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「必ずクラスを立て直す教師の回復術」(学陽書房)が出版された!

   新しい本を出版した。
 『必ずクラスを立て直す教師の回復術』(学陽書房」
 8月10日頃には書店にも並ぶ。

商品の詳細

 ★ ★ ★
 「おわりに」で次のように記した。

 おわりに
 

 8年ぐらい前のことであろうか。
 知り合いの先生が学級崩壊の憂き目にあった。ベテランで力量のある先生だった。前任の学校では教務主任。転任して5年生担任を受け持ち、その事態は起きた。荒れた学校で、立て直そうと躍起になったところでやんちゃたちから反発を受けての崩壊であった。
  その事態がきっかけで、その先生は教師を辞めていく。
 その頃私は、「困難な現場を生き抜く教師の仕事術」(学事出版)を出版していた。
 その先生から言われた。
「野中先生が本に書かれている道筋の通りに私のクラスは崩壊してしまいました。でも、その崩壊を回復していくということが書かれていないので、ぜひともこれから回復の手立てを書いてください」
 その先生との約束はずっと私に残り続けた。
 多くの実践書には、学級をうまく活性化させていったり、子供たちを元気にしていったりすることが書かれている。
 しかし、すでに荒れてしまっているクラス、崩壊しているクラスを回復していく手立てについてはほとんど書かれていない。それは大きな課題であった。
  ★
 今、現場は学校崩壊の事態も進行しているが、それよりも何よりも「学級崩壊予備軍」と呼んでいるクラスが数多く生まれている。中堅、ベテランの先生たちのクラス。学級崩壊にまでいかないが、クラスがうまく回らなくなっている。
 その先生たちは今まではうまく学級経営をしてきた先生たちなのだ。「今まではうまくいっていたのに、どうしてだろう?うまく回らなくなってしまった!」と呟いている。
 これからこのような先生たちが数多く増加していく。
 事態はこのように進行していく。
  この事態を回復していく手立てをこの本で提起している。
  ぜひともがんばってほしいとエールを送りたい。
  ★
 37年間の教師生活の中で、最も忙しい時期があった。
 40代の後半の頃、学校では教務主任。高学年の担任。しかも、初任者指導の担当。
 その頃、趣味でフルマラソンを走っていて、土日は60キロを走り込むような練習をしていた。
 また女房の仕事の関係で、夕食づくりは私の担当。具材を買い物して帰るために5時30分頃には学校をあとにしなくてはならなかった。
 どうしても仕事を早く済ませていく仕事術を身につけなくては毎日を過ごしていくことはできなかった。
「困ったな!」「時間がかかるな!」と思うことは「うまく工夫できないものか!」と考え続けたものである。
 その頃に身につけた仕事術をこの本ではさまざまなところで生かしている。
  ピンチはいつもチャンスをもたらしてくれる。
 ★
 この本の第4章クラス回復術 その4の「『授業』のスタイルを変える」は「味噌汁・ご飯」授業・学級づくり研究会の研究成果をまとめている。研究会の先生方に感謝したい。
 今回の編集も、企画段階でずいぶん後藤優幸さんにお世話になった。ありがとうございます。
 
 2012年 夏            野中 信行                     
 

 ★ ★ ★
 今、教育現場の閉塞感はものすごい。
 忙しさに追いまくられて、きちんと考えていくことができないほどである。
 私は、もはやその現場に身を置いていないが、日本各地を回り、その大変さを身に沁みて感じる。
 これから現場の先生たちの多くが、普通の教室を成立させていくことが困難になる事態を迎える。
 その事態へ向けて、私は現場の先生たちへ精一杯のエールを、このような形でなした。
 私なりの「地上戦」である。
  ぜひ読んでいただきたいと願っている。
 アマゾンでも予約注文を開始している。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

 クラス経営がうまくいっていなかった人だけでなく、多くの人に読んでもらいたい本です。
 後半に示されている「授業スタイルをかえる」は、文部科学省の教科調査官の皆さんが語っている『21世紀に求められている授業のスタイル』を、私たちにわかるように説明。
 これからの授業の基本を示しているといえます。野中先生の語られていること、現職である私たちにとって、とても大事な視点を与えていただいたと思います。
 そしてこれまでの教育技術とこれから求められる新しい技術を示す野中先生、ベテランの味を十分示しながらも、本来求められる学び続ける教師の在り方をの模範を示している素晴らしい一冊です。

投稿: 小川義一 | 2012年8月 6日 (月) 06時13分

野中先生

いつも大変お世話になっております。山形の佐藤玄輝です。
本来であれば、メールでお返事すべきでしたが、メールアドレスが分からなくなってしまい、こちらにお送りさせていただきました。申し訳ありません。

この度は、先生の著書『必ずクラスを立て直す教師の回復術!』をお送りいただきまして、大変ありがとうございます。先生のブログで本の発売予定を知って以来、必ず読むと心に決めていましたので、うれしい気持ちで胸がいっぱいになりました。
さっそく、読ませていただいた次第です。

先生がブログやこれまでの著書で繰り返し述べられていた「空気と時間の統率」について、具体的な手立てや、実態把握の大切さが述べられている部分については、1学期の間、学級づくりがうまくいかなかった(逆にうまくいったとしても)先生にとっては、休み明けの「銀の時間」をいかに過ごすか、1つの明確な道標になるだろうと思いました。もちろん、学級開きを迎える初任者にとってもです。
『新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則』にも述べられていた「集団化のための手立て」についても、日々の学級経営のシステムの中に位置づけて、「続けていける手立てである」ことが何より大切なのだと、改めて実感しました。

第4章の「授業のスタイルを変える」については、なるほど、と目を見開かされる思いで読ませていただきました。先生がブログで常々述べられていた「味噌汁・ごはんの授業」について、授業づくりのイメージが明確に述べられており、大変参考になりました。特に「インプットとアウトプット」、「多様な活動を取り入れる」といった箇所については、当たり前のようで、実は忘れがちになっていたところです。
私の学校では、現在、筑波大学付属小の桂聖先生が主唱されている「UD(ユニバーサルデザイン)の授業づくり」について研究しており、さらに1年目ということもあって、先生方は「UD」の手立ての開発に躍起になっています。しかし、手立てばかりを闇雲に開発しても、構造化された授業の中でそれらの手立てがどう生きるのか、どう有効なのか、といった視点を大切にしなければ、ただネタを連発するだけの授業に陥りかねない、ということに、先生方も少しずつですが気付き始めています。先生の「アウトプットを意識した展開を考えていく」という授業づくりの視点は、UDの授業づくりを進めるうえでも、大変参考になる視点です。
個人的には、最後のQ&Aの章が一番心に響きました。「知識太りにならないように」、「次の行動が、もっとも必要」、「人の話を聞けるように」などなど、今の自分にとって乗り越えなければならない、より意識的にならなければならない指摘ばかりでした。
夏休み明けの「銀の時間」を、自覚的に、意識的に過ごし、学級を、そして授業をさらに高めていけるよう、先生の著書から学んだことを実践し、次につなげていきます。

まだまだお話したいことがありますが、また時を改めて、自分なりに整理して、お伝えさせていただければ幸いです。

この度は、本当にありがとうございました。

佐藤玄輝

投稿: 佐藤玄輝 | 2012年8月 6日 (月) 18時11分

小川先生、大変過分なコメント有難うございました。
 10日に会えて、じっくりと話し合えることを楽しみにしております。

投稿: 野中信行 | 2012年8月 7日 (火) 13時48分

 佐藤先生、くわしいコメントありがとうございました。
 先日もお母さんからさくらんぼをいただき、いつもいつも感謝しております。
 よろしくお伝え下さい。
 また、私の方からメールをします。

投稿: 野中信行 | 2012年8月 7日 (火) 13時50分

予約完了!

拝読いたします。

投稿: 駒井康弘 | 2012年8月 9日 (木) 05時28分

野中先生、新刊をご恵送くださりありがとうございました。早速拝読いたしました。マイナスからゼロに戻すだけではなく、その上に実践を重ねていくためのヒントもたくさんいただいた気がします。二学期を迎えるにあたり、もう一度気を引き締めていこうと思います。Facebookで紹介いたしました。この本が必要としている人のところに届くことを願っています。私も必要としている一人として……。

投稿: 藤原友和 | 2012年8月10日 (金) 20時53分

 藤原先生、フェイスブックへの投稿ありがとうございました。
 この種の本がほとんどないということで、まず私から出すことにしました。
 これから必要とする先生たちが増えますよね。
 その先生たちへのエールになるのかどうか。

投稿: 野中信行 | 2012年8月11日 (土) 13時02分

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