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徒然なるままに~発達障害6.5%のこと~

 3日、旅行仲間で、早めの忘年会として湯河原へ行った。
 いつも行く温泉宿。
 

 ここの宿は、屋上の露天風呂から見上げる景色は最高。
 ちょうど山の紅葉が始まっていて真っ盛り。
 

 タイミング良く来たものだ。
 しばしの、ほっとする時間。
 ★
 5日、東京N区の学級経営研究会に呼ばれて講演に行く。
 1時間、学級づくりの必要性とどこにポイントを置くかを語る。
 

 終わってから、2年目の先生で、今1年生を担任している学級の様子で質問があった。 

 4人の発達障害の子供がいて、クラスが大変。
 立ち歩きなどがあり、それを座らせるのに一苦労。
 授業が始まるのに、ものすごい時間がかかる。
 どうしたらいいかという質問である。   
 

 これは簡単なことではない。
 2年目の先生に、4人の発達障害の子供は難儀なことである。
 

 「クラスにスピードがなくなっていますね」
 「はい、その通りです」
 

 「まず、そのスピードを何とかしなくてはなりません。朝の会や終わりの会などを短 くスピーディーにする必要があります。その子供たちに関わって遅くなればなるほど、クラス全体がおかしくなります。とりあえず教室の一日の時間をきちんと時間通りに 進めるようにしていかなくてはなりません」というような話をする。
 困ったときには、管理職などに手伝ってもらうしか手はない。
 

 ★
 それにしても、この発達障害の子供たちの増え方はどうしたものであろうか。
 文科省の調査では、普通学級に通う公立小中学生の6.5%に発達障害があることを明らかにしている。
 

 40人学級のクラスでは、2,3人は必ずいるということ。
 クラスでその2,3人のやんちゃな子供で荒れていく例は、もうどこにでも転がっている。
 

 発達障害の子供がクラスに何人かいれば、もはや初任者や2,3年目の先生は太刀打ちできない。
 
大変なことになってきたものである。
 

 その子供たちをどうしていくか。
 教員養成の大学は、発達障害の理解と対処法を緊急に何かの形で教えていく必要がある。
 もはや緊急の課題である。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

 文科省の調査結果を,どう一般国民に周知させていくかが,今後の課題です。これをしないで,学力低下や規範意識の欠如を,学校や教師のせいであるようなデマが飛ばないようにしなければなりません。これではますます学校や教師が元気を失います。
 発達障害の問題をいち早く問題提起をしたのは,TOSSです。そういう意味では向山先生の先見性を感じています。 しかしだからと言って,数名も発達障害の子供たちがいる学級を,一人の担任で指導できるのでしょうか。私は,普通の教師では無理だと考えています。
 最後の勤務校では,赴任した年にはまだ特別支援教室がありませんでした。そこで私は,2年目にその教室を作るために東奔西走しました。お陰で2年めにはできて,今では2クラスになっています。
そして学級が安定しました。
 もう結論は決まっています。特別支援教室の拡充です。ただしこれには人材が必要になります。そして人件費もかかります。現場はあまりにもマンパワーが不足しているのです。
 現状の体制で,研修を深めて,特別支援教育の充実させようとするのは,たぶん,教師を疲弊させるだけです。その結果,学校力そのものが低下していきます。普通の子供たちも教師の支援や指導を求めているのです。
 目立つ子供を中心に教育していくことには,疑問を持っています。限界はあるかもしれませんが,どの子にも出来るだけ,平等な指導をしたいものです。
 話が変わります。例の「味噌汁・朝ごはん」の研修会を引き受けてもよさそうな学校が見つかりました。後でまたご連絡します。

 

投稿: 庭野三省 | 2012年12月 6日 (木) 20時23分

お久しぶりです。先日、アメリカで生活をしたことがあるお子さんの保護者とお話をしました。
お子さんが通っていたアメリカの現地校は、1クラス20人に対してベテランと若い先生のペア
で学級を運営していたそうです。このペアでのあちらでは指導は当たり前だそうです。
何かをいじっていないといられない子には、机の板の後ろにざらざらした布を張ってそこをいじ
らせたり、手にボールをにぎらせたりしていたり、貧乏ゆすりが止まらない子には床にゴムを
敷いて音が出ないようにしていたり、集中力のない子には、その子専用の砂時計を置いて、
「これが落ちるまでは集中」と視覚で訴えるような工夫をしていたとのことでした。
身分保証やお給料に差があるとは聞きますが、(日本ほどお給料は高くないとのこと)
これだけの配慮を1人1人にできて、大人が2人いて、(場合によってはボランティアもいるそう
です)指導できるのは本当にうらやましいと思いました。

日本は、子どもの実態の変化と学校制度がかみ合わなくなってきているような気がします。

私も数年前に39人中、発達障害の診断を受けている子が4人いるクラスを受け持ちました。
しかも…前年度の状況が分からない、転勤したばかりの時です。いくらベテランの年齢とは
いえ、さすがに、1人がキレる、1人が窓枠にのぼる、1人が教室から出ていく、1人が歩き回る…
という状況は1人では御しきれず、早急に補助員を入れてもらいました。

若手が増えてますます職場が回らなくなっている上に、2年目の人がこういう思いをしなけ
ればならないようになっているなんて…

本当に何とかならないものですかね。

投稿: kiki | 2012年12月 7日 (金) 06時38分

 発達障害6.5パーセントといわれますが、これは顕著な子だったと思います。
 その傾向のある子を含めたら、そんなもんじゃありません。学年、地域によると半数近くのこともあります。極端な話、施設などの子は80パーセント近くともききます。

 

 程度が軽度なら、理論や技術を学べば、対応できます。(でも、新任や2~3年の経験者はこれでも苦労します。)
 中度であれば、通常学級でもTOSS等の指導技術を駆使しながら対応可能です。(子どもの負担にならないように、学び合い、教え合いも駆使すればできなくはない)
 しかし、明らかに「この子は特別支援学級でしょ!」と思える重度の子もいます。この子を普通学級で対応するのは、TOSSのスーパーマン級の人でも相当苦戦します。1年半かけて並みの学力に戻した方もいます。(でも、そんなスーパーマンはごくわずかです。こんな事例を普通の先生に求めるのは無茶苦茶です。)
 この子たちの親の中に、「特別支援学級はいやだ。でも、普通学級なら、取り出し・入り込み指導ならOK」という人は結構います。(うちのクラスは2人ともそうです。)
 これをそのまま、全学級で適応すると、莫大な人件費がかかります。私の実感では、サポーター的な人が5倍は要ります。(全員にその子たちに合った学力を飽きることなく身につける。集中させるということで。いわば、「学校版家庭教師」ですね。)
 


 でも、お金がないと財務省は言っているでしょう?
 こうなると、学校の仕組みを変えていくしかなくなります。
 とても悲しい“仕組みの改革”です。
 私の勝手な案ですみません。それは、「普通学級のままなら落第。いやなら特別支援学級へ。(子どもによっては特定の教科だけは普通学級でもよい)」という仕組みをつくる。そして、本人の能力に合った教育を強制的に受けさせる」というものです。「限られた予算でやれ!」となれば、こんなのしか考えられません。
 もちろん、この仕組みは教師の指導技術の向上・児童の学力の大幅な向上。(これがないと、ひょっとするとあの子はどうして対象にならないの?と落第該当の親から言われかねない。)そして、落第該当の子への観察力・分析力、保護者が認めざるを得ない客観的な学力テスト等が必要です。
 何度もいいますが、この仕組みは子ども・親にとってはとても悲しいし、私もとってもいやなんですけど!

 

 どちらにしても、「何とかならないでしょうか」と思っているだけではどうにもならない気がします。お金を莫大にかけてもいいなら支援員の大量投入を!お金をかけるつもりがない・無理なら、落第生の導入を!とでも訴えていかないと学校教育は成り立っていきません!!! 教師が精神的に疲弊しない仕組みを早期にガンガン作っていかないと、学校教育の崩壊は時間の問題です!!!!!!
 

投稿: 現場で苦闘する一教師 | 2012年12月 8日 (土) 02時42分

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