦著 野中信行編集明治図書)が2版になる。
 

 編集長の木山さんから連絡がある。
 うれしいことである。 
 ★
 読売新聞の教育ルネサンスに私の取材記事が出たらしい。(15日)
 私はまだ見ていない。
 

 先日喫茶店での取材。2/2の東京明日の教室の取材。
 この様子が載ったらしい。
 

 体罰についての問題である。
 

 近くの知り合い2人からも朝連絡がある。
 ★
 12日に刊行した「新卒教師時代を生き抜く初任者1ヶ月の成功シナリオ」(明治図書)が4日目で2版になると連絡がある。
 

 すごい売れ行きだそうである。
 

 買って頂いている。嬉しいことである。 

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「新卒教師時代を生き抜く初任者1ヶ月の成功シナリオ」の書評~初任者指導の総決算として~

   いつも読ませていただいている「すぷりんぐ」さんのブログに、私の今回の本の書評が載っている。
 私の思いをずばり書かれてあり、何ともありがたい内容である。

http://blog.goo.ne.jp/spring25-4/

持続力と想像力を携えて

2013年02月13日 | 読書

 『新卒教師時代を生き抜く 初任者一ヶ月の成功シナリオ』(野中信行 明治図書)

 「新卒教師時代を生き抜く」シリーズの4冊目にあたる著書である。野中先生の初任者指導の総決算的な内容と言えるのかもしれない。

 「とにかく1年を乗り切らせたい」という野中先生の熱い願いはこの著にもあふれているし、そのために「まず1ヶ月」と限定してみせたことは、「3・7・30の法則」と「縦糸・横糸の織物モデル」を核とするシナリオの強調点をさらに明確している。

 さて、「シナリオ」は計画案であり、行動計画であるが、第一義としては「脚本」であることは誰しも知っていることだろう。
 そう考えると、役者(初任者)はこのシナリオをどんなふうに読み、どんなふうに演じるかを想像してみたくなる。

 読み、演じる前提として三つのことは頭に入れておきたい。

 まず、シナリオ通りに行動したからといってスムーズに対象が反応するものではないという認識は必要だ。
 そして、シナリオには書かれていない動きや言葉の要求は、不断にある。
 さらに、シナリオ通りにやれない状況、外圧もあるものと予想しなければならない。

 そのうえで、このシナリオの持つ揺るぎない根や幹や枝を注視しながら読み込みたい。
 変化のある構成と相まってそれらはわかりやすく提示されていると思う。

 そして、具体的に演じるための心構えとしては…。
 とにかく、このシナリオから外れずやってみる。
 どうしても異なる点や出来ない点があったら、対立したり省略したりせずに、アレンジや別設定を考えてみる。
 「進まない」と感じたら、すばやく前に戻って考えてみる。繰り返してみる。相談してみる。

 初任者だとそういう読み方を心がけたらどうか。

 これがいくらかの経験者になると、シナリオの演じ方のバリェーションや、行間にある動きをいかに幅広く想像し、使いこなすかが焦点になるだろう。

 P116にある「『学級づくり』の指導項目一覧表」は、間違いなく参考になる。この表をチェックすることをルーティンにすればいい歩みとなるだろう。
 もっとも、それより細かいプランを「手帳」やノートに書きつける人がほとんどだろうが、それと併行して行う価値は絶対あると思う。

 システムを作り維持していくことともう一つ、バリェーションを増やしていくことが求められるのが指導の常である。
 その面では中村先生や福山先生の実践をもとにした紹介は大いに刺激になるだろう。中村実践の核は明るさ・楽しさに違いなく、これは小学校では特に必須の「空気」であり、そういう実践を選択して取り込んだことは意味が大きい。

 持続力と想像力を携えて、このシナリオを多くの人に読んでほしい。

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横浜野口塾のお知らせ  3/30

  横浜野口塾の連絡をする。

 今年も以下の内容で行われる。

 私も、「日常授業を豊かにする」というテーマで、一提案をする。

 

 ご参加下さい。

 第111回 授業道場野口塾
 第6回 野口芳宏先生 講座 IN横浜

 授業道場 野口塾 IN横浜
「国語授業のポイントはこれだ!」

                                                             主催 横浜実践指導法研究会
 

  授業名人、野口芳宏先生をお迎えして横浜で待望の6回目の講座を開催します。 この講座に参加してあなたも指導力をアップしましょう。

1 期 日 平成25年3月30日(土)                            10:10~17:00
                  
 2 会 場  横浜市水道会館  横浜市保土ヶ谷区宮田町1-5-7 
                        相鉄線 天王町駅徒歩10分
           
 3 参加費 5,000円    学生2,500円

  4 定 員 60名

 5 日 程
 9:40 受付開始
 10:10~11:50 第一講座 「説明文指導のポイントはこれだ」
                                
 10:10~10:25   
              地元教師による「ウナギのなぞを追って」の模擬授業    
 10:25~10:30 野口先生による指導・講評   
  10:30~10:45野口先生による「ウナギのなぞを追って」の模擬授業             

 5分休憩
10:50~11:50    野口先生による説明文の指導法についてのご講演
          
11:50~12:50  昼食休憩・書籍販売
12:50~13:00        PRタイム

13:00~14:40 第二講座 「物語指導のポイントはこれだ」
13:00~13:15     地元教師による「海の命」の模擬授業
13:15~13:20    野口先生による指導・講評
13:20~13:35     野口先生による「海の命」の模擬授業
           5分休憩
13:40~14:40    野口先生による物語の指導法についてのご講演
          10分休憩・書籍販売

14:50~15:40  第三講座  野中信行先生の授業講座 
                                   「日常授業を豊かにしていこう」
          10分休憩・書籍販売
15:50~16:30 第四講座  野口先生の教養講座 
                             「体罰の今昔」

16:30~ 17:00  交流会
                                          
17:30~19:30 懇親会(希望者) 

 6 申込方法
 「第111回 授業道場 野口塾 IN横浜 」のページのURLからお申し込みください。
                 http://kokucheese.com/event/index/73662/

 7 連絡事項
(1)昼食は各自でおとりください。会場周辺には飲食店が多数あります。
(2)ビデオ撮影、写真撮影はご遠慮ください。
(3)講座修了後に会場近隣店で懇親会を予定しています。野口先生と直接お  話しがでるチャンスです。進んでご参加ください。 (4,000円程度の予定です。)

                      
    

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東京「「明日の教室」を終えて!

   2日(土)に、東京明日の教室で「初任者指導講座」を設けた。
 60名満席。
 
 もう3年目になる。
 この講座で、終わりにしたいと佐瀬先生に申し出ていた。
 

 
 
 
これから3/9(土)では京都の明日の教室、3/20(水)は東京の初任者講座も控えているが、これでファイナルになる。
  ★
 北海道の石川晋さんが、今回の本を次のように評してくれている。
 私の意図を十分にくみ取ってくれたものである。ありがたい。

 ★ ★ ★
野中さんの事実上のシリーズ(秦さんがご執筆のものも含めて4冊)の最終編ということになるものと思う。

春が来るたびに新卒の先生方に無償で配付してきた野中さんの最初の7日間のシナリオが、吟味され精緻に作り直されて、事実上の確定版として、この本で公表になったことになる。そのシナリオを手に入れるためだけでも購入の価値がある。

 この本では、先日も新刊を紹介した中村健一さんの実践群が詳細に援用紹介されている。思えば中村さんと野中さんを授業成立プロジェクトメールマガジン発刊の際にお引き合わせしたのは、ぼくだった(笑)。このお二人の仕事がこれほどの大きな文字通りのプロジェクトに進展したことは、ぼくにとても最大の喜びである。

 この本、今回はシリーズでははじめて「初任者」という言葉を前面に出して、読者層を絞った。もちろん初任者以外の先生にも一つの在り方の極致として手に取ってほしいのだが、初任者とターゲットを絞り込んでまで、野中さんが訴えたい緊急度、心配度は、伝わって来る。
 さて、それではこの本を「初任者」に手渡すにはどうしたらいいだろう。ここはなかなか難しい気もする。多くの初任者は、教壇に立ってGW明けあたりに(GW前やGW中でないところがポイントだ)、あわてて本屋でこの本を手にするだろうか。
 実はシナリオ自体も、その他の様々な指摘も、少し遅れてもきっと役立つのだが、そのような冷静さと前向きさを若者たちはその時にまだ持ち合わせているだろうか。そうであってほしいと願いたい。

 私は野中さんと長いお付き合いをいただく関係になりつつある。野中さんと私とではアプローチの仕方もそのベースになる考え方も、違っているところもあることは、多くの方も知っているものと思う。だが、新卒教師、若手教師の危機的な状況のためにとにかくアクションを起こし有効と信じるものを形にしていく必要があるという思いは十二分に共有している。
 この本が多くの初任者の手元に届くことを祈りたい。

 シナリオもそうだが、一章の初任者指導の紙上ライブが、初任者担当教諭としての経験を十二分に踏まえていておもしろい。なんどもこれまでの著書や直接おうかがいして知っていることは多いのだが、それが現実にどのような形初任者への指導として成立していくのかということは、やはりこのように書いていただいて初めて伝わって来るものがある。
 その意味では、実はこの本は初任者指導に携わる先生方に読んでほしい本である。
    
  ★ ★ ★

 ここにも登場してくる中村健一さんの実践におおいに助けられている。
 
 今回の本にも紹介したが、「子どもも先生も思いっきり笑える73のネタ大放出!」(黎明書房)の本は、あらゆる初任者講座で紹介してきた。
 

この本は、1万部を越えていっていると聞いているので、私もずいぶん貢献したのかもしれない。(笑)

 ところが、ところが、今回また出た。

 「担任必携 学級づくり作戦ノート」(中村健一編著 黎明書房)

  私の今回の本を具体的に展開するとこうなるという本になる。

 まえがきに次のように中村さんは書いている。

 ★ ★ ★

 悲しいことですが、今の教室は「戦場」です。
 「戦場」に「丸腰」で向かうのは絶対に止めてほしい!
 そんな強い思いをもって、本書をつくりました。

 

 ★ ★ ★

 

  教室を「戦場」だと喩えなければいけないほどに緊迫しているのは事実である。

 

 私は「学校の終わり」がいずれやってくると書いている。

 

 これから先生たちのがんばりだけが頼りになる。

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