クラスの荒れを回復する~その7 クラス回復作戦⑤ ~
「仕切り直し」のあとにどうしていくのか。
これは大きな課題になる。
子供たちの出直そうという気持ちをきちんと具体的な課題につなげていく手立てがなければいけない。
私は「目標達成法」を提案している。(くわしくは拙著『学級経営力を高める3・7・30の法則』(学事出版)、『新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則』(明治図書)を参考にしてほしい)
「クラスで変えたいこと」を目標にあげたはずである。
たとえば、次のような3つの目標になったとしよう。
・朝自習をうろうろしないできちんとするようにしよう。
・給食の時間の終わりはだらだらしないで時間を守ろう。
・掃除はさぼらないできちんとしよう。
「明日からこの目標について1つずつ達成していくことにしましょう。
どの目標からがんばっていきますか、多数決で決めましょう。」
そして、次のような手順で取り組んでいく。
①朝の会で1つの目標を確認する。
②終わりの会で、今日は守れたかどうかを確認する。
〇顔を伏せさせて、この目標を守れた人は手を挙げさせる。
〇35人クラスならば、32人(子供たちと確認すればいい)以上達成できれば
合格とする。(完璧主義をとらない)
〇低学年は1,2日、中学年は3,4日、高学年は3~5日合格できれば達成
とすればいい。
③このような形で3個の目標に挑戦する。
④3個の目標が達成できたら、「3個目標達成お祝い会」をしようと約束してお
く。
(2時間ぐらいのお楽しみ会を計画する)
⑤これで終わりにしないで、目標達成法は継続していく。
合格したら、担任自身が大喜びすること。
みんなで取り組んだことがうまくいったのである。みんなの気持ちが合わさったのである。
第一段階のクラスの危機を乗り越えたことになる。
このように「仕切り直し」を「目標達成法」につなげていくことが大切である。
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