思い込みを捨ててみる~旭川で考える~
6日の2時30分頃に旭川へ着く。
曇っている。
やはり、ずいぶん寒い。
遠く旭岳に雪が積もっていて、晴れていたらきれいだろうなあと見つめる。
迎えにきていただいた指導主事の先生に案内されて、教育課程改善協議会に参加する。
6日の会議のまとめが行われていて、少しだけ話を聞く。
★
7日の私の講演は、9時から80分ほど。
「今 学習指導で大切にすることは何か?」というテーマである。
そこで「日常授業」(「味噌汁・ご飯」授業)の大切さを訴える。
指導主事の先生たちを含めて150名ほど。
上川教育局の中核の先生たちが集まっておられる。
★
その後、各教科部会を順次回っていく。
さまざまな質問が具体的に出されて、そこでも私の持論を展開する。
4時までびっしり。
でも、充実した時間。
現場の先生たちは、具体的にさまざまな問題を抱えておられるのである。
私が国語の部会で「音読のさせ方は20ぐらいの方法を持っていなければいけないですよ」と言うと、「それはどんな方法でしょうか。教えて下さい」と言われる。
その場で、いくらかの方法をやってみる。
★
雨がずっと降り続く。
「この雨がこれから雪に変わっていくのですよ」
そのように説明される。
長い冬へ至るつかの間の時間だったのかもしれない。
旭川は、旭山動物園で有名になったところである。
小さな動物園。
珍しい動物たちがいるわけでもない。
でも、ここで画期的な試みがなされた。
日本全国の動物園は、ほとんどそのマネをしている。
ペンギンを歩かせるだけで、彼等をスターにしていく。
木で作った橋げたをレッサーパンダに歩かせるだけで、彼をスターにする。
ただそれだけのアイデア。
考えてみれば何のことはない。
でも、そういうアイデアが今までの動物園にはなかったのである。
パンダなど大スターを連れてこなければ動物園は活気づかないと思い込んでいたのである。
★
思い込みを捨ててみる。
教育の現場も、そうしたらどうだろう。
旭山動物園方式を教育の世界にも持ち込んでみたらどうだろう。
そんなことを考えた一日であった。
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