先生はいつからこういう仕事をしているの?~津久井小を訪れる~
24日横須賀の津久井小へ行く。
5時間目が私の授業。6時間目が担任の先生の授業。そのあと、私の講演になる。
この学校へ来るのは2回目。
4月19日に一度訪れている。
その時には学級づくりの話。
今回は「味噌汁・ご飯」授業の話。
★
3年生の教室。
授業するために、その教室の雰囲気をつかんでおきたいと思い、給食をお願いする。
班の中で給食を食べていると、N君が、
「先生はいつからこういう仕事をしているの?」
と聞いてくる。
「いや、これは仕事じゃないな!」
「じゃあ、趣味なの?」
「まあ、趣味に近いね」
という会話。
突然現れて授業をするというおじさん。
不思議に思ったのであろう。
★
「このクラスで一番うるさい人は誰なの?」
「それはN君、ほんとにうるさいんだよ」
「あの子は何という子なの?」
「S君だよ。あの子もうるさいよ」
この調子でやんちゃな子たちをつかんでおく。
この子たちを授業にどのように入れていくかがポイントになる。
★
授業は道徳の授業。
ある子は感想にこう書いた。
「この授業をして、こういえばいいんだなあと思いました。やっぱりきつくいうの
はダメなことをしりました。とってもたのしかったです」
私はこの授業で「プラス思考」の大切さを訴えている。
笑い、笑い。
提出した状況は深刻なのに、こんなに笑っていいものでしょうかと一人の先生は言われていた。
ほとんど全部の子供が「楽しかった」「おもしろかった」という感想。
★
講演は「『味噌汁・ご飯』授業を考える」。
「味噌汁・ご飯」授業には、5つの原則がある。
1つは、教材研究、指導案の簡素化。
2つは、多様な「活動」を組み立てる。
3つは、良好なインプットとアウトプットの意識化。
4つは、学力の基礎基本を保障する。
5つは、全員参加の意識化。
これらを私の授業を参考に話をする。
★
若い先生たちが元気な学校である。
1年生のI先生が校長室へきて、伝えてくれる。
「4月に野中先生の話を聞いて実践したら、ほんとに良くなりました。ありがとうございました」
スピード・テンポ・リズムをあげるということだった。
私が授業をした3年生のクラス。
話を聞く姿勢がすばらしく、申し分がない。
よくぞこのようなクラスを育てたものだと思う。
2年目の先生だ。
そして廊下を歩いていて目を見張ったのは、靴箱の様子。
ほとんどのクラスがぴたっと揃えられている。
その学校が良い学校であるかどうかの1つの判断指標は、若い先生が元気であるかどうかを見ればよい。
まさに津久井小は、若い先生たちが育っているのである。
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