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5分間の飛び込み授業。

   親しい知り合いの先生から呼ばれてS小学校を訪問する。
 昨年も訪問している。
 今回は、若い先生たちが授業を見てほしいという要望。
 そして、授業についての講座である。
 ★
 1時間目は、4年生の理科の授業。
 初任の先生である。乾電池を使って、モーターを回してみようという授業。
 実験用に買った箱からさまざまな道具を取り出している。
 指示では「ノートだけを出しましょう」と言っているが、確認をしていないのでほとんどの子供が教科書などは出しっ放し。
 すべての指示が出しっぱなし。
 ほとんどの子供が箱から実験用具を出すことに夢中で、先生の指示を聞いていない。
 初任者のよくあるパターンである。
 初任の先生に、4時間目に国語の授業をさせてくれるようにお願いする。
 突然の飛び入り授業である。
 ★
 2時間目、1年生の国語の授業。2年目の先生。
 光村の「くちばし」の授業。
 さすがに2年目である。指示が一時に一事になっている。
 子供たちも落ち着いている。
 話を聞かせるときには、まず上手にできている子供を褒めている。
 これもなかなかいい。
 「最後の5分間だけ私に時間をください」と頼む。
 飛び込みの5分間。
 音読をする。
 まず、追い読み→間違い読み→男女でそれぞれの一文読み とテンポ良く進める。
 間違い読みは、子供たちはげらげら笑い転げる。
 「先生は間違って読みますが、みんなは正しく読むのですよ」
 ★
 3時間目は、2年生の国語の授業。2年目の先生。
 「だいじなことをおとさずに、話したり聞いたりしよう」というねらいである。
 「ともこさんはどこかな」という単元。
 子供たちは、前時にノートに「まいごのお知らせ」を書いている。
 グループに分かれて、それぞれの子供がアナウンスをすることになっているがなかなかうまく進まない。
 要求されていることが、子供たちにはちょっと高度な内容だと思う。
 そこで、飛び込みの5分間。
 「今から野中先生が問題を出しますから、皆さんはその人を探します」
 「探したら自分の班の人に教えて、全員がその人に指を当てたら全員手を挙げます」と指示。
 一位は3点。二位は2点。三位は1点。
 「赤い帽子をかぶって、掃除をしているおばさんがいます。見かけた人は、かかりまでお知らせ下さい」と問題を出す。
 みんな夢中になる。
 教科書を寄せ合っている班がいる。
 「この班はチームワークが素晴らしい」と褒め称える。
 他の班もすぐにマネをする。
 このように3問の問題を出す。
 そして、「みんなの中で野中先生みたいに問題を出してくれる人はいませんか?」と問いかける。
 一人の女の子が手を挙げて、みんなに問題を出す。
 これで5分間。
 担任の先生には、あのような簡単な問題から教科書が要求しているところへもっていった方がいいと助言をする。
 このゲーム形式はいろいろなものに応用することができる。
 ★
 4時間目は、4年生での国語の授業。
 「うとてとこ」をする。
 野口芳宏先生の追試である。
 このクラスは、4,5人の男の子が思いついたことをすぐにぺらぺらと言葉に出す。 
  まず目に付くのがA君。机に寝そべっている。
 「全員起立!…ノートと筆箱だけを出して、あとはしまいます。」
 「しまった人は座ります」と指示。
 毅然としてテンポ良く。
 どんどん進める。
 A君には集中的に問いかける。
 「A君、次はどうなるでしょうか?」
 最初は戸惑っていたが、次第に乗ってくる。
 クラスも、だんだん集中してくる様子がよく分かる。
 楽しい授業になる。
 ★
 5時間目。6年生の算数の授業。3年目の先生。
 整数と分数が混じった割り算の文章題問題。
 むずかしい。
                                  
 4mの重さがある    5  kg     のホースがあります。

 ①1mでは何kgの重さになるでしょうか。
 ②1kgでは何mの長さになるでしょうか。

 このような問題を先生が出されている。
 まず、①の問題。
 どのような式にしたらいいか戸惑っている。
 先生は、数直線などを出されているが、子供たちはピン来ていない。
 机間巡視したら、5人が反対に式を書いている。
 飛び込みの5分間。

 私は、次の問題を出す。そして、半分は担任の先生に、あとの半分は私の処へノートを持ってくるように指示を出す。
 
 A 2mの重さがある4kgのホース、1mは何kgでしょうか。
 B 4mの重さがある8kgのホース、1mは何kgでしょうか。
                                             
 C 2mの重さがある     5kg         のホース、1mは何kgでしょうか。
 ………
 式と答えを書いてくるように指示。
 要するに、誰でもが答えられる簡単な問題からだんだん難しくしていくのである。
 これは算数の鉄則。
 そのように担任の先生に説明する。  
  ★
 5分間の飛び込み授業。
 要するに私が意識しているのは、「活動」と「アウトプット」。
「味噌汁・ご飯」授業で進めようとする原則的な方法になる。
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 退職して4年目。授業のテンポがずれてきているのではないかと思っている。
 でも、授業をするとワクワクする。
 まだまだ教師としての意識は残っているなあと確認する1日。

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