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2012年5月

「味噌汁・ご飯」授業 その2

   37年間、私は子供たちの顔を真正面から見ながら授業をし続けてきた。
 たいした授業ではなかったが、いつも心にあったのは「おもしろい、楽しい」授業をしたいという思いだった。
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 退職して初任者指導を3年間行った。
 今度は子供たちの背中を見ながら、子供目線で初任者の授業を参観した。
 それこそ初任者の、ほんとの普通の授業を見たのである。
 考えてみれば、このようにまるまる普通の授業を見ることなど37年間一度もなかったのである。
 見てきたのは、他の教師たちの研究授業がほとんどだった。
 見ながらびっくりした。
 真正面から見た子供の顔と、後ろから見た子供たちの背中と、全然違う。
 真正面から見ていたときには、子供たちはいつも「おもしろい、楽しい」授業を望んでいると思い込んでいた。
 しかし、後ろから見た子供たちの背中はそんなことを望んではいない。
 初任者の授業だからかもしれないと最初そう思った。
 しかし、そうでもない。
 子供たちはそんなに大きな期待など持っていない。
 どうしてもそのように背中は答えているように思えたのである。
 ★
 ただ、その背中はときにゆがんで、拒んでいるようにも思えた。
 教師の長々と続く説明である。
 子供たちは、長々と続く教師のおしゃべりに、その背中は拒否感を鮮明にしているように思えた。
 「おもしろいとか、楽しいとか、そんなことでなくていいからもっと活動させてくれよ!」
 「体を動かしたり、考えさせたり、行動させたり、…そういうのをやってくれよ!」
と背中は訴えてるように思えた。
 初任者指導を3年間やらなかったら、このような「背中」を見ることはなかったであろう。
 「野中先生、それはあんたの思い違いだよ!」と言われるかもしれない。 
 でも、そのように見えてしまったのである。
  ★
 「味噌汁・ご飯」授業・学級づくり研究会(通称「みそ・学研究会」)では、「味噌汁・ご飯」授業を「活動」で考えている。
 もちろん、単元目標も、本時のねらいも、きちんと設定して、あとはどんな「活動」で授業を組んでいこうかと考える。
 これは従来の「味噌汁・ご飯」授業で提起してきたこととまったく違っている。
 子供目線で、いかに活動させていくかという視点から授業づくりを始めている。
 「活動」を授業づくりの中心におこうということになる。
 ★
 活動は、8つの基本型を設定している。

 聞く、見る、読む、おぼえる

 書く、話す、話し合う、動く

 今までは、「聞く・見る」などは活動には入っていなかった。
 でも、言語活動の中の、一つの活動として考えていいのだと思う。
 広く活動を考えている。
  「動く」は、図工で作品を描く、理科で実験をする、体育で体を動かす…など全ての動きとした。
 そうすると、この8つの活動が授業の中での子供たちの活動の姿として描ききれるのではないかと思ったのである。
  ★
 子供たちが拒否感を示しているのは、ほとんど「聞く」という活動を強いられる授業。教師側にとってはしゃべり散らす授業になる。
 私たちは「おしゃべり授業」と名付けている。
 まず、日常授業で展開されている「おしゃべり授業」をどう克服していくのかが「味噌汁・ご飯」授業の課題になる。

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「味噌汁・ご飯」授業 その1

   「味噌汁・ご飯」授業の6月30日(土)公開研究会へ向けて準備が進んでいる。
 神奈川の労働プラザ(横浜石川町)での開催になる。
 一応、こくちーずは6月上旬に行う。
 私たちの研究会は、「味噌汁・ご飯」授業・学級づくり研究会と名付けて、今まで話し合いを続けてきている。(非公開)
 この研究会は2015年には解散をするので、あと3年になる。
 どれだけの問題提起ができるかどうか。
 ★
 「ごちそう」授業とはまったくベクトルが違う。
 「ごちそう」授業は多大な教材研究を踏まえての授業。
 「味噌汁・ご飯」授業は、「ごちそう」授業と最初のステップからベクトルが違う。
 だから、教材研究の仕方も違う。学習指導案も違う。授業展開も違う。
 でも、授業の中身は70点で十分。
 しかし、子供たちへの学力保障はきちんとしよう。
 何よりも先生たちが「授業するのが楽しくなってきました!」と言えるようにしたい。 そんな願いをもっている。
 ★
 ある国語の公開授業研究会へ参加したことがある。
 研究指定校の研究大会になる。
 教室中に張り巡らされた模造紙。そこにびっしりとあらすじが書かれている。 
 そのことだけでもすごい研究が行われていると思われる雰囲気。  
 2月の研究大会へ向けて、前年度の夏休みには指導案が決定され、分厚い研究紀要が作られる。
 全体会で発表される内容も仰々しい。
 日本中で展開されてきた公開の授業研究会は、こんなものであった。
 1時間の研究授業のために、1年間をかける。
 参観された先生たちからは「すごい!」「子供たちがすばらしい!」と声がかかる。
 私は、ものすごい違和感を感じた。
 その時以来、私はこの種の研究会に参加することを止めた。
 この時の違和感がやがて「味噌汁・ご飯」授業という発想を生み出していく。
 
   

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徒然なるままに~金環日食~

   明治図書のメールマガジンで、5月号の私の連載が載っている。
 
 http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/
 
 今回のテーマは、「クラスでよくケンカが起こり、子供たちがお互いに汚い
 言葉で罵り合う」に対してどのような対処法があるかを書いている。

 参考にしてほしい。
 ★
 その日は来た。
 曇っている。
 先ほどから雨も降り始める。
 「日食グラスはついに使うこともないのか!」。
 テレビでは各地の金環日食の様子が放映されている。
 三大都市圏を巻き込んでの金環日食は、137年ぶりと何度も強調されている。
 そこへ「お父さん、見えるよ、見えるよ」と女房の大きな叫び声。
 飛び出していく。
 雲の切れ目から、確かに太陽がのぞき、黒いドーナツが見える。
 見える、見える。
 7時40分。
 天気も粋な計らいをするものである。
 「冥土の土産になる」と言いながら、日食グラスをかざす。
 そして、スウッ~~~~~と太陽は雲の中に消えていった。
  

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また、また、飲み過ぎてしまった!~宮崎の講座を終えて~

 18日、19日、20日の2泊3日で宮崎へ行った。
 19日(土)の教師力アップセミナーの第1回講座になる。
 事務局は日向教育サークルの先生たち。
 宮崎を訪れるのは3度目になる。
 1回目は、中学校の修学旅行、2回目は、大学のサークルの研究大会。そして今回になる。
 宮崎は広いというイメージがあり、憧れのところでもあった。
 そこへ呼ばれて行く。ありがたいことである。
 ★
 提案は3つ。
 学級づくりが2つ。授業づくりが1つ。
 真剣に聞いて頂いた。終わってからの満足感がとてもあった。
 これほど場数を踏んで講座をもっていると、どの程度に受け止めてもらえているかが分かる。
 今日は手応え十分。そんな感じ。
 ★
 今から10年前に初めて1冊目の本を出した。55歳の時。
 「困難な現場を生き抜く教師の仕事術」(学事出版)。
 この本で私なりの発信を始めたのである。
 学級崩壊が深刻になることを予測して、それに向けて迎え撃つ提案をしたいという思いの本であった。
 特に力を入れて提案したかったことは、現場で頑張っている多くの普通の先生たちへのエールとでも言った方がいいのだろうか。
 教師の仕事を「ふつうのはたらき人」と同じように考えたいと提起している。
 そして、教師が元気に教師生活をおくるための条件を主張している。
 ★
 それ以降私が提起してきた発信は、「ふつうのはたらき人」が現場で闘っていくための「学級づくり」であり、「授業づくり」であった。
「学級づくり3原則」や「味噌汁・ご飯」授業は、実践家の先生たちには何のことがない実践と受け止められたと思う。
 でも、これから普通の先生たちが現場で「ふつうのはたらき人」と過ごしていくには今までの実践ではだめだ。きちんとした「武器」を持っていなければならない。そんな思いであった。
 そんな提起を10年間してきた。
 ★
 すぐれた「学級づくり」や「学級経営」の提起は、世にはいくらもある。
 すぐれた「授業づくり」の提起はそれこそごまんとある。
 私の提起は、そんなものではない。
 あくまでも現場で元気に闘っていくための「武器」とでも言った方がもっとも適切なものであった。
 ★   
 長崎の諫早で小学校の先生をされているE先生夫妻がわざわざ宮崎まで来られた。
 私のブログの愛読者。うれしいことだ。こうしたベテランの先生たちが現場でがんばっておられる。日本の教育は、こうした先生たちのがんばりで成り立っているのである。こうした先生たちに、私のエールが届いていることが何よりもうれしかった。
 親しい友人のI先生も鹿児島から車で2時間以上をかけて駆けつけて来られた。
 指導主事をされている。
 メールでのやりとりは何度もあるのだが、会うのは初めて。
 もう会うことはないのかなと思っていたのだが、こうして会えたこと。何とうれしいことであろうか。
  もう一度ぜひとも会いたいと約束して別れる。
 今回私のブログを読んでいる読者の方が遠くから何人も駆けつけてこられた。
 すぐにメールで感想を送られた先生もいる。
 何とも幸せなことだ。
 ★
 日向教育サールの先生たちと2日間、夜の懇親会をもった。
 九州は、民間では北九州の菊池省三先生がやられている菊池道場と、鈴木健二先生(愛知教育大学)の日向教育サークルが有名だ。
 鈴木先生は、月1回のサークルの研究会には愛知から帰ってこられると聞いた。
 宮崎は焼酎。
 また、また、飲み過ぎた。熱い先生たちに囲まれているとついつい飲み過ぎてしまう。
 二次会はカラオケまで行ってしまった。

 事務局の先生方、ありがとうございました。
 

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徒然なるままに

   懇意にしていたクリーニング屋さんが、仕事を辞められた。
 70歳目前、まだまだ体が動く前に辞めておきたいと話されていた。
 長い付き合いだったので、クリーニングの処方に困り果ててしまった。
 電話をすればいつでも自宅まで取りに来てくれたのだった。
 夏服への衣替えに、近くのクリーニング屋へ冬服を持ち込んだ。
 仕上がりが雑で、これではとても頼めないと、また次のクリーニング屋へ持ち込んだ。 コタツ布団なども自宅まで取りに来てくれるのかどうか聞くと、「費用がかかりますよ」という話であった。なにごとも、費用が加算されてしまうのだ。
 これが現実であった。
 懇意にしていたクリーニング屋さんの丁寧な仕事ぶりが懐かしかった。
「日頃使っている服は、わざわざクリーニングに出す必要はないんですよ。日陰干しを何回かしてもらえば十分です」
「飲み食いに使った服は出した方がいいです」
………
さまざまな助言を受けた。
 仕事を辞められてみて、はじめてその仕事ぶりが分かる。
 そんな思いになった。
 私はこんな仕事ぶりを37年間やってきたのだろうかと振り返って冷や汗が出た。
 ★
 16日(水)は、東京練馬区のN小学校へ行く。
 池袋から副都心線に乗った。関東へ来て、この区間に乗ったのは初めてである。
 いかに出不精かが分かる。
 N小学校まで2時間かかる。遠い、遠い。
 90分ピタリ計算をしたように講座を終わる。
 学級づくりの話である。
 終わって校長先生から「おもしろかった!おもしろかった!」と何度も言われた。
 この学校は、学級経営を重点研究の課題に上げていて、そのために私を呼んでもらったという経過である。
 赤坂真二先生は、「授業と学級づくりは表裏一体!」とうまい表現をされていたが、ますます「学級づくり」の重要性がこれから増していくのであろう。    
 帰りに、全国・東京都小学校学級経営研究会の夏期研究会の記念講演を頼まれる。
 これは大変である。

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「味噌汁・ご飯」授業を講座で伝えます!(2)

   宮崎での講座が迫ってきた。
   

 平成24年度教師力アップセミナーin宮崎 第1回

    野中信行先生に学ぶ会

〇 日時 5月19日(土) 10;00~15:00(受付 9:30)

〇 場所 佐土原市民文化センター 中ホール

〇 参加費 3500円

お申し込み方法

事務局(嶋田)に以下の内容を書いたメール(葉書)を送り、下の口座に参加費を振り込む。
メールのあて先…sima.yuuiti@nifty.com
  ①氏名②勤務校 口座「日向教育サークル 嶋田雄一」宮崎銀行五ケ瀬支店 1090375
  ※口座確認は1週間ほどかかります。入金確認後、チケットを郵送します。

 ★
 この講座の中で、第4講座が「野中流『味噌汁・ご飯』型授業づくり」になる。
 今まで、さまざまにこの「味噌汁・ご飯」授業について講座を設けてきたのだが、まとまった内容で今回初めて提起できるはずである。
  やはり、今までの「ごちそう授業」と違って、「味噌汁・ご飯」授業の新しい装いを提起できることが新たな視点であろうか。
「新しい酒は新しい革袋に盛れ」と言われている。
 それを今回まとめて提起できる。
 たとえば、学習指導案。
 今までの、どこででも使われている指導案は、研究授業用の指導案である。
 あの指導案は日常授業用の指導案には不適当。
 使えない。
 新しい指導案を提起する。
  ……
 うまく伝えられればいいのだが…。

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「味噌汁・ご飯」授業の公開発表会を行う(1)

   京都の糸井先生がブログで次のようなことを書かれていた。
 「味噌汁・ご飯」授業についてである。
 
 △ △ △
 私は、野中先生の唱えていらっしゃる「味噌汁・ご飯の授業」というのは、
「自分にとっての骨格となる授業を身につける」ことだと考えています。

名人と呼ばれる方の授業は、きっと、いつでもそのようなレベルの授業なのだと思います。
その深い部分を理解せずに、その上っ面の部分だけを真似してしまうから、とってつけただけの授業になってしまうのではないかと思うのです。

自分にとっての日常の授業を見つけ出し、それを繰り返し、磨くこと・・・そのことが教師にとって大切なことなのだなあと、今さらですが、日々感じながら過ごしています。
 △ △ △

 ★
 確かに「自分にとっての骨格となる授業を身につける」というのはその通りだと思う。
 名人と呼ばれる先生方は、普通の授業でもそのようなレベルの授業をされているのも事実であろう。
 
 その先生方は自分なりに身につけた原理原則の方法論を持っておられるからである。
 普通の先生方はとてもマネができるものではない。
 ★
 私は、今までの「授業研究」は「ごちそう」授業づくりの時代だったのではないかと思っている。
 これは粗い、粗い規定であるが、そう思っている。
 
 子供たちがこぞって自分の意見を発表している。
 子供たち同士でさかんに討論をしている。先生が横やりを入れるのは何回かしかない。 子供たちが楽しそうに盛んに活動している。
 「楽しく、おもしろい授業」「分かる、できる授業」

  このような授業(私は「ごちそう」授業と言っている)を目指した「授業研究」であったのだと思う。
 このような授業に憧れて、こんな授業を作りたいと願ってきたのだと思う。
 向山洋一先生のクラスでの授業も2回見た。
 大森修先生のクラスでの授業も、2日に渡ってみた。
 伴一孝先生の飛び込み授業も見た。
 いずれもすばらしい授業だった。
 みんなが憧れる「ごちそう」授業だった。
 いや、これらの先生方だけではない。
 全国規模の研究大会をやっている学校は、おそらく「すごい!」と唸るような「ごちそう」授業を何人かの先生方は見せているはずである。
 
  ★
 だが、多くの普通の先生方は、このような授業はできない。私はとてもこんな授業はできないと思ってしまった。
 どんなにマネをしようとしても、まねできるものではない。
 でも、一部の先生方は彼等に憧れて実践を繰り返してきたはずである。(修業と言った) 研究授業を100回やらなければいけないなどの目安が出されたりもした。
 普通の先生ならば50年ぐらいかかる計算になる。(笑)
 
 ★
 多くの先生方は1回だけの研究授業は多くの教材研究をして臨んでいるが、日常の普通の授業は流しているだけのものであった。
 
 あまりにもその落差が大きすぎる。

 私は批判的にそのように言っているわけではない。
 現実は、教材研究の時間さえも満足に取れない。1時間さえも取れない。
 それよりも何よりも日々の行事や会議や研究会で疲弊しているのである。
 
 だから、日頃の授業はただしゃべり続けて流していく以外にないのである。

 「味噌汁・ご飯」授業は、この現実から出発したいと思った。

 「ごちそう」授業づくりとは、最初からベクトルが違うのである。

  ★
 最近は、「ごちそう」授業に憧れている先生たちも少なくなっている気がする。
 初任者指導で数校の学校を巡っての感じである。
 
 研究授業だけは何とかしたいという気持ちになるが、あとの授業はとにかく流していけばいいのだという感じである。

 だが、研究授業は数時間。1000時間以上は日常の授業なのである。

  1000時間以上をただ流していっていいのだろうか。
 いいはずはないのである。
 何よりも自分自身が不満足であり、気持ちがすっきりしないはずである。
 もうそれにも慣れきっている先生方も多いのだが…。
 
 ★
 「味噌汁・ご飯」授業は、1000時間以上の日常授業を相手にしたい。
 目指すことは、「授業するのがおもしろくなってきた!」と言える先生方が多くなること。
 教室での子供たちとの授業のやりとりが楽しくなってきたという先生方が多くなってほしいという願いなのである。
 願いは平凡。
 
 ★
 「ごちそう」授業を否定しているわけではない。
 1年に何回かはこれに挑戦しなければならない。
 本格的な教材研究をして、本格的な授業を目指していくことは当然必要なことだ。
 1年に何回か(正月とか、お誕生会とか、クリスマス会とか)「ごちそう」を出すのと同じだ。

 ★
 「味噌汁・ご飯」授業は、「ごちそう」授業とはベクトルが違う。
 だから、当然授業のスタイルも違ってくる。
 教材研究の仕方も違ってくる。
 指導案も違ってくる。(いつものあの指導案は、研究授業用の指導案なのだ)
 授業の展開も違ってくる。
 しかし、子供たちの学力保障はきちんとしたい。
 でも、70点の授業で十分。
 日常授業に多くを期待しない。
 
  ★
  「味噌汁・ご飯」授業・学級づくり研究会(非公開)で進めてきた研究が、いくらかのまとまりを見せている。
 
 ここらで一度公開の研究会を開いてみようということになった。

 6月30日(土)に横浜で行う。

 詳しくは、このブログでお知らせする。

 当日は、「味噌汁・ご飯」授業としての模擬授業(国語の物語文、説明文)を行う。
 興味がある方は参加してほしい。

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学校を再び「教育機関」に回復させなくてはならない!

   ゴールデンウィークが終わって、また日常の生活が戻ったのであろうか。
 佐賀にいる妹から最近ブログの更新がないので、具合が悪いのではないかと心配のメールがきた。
 私はいたって元気なのだが、自分の仕事に追いまくられている。
 8月初旬に出版したい本の原稿が締め切り間近。
 これが大変である。
 また、来週は東京や宮崎での講座があり、その準備も大変。
 そして、家の改築が始まっているので、一日中ガーガーと騒音の中にいる。
 まあ、こういうわけでブログの更新どころではなかった。
 ★
 知り合いの先生から興味深い話を聞いた。
 フィンランドを訪問した先生の報告会のこと。
 フィンランドでは、先生たちは3時半には退勤をする。
 最後は校長が戸締まりなどをして4時半頃には帰る。
 先生たちは家に帰って、家族と過ごしたり、読書をしたりして過ごすと言う。
 うらやましい話だ。
 ほとんど教師たちは、学校では子供たちの学習に全力を尽くせばよいわけである。
 また、子供たちが学習に臨む状態についても興味深い話を聞いた。
 子供たちは、教師の授業について決して「楽しい、おもしろい」授業などを望んでいない。勉強は必ずしなければいけないもので、それを学年に応じてきちんと習得していくようになっている。親たちも、教師に対して尊敬の念を持って接してくれる。
 ずいぶん日本とは違う話だと思いながら聞いた。
 ★
 私の親しい先生は、今初任者担当をしていて、初任者の指導に当たっている。
 その初任者は、学校にいつも8時、9時まで残っていて、へとへとになって家に帰る。一人で住んでいるので、多分コンビニ弁当か惣菜を買って帰るのであろう。
 3,4時間の睡眠で、また学校へ行く。
 その繰り返しをしている。
 それが日本の現実であり、あまりにもフィンランドの教師たちとの違いに愕然となってしまう。
 日本的状況がフィンランドのように進んでいくとはとても思えない。
 しかし、どう考えてもフィンランドがまともではないか。
 私は、できるところからフィンランドのような教師の立場に進んでいくことを望んでいる。
 当たり前のことではないか。
 ★
 先日のブログで「PTA組織を根本的に問う必要がある」と書いた。
 池田修先生たちからコメントがあり、学校は5時になったら留守電にすべきだと書かれたあった。
 私もその通りに思う。
 この措置などは、すぐにでも実行すべきことである。
 だが、絶対にそのようには学校の現状は進みはしない。
 壁になっていることがある。
 大きな壁は、「学校はサービス機関だ!」ととらえられていることである。
 これはそういうふうに考えていく管理職が増えていく現状であるが、何よりも保護者たちがそのように学校を考えていることに最大の問題がある。
 このように保護者たちが考え始めたのは、1980年代の中頃からである。
 私が勤めた37年間の間に、みごとに学校が「教育機関」から「サービス機関」へ様変わりしたのである。
 これが日本の教育を変えた元凶の1つだと、私は思っている。
 ★
 ある学校での体験である。
 この学校は、1ヶ月に1回程度にショー的な行事を組んでいる。
 保護者を招いて、子供たちの活動の様子を見せる。
 保護者は喜ぶ。
 教師たちが大変である。
 その行事のために、授業をつぶして子供たちに練習をさせる。
 どうしても学年間で競争的になる。
 派手に華やかにショーを組んでいった学年がもてはやされる。
 授業はどうでもいいのだ。子供たちの学力は学習塾でつけてもらえばいい。
 そのように内心思っている。
 だから、子供たちはどことなく落ち着かない。
 完全に学校が「サービス機関」に成り下がっている。    
  ★
 学校を再び「教育機関」に回復させなくてはならない。
 そのことなくして、日本の教育が回復できないのだと、私は強く思っている。

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横浜駅伝を走りました!

   横浜駅伝を走った。
 横浜教職員走友会の一員である。
 最近はレースに出ることはないが、この日だけは特別である。
 走友会の総会も兼ねた駅伝だからである。
 661チームの参加。
 私たちのチームも4チーム。7区間。
 最近のマラソンブームにのって、すごい数のチーム。
 鶴見川沿いを行ったり来たりの42.195キロ。
 ★
 私は5区間の3キロを走った。
 スイスイと何人も抜いていく。
 13分30秒ぐらいで走る。
 まだまだ走れる。
 抜かれるのは、もうすでに7区間を走っているランナー。
 嵐のように走り抜けていく。スピード感がまったく違う。
 ★
 全員が走り終わって、中華料理店で総会・懇親会。
 恒例の近況報告。
 私は次のように述べる。
  △ △ △
 みなさん、ご無沙汰しております。
 最近は、年金生活をしております。
 ボストンマラソンで世界記録を狙っております。(笑)
 あっ、90歳台です。
 それまで生きているかどうかが一番問題なんですが…。
 そのために走ることはできるだけ慎んでおります。(笑)
 今走っているのは、「老人型インターバル走」なんです。
 何のことはなくて、ただある距離まで走って、ある距離まで歩いて行くという
 だけのことです。
 元気に走っていきます。
 △ △ △
 ★
 1年に一度こうしてみなさんと会えるというのは、楽しいことだ。
 いつまでも走り続けられる体を作っておきたいものだ。 

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