朝の連ドラ「カーネーション」が終わった!
朝の連ドラ「カーネーション」が終わった。
31日の最後は、朝早く北九州へ行かなくてはならず、録画どりをし、2日に横浜へ帰ってきてから見た。
物語のおもしろさに引き込まれたものだ。
終わったなあという思い。
★
この脚本を書いた渡辺あやさんが、朝日新聞のインタビューに登場していた。
まだ42歳の、若々しい感じの女性。
この若さで、あの物語を作れるのかと感心してしまう。
この人の真骨頂は、次のようなこと。
△ △ △
不幸や不条理に立ち向かうには、すごく地味なことをコツコツやっていくしかない、
という感じがしませんか。あるところに大きな救いがあって、そこに自分も回収される、というのは絶対うさんくさいし、本物じゃない。小さくて地味で一見、「これかよ」みたいなこと。
△ △ △
★
この「カーネーション」でも晩年の糸子の老いの姿を丁寧にコツコツと描いていった。 このことへの共感はすごくあったのではないだろうか。
△ △ △
私の住む町でもお年寄りの自殺が多い。私たちの世代が想像するよりもずっと、老いていくのは厳しくつらいと思います。糸子のモデルはファッションデザイナーのコシノ三姉妹の母、小篠綾子さんですが、晩年が最も輝いていたそうです。どうすればそうなれるのか、描けるなら描いてみたいと思いました。
―その秘密は分かりましたか。
小篠さんの座右の銘に「与うるは受くるより幸いなり」という聖書の言葉があります。お年寄りにしか与えられないものがいっぱいある。私たちもお年寄りに与え、一緒に生きることで、自分の中で育てられるものがある。糸子はしょっちゅう仏壇に手を合わせ、個人に話しかけます。そんな日常を送った人は「自分が死んでもそうしてもらえる」と信じながら死んでいけると思います。
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「カーネーション」は確かに震災後の日本を生きる私たちへのメッセージが数多く含み込まれていた。
どんなに辛い、苦しいことに対処するには、大きな救いを求めてそこから逃げ出したり、対処することを諦めたりすることではなく、地味なことをこつこつ積み重ねていくことなのだという、渡辺あやさんのメッセージが込められていたのである。
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