この1ヶ月の担任の仕事は絞り込めば2つ。
この1ヶ月で担任教師がしなければいけないことは、絞り込めば2つになる。
1つは、教室の「空気」の統率。
2つは、教室の「時間」の統率。
「空気」の統率は1週間。「時間」の統率には1ヶ月。
そのように私は言っている。
この2つとも目に見えないものだが、これが担任の1年間を決定するものになる。
★
「空気」とは、教室の雰囲気のことである。
この「空気」をやんちゃたちに掌握されてしまえば、1年間ずっと教室は不安定になる。
「時間」とは、教室に流れる時間である。
朝自習から終わりの会までの時間の流れ。
この「時間」を統率するとは、スムーズに流れていくように担任が「仕組み」化することである。
★
教室の「空気」の統率のためには、担任のリーダーシップが不可欠。
そこに担任がいて、いつも担任が子供たちの動向を左右しているという状態が最初は必要である。
子供たちの状態が「群れ」であるとき、それを左右するのは担任教師である。
これがうまく動いていかなくて、ギクシャクしたり、空白の時間が多々あったりすると、教室の「空気」はだらけ、やんちゃたちが自由に動いていける状態になる。
だから、最初の1週間に最も大事なことは次のことになる。
「指示にすばやく従うこと」
この状態を作りあげることが、もっとも統率する早道になる。
★
教室の「時間」の統率には、担任の事前の準備が必要になる。
一々子供たちと相談しながら決めていくことは、とても危険なことになる。
「時間」の統率には、次のことがスムーズに決められなくてはならない。
・日直の仕方
・全員当番の仕方
・朝自習の仕方
・朝の会の仕方
・給食の仕方
・清掃の仕方
・終わりの会の仕方
とりあえず、この仕方が「システム」として作成され、機能していかなくてはならない。
きちんと機能するまでには、1ヶ月はかかる。
★
1ヶ月が過ぎたら、徐々に担任は子供たちに仕事を任せて、少しずつ後ろへ下がっていくようにする。
子供たちが自分たちでクラスを動かしていくようにするのである。
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