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日常の授業を研究授業の対象にすることはできないでしょうか?

 いつもブログにコメントを寄せていただく「TOSS末端教師」さんからコメントをもらっている。
 
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 日常の授業を研究授業の対象にすることはできないでしょうか?
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 私はもちろんあると答える。
 実際に私が全クラスの授業を見せてもらった札幌山の手南小学校は、重点研究のテーマが「確かな学力を育成する日常授業の改善」になっていた。
 そのテーマに迫るために、「ICTの効果的活用でわかる授業をつくる」というサブテーマを設定されていた。
 ICTの活用は、玉川大学の堀田龍也准教授の指導にある。
 私は堀田先生とメールで交わし合ったとき、「日常授業」を何とかしないと何事も始まりませんねということになった。
 きわめて当たり前のことである。
 研究授業での「ごちそう」授業づくりも、ほんとうは「日常授業」へ連結するための1つの大きな方法であったはずだし、今もあるはずである。
 ところが、その精神をほとんどの教師たちは忘れてしまっている。
 研究授業のための研究授業をしてしまっている。
 だから、私は直に「日常授業」を研究授業の対象にする取り組みを各学校が始めていくべきだと思っている。
 山の手南小学校は、その研究紀要に次のように書いている。

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 本校ではこれまでも、問題解決学習を授業の中核に据え、実践を積んできた。その際、私たちの意識は、「多様な思考」「より多くの発表」に向きがちだったと考える。結果的に、知識・技能の確実な習得の場面や習得した知識・技能を活用していく意識が十分ではなかったと反省しているのである。
 子どもたちの思考を活性化しようと、研究授業では、新しい教材を取り上げたり、対立場面を想定して授業を構成したりすることも多かった。このような授業は重要で価値がある。しかし、こうした授業を続けることは難しい。地味であっても、教科書を元にして、知識・技能の確実な習得を促したり、その活用を促進する授業がもっと見直されたりしてもよいのではないだろうか。
 そうした地道な、確かな日常授業の土台の上にこそ、児童が多様に考え、活発に意見を交える授業が成立するのではないだろうか。
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 私はまさしくその通りだと納得する。
 どうしてこういう発想が今までの教育界に出てこなかったのか、不思議なことである。 ★
 しかし、日常授業を研究対象にしようとすることはそんなに簡単なことだとは思わない。
 多分、多くの先生方に反対にあう恐れがある。
 今までの研究授業体制が先生たちには染みついているのだ。
 今までは1時間の研究授業を何とかすればよかった。
 大変だが、とにかく1時間を何とかすればよかったのである。
 ところが、日常授業を対象にしようとするとき、毎日の授業をふるいにかけなければならない。
 ただでさえ忙しいのにそんな大変なことをやってられない、という反発である。
 ここをどのように改革していくのか。無理をしないことである。
 ★
 ただ、はっきりしているのは、「日常授業」を改革の対象にしない限り、子供たちの学力向上はありえないのだという事実である。
      

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