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駆け込み退職というニュースに接して

   埼玉県の教員が、「退職金減額前に駆け込み退職100人超」というニュースが飛び交った。
 徳島や佐賀もあるというニュースも続いて出ている。

 昨年11月に官民格差を是正して退職手当を引き上げる国家公務員退職手当法の改正に合わせて、各県も関連条例を改正し、今年2月1日から施行を予定。
 退職手当を14年8月までに段階的に引き下げ、平均約400万円減額される。

 今年度の定年退職者は3月末までに勤める場合、月給40万円とすれば退職金が約150万円の減額となる。
 1月末で退職すれば、2~3月分の月給約80万円を除いて約70万円多くもらえる。

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 このようなことで、クラスを持っている教員も退職しているという。
 徳島では、教頭もやめているとニュースは報じている。    

  教頭にとっては、これから卒業式などが控えていて一番忙しいときであろう。
 学校は混乱する。

 問題は、クラスを持っている教員が辞めていくことになる。
 保護者などはとんでもないことだと批判が集中していくと思われる。

 最大の問題は、このような形で制度改革をしている方にある。
 2月1日ではなく、あと2ヶ月延ばして4月1日ではだめだったのかということである。
 しかし、現実にはもうこのような形で施行している。

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 あと2ヶ月を残して退職していく。
 
 このニュースに接したとき、担任は、子供たちにどのような言葉を残して去っていくのだろうかと思った。

  教師として培ってきた「志」「プライド」をどのように折りたたむのかという問題である。
 そんなものはもともとなかった。クラスもうまくいっていない。もはや思い残すことはないということであろうか。

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 教師は、「世間」知らずとずっと言われ続けてきた。
 子供たちとの付き合いだけで、世間の厳しい荒波を知らずに過ごすからだと考えられてきた。

 だから、教員研修の一環としてデパート研修をしたりなどの研修が義務づけられてきた。

 私はずっとそんな考えに違和感を覚えてきた。
 
 デパート研修などするよりも、もっと民間の研究会などへ参加する方がどれだけ有意義かと思ってきた。
 デパートなどに1,2週間いてもほんとうの大変さなどつかめるものではない。
 それよりももっと教師の仕事を深めていく方が先なのだ。
 


 どのような職業も楽なものはないし、大変なものなのである。
 もし反対に、デパート勤務している人が荒れているクラスに一日ずっといればきっとと音を上げるに違いない。もはや二日ともてまいと、私は思う。

  教師は、「世間」知らずではなくて、教師の「世間」は「子供たち」なのである。

 子供たちである「世間」に暮らし、そこから多くのものを学び、得てくることが教師の仕事である。

  ★

 しかし、あと2ヶ月を残しクラスを辞めていく教師たち。

 その「世間」にどのような折りたたみ方をするのか、それが問われる。

  教師は、その「世間」に後ろ指をさされるのは一番まずい生き方ではないか。
 

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