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2012年4月

徒然なるままに

   テレビで、若手指揮者のホープ垣内悠希のことが放映されていた。
 小澤征爾に言われたという。
「技術は極端に言うといらない」
「でもいざというとき、とても助かるんだよ」
 指揮での技術ということさえ分からないが、この指摘はずっと胸に残った。
 ★
 評判の「天地明察」(冲方 丁著 角川書店)をやっと読み終えた。
 揺さぶられた。
 人は役割をもって生まれてきている。つくづくそう思った。
 中村天風の言葉を思い出す。

 「新しき計画の成就は只不屈不撓の一心にあり。
  さらばひたむきに、只想え、気高く、強く、一筋に。」
  ★
 ゴールデンウィークの始まり。
 先生方はほっとしているだろうなあ。
 私は、家の改築のために休みなしの状態。
 屋根瓦を変えた方がいいと大工さんに勧められて、屋根瓦の取り替えもする。
 耐震を考えての改築になる。
 昨年の10月末に気仙沼へ行くために大船渡線に乗ったとき、きちんと屋根瓦をつけている家が一軒もなかったことに気づいた。
 震度7に襲われて、ほとんどが壊れてしまったらしい。
 関東もいずれ首都直下に襲われる。
 そのための備えである。
 ★
 フェイスブックで、奥村幸治さんの「致知随想」(2010年6月号)が紹介されていた。
 イチローのこと。 
 オリックスで打撃投手を務めていた頃の思い出が書かれてある。
 
 △ △ △
 ある時、イチロー選手に
 こんな質問をしたことがあった。
  「いままでに、これだけはやったな、
  と言える練習はある?」

 彼の答えはこうだった。
 「僕は高校生活の3年間、1日にたった10分ですが、
  寝る前に必ず素振りをしました。
  その10分間の素振りを1年365日、3年間続けました。
  これが誰よりもやった練習です」
 △ △ △

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「学級経営力チェックリスト」(2)

 前回のブログに、「学級経営力」チェックリストを書いた。
 そのチェックリストの見方について次のように解説しておいた。

  △ △ △
 70点以上を取っていれば、クラスは順調。60点、50点ならば、×のところが修正の必要があるが、まあまあの段階。50点以下ならば要注意。
 今の段階は十分に修正がきくはずである。
 △ △ △
 ★
 問題は50点以下の学級をどうするかということになるが、その前にチェック項目について少し説明しておきたい。
 このチェック項目は、①から④までが教室の「空気」の統率ができているかのチェックになる。
「空気」の統率とは、教室に流れている雰囲気を担任がきちんと掌握しているかどうかということになる。
 この雰囲気をやんちゃたちに掌握されかかっているとしたら、4つの項目に✕や△がついているはずだ。
 とくに、③「子供たちは、担任に反発したりしていないか」や④「子供たちは、勝手におしゃべりや立ち歩きをしていないか」に「している」(✕)とつけられていたら、子供たちは担任との「関係づくり」がまずくなっていると考えていい。
 決め手は、①「子供たちは、担任の指示にすばやく反応しているか」になる。
 とくに「すばやく」できているかどうかにかかっている。
 ★
 教室の「時間」の統率は、⑤から⑩までになる。
 「時間」の統率とは、教室に流れる時間の流れつまり朝自習から終わりの会までの時間の流れがスムーズに進んでいるかということになる。
 ⑤「子供たちは、朝会できちんと並んで校長先生などの話を聞いているか」は学級が崩れていく兆候は真っ先にここに現れてくる項目。
 ⑥「朝自習は自分たちで静かに行っているか」は、学級が自分たちで行うことができる「集団」化の状況があるかどうかの項目。
 ⑥の状況があれば、一安心になる。
 ⑦から⑧はすべてに「スムーズ」という言葉がついているように、空白の時間やだらだらやギクシャクなどがないようにスムーズに進んでいるかどうかが決め手になる。
 ★
 教室は、「空気」と「時間」によって構成されている。
 2つとも見えないものであるが、重要な構成要素になる。
 この「空気」を統率するためには、担任と子供たちとの「関係づくり」が左右する。 「時間」の統率のためには、教室の「仕組みづくり」が左右する。
 私の「学級づくり」の3原則は、「関係づくり」「仕組みづくり」「集団づくり」になるが、1ヶ月の間はこの中の2つが大きな決め手になるのである。
 ★
 さて、50点以下の点数を取っている担任の先生へ対するアドバイスになる。
 今最も重要視しなければいけないテーマは、クラスが思うようにいかない、うまく回っていかない状況を途中でどう修正し、どう回復させていくかの視点をどのようにもつのかどうかである。
 だからこそ、私は2つの視点(「空気」と「時間」)からこの課題に迫っていこうとしている。
 ★
 さて、どうするか。
 チェック項目で③④に×がついたクラスである。
 1ヶ月でこの状況になるのは、主に初任のクラスに多い。 
  決め手は、早めに「仕切り直し」をする必要がある。
 そのことについては、明治図書メールマガジンの連載に書いているので、それを参考にしてほしい。

 http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/nonaka/?id=20120271

 ★
 問題は①②になる。
 もうすでにこの状況が気になる事態になっているのであれば、要注意。
 意外と担任は気づかないで過ごしてしまうものである。
 そして、手遅れになる。
 中堅やベテランのクラスで、いつも厳しく注意ばかりしているクラス。いわゆる「縦糸の張りすぎ」での子供たちの反発は、この1ヶ月では静かに潜行している。子供たち同士で目配せをしたり、だらだらしたりしているはずである。 
 こういう場合、次のようなことをやっていかなければいけない。

 ア、うるさくずっと叱っていく状況を止める。
 イ、問題追求を止める。
 ウ、フォローを多用する。

 うるさく叱っている子供はやんちゃ2,3人であろう。
 さまざまに出されてくる問題にしょっちゅう叱っている。問題追求である。
 だが、彼等と「横糸が張られていない」ので反発がある。でもまだ表面的には従っている。
 しかし、いずれ彼等が中心となって大きな反発になるはずである。
 だから、この時点で止めなくてはならない。
  中堅やベテランの学級崩壊は、ほとんどこんなところから始まっているのを知らなくてはならない。
 しょっちゅう叱ることを止めて、フォローを多用する。
 ちょっとでもうまくできたこと、きちんとしていることなどをおおいに認め、褒めていく。そこへベクトルを変えていかなければいけない。
 ★
 しかし、最も大切なことは、「担任の指示にすばやく反応できる」クラスにすることである。
 これができれば、「空気」の統率はできる。
 担任のリーダーシップにかかっている。
 ★
 「時間」の統率になる。
 ⑤から⑩。
 教室に流れている「時間」がスムーズに流れていくことがとても大事なことだ。
 ぎくしゃくしたり、空白の時間が多かったりすると、そのスムーズの時間が止まる。
 その積み重ねが教室の「時間」を壊していく。
 もし今の時点で×や△が多いのであれば、スムーズに行っていない原因をチェックする必要がある。
 その修正を早めに行うことである。
 たとえば、授業の始まりに日直に何回も「静かにしてください」と連呼させたりすることはないだろうか。
 時間のけじめをつけさせたいということだろうが、まったく無駄な時間になる。
 毎時間毎時間繰り返すことになる。
 そんなところにこだわりを持たないことだ。
 すっと授業を始めて、すぐに全体を授業に組み入れていくことだ。

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学級経営力チェックリスト~1ヶ月の様子をチェックする~

 福島の郡山へ行った。
 郡山教育委員会に呼ばれての若手教員研修会である。
 福島は、ご存じのように今年初任者が入っていない。
 昨年度新採用試験を見送っている。
 20名の参加者は、2年目の先生たちと臨任の先生たち。
 半分は、昨年夏に行った研修会に参加している先生たちになる。
 今年度、私は3回郡山教育委員会から呼ばれている。
 4月と8月と来年の2月になる。
 全部学級経営講座になる。
 私は、この郡山教育委員会の試みに全面的な支援をしていきたいと願っている。
 ★
 郡山の新幹線改札口で、S指導主事に迎えに来てもらい、近くの公園を一周してもらう。
 開成山公園。
 桜が満開だ。素晴らしい眺め。
 私は、今年3回満開の桜に立ち会っている。
 4月1日の九州佐賀の満開桜。
 4月8日頃の横浜での満開桜。
 そして、4月25日の郡山の満開桜。
  また、教育センターから眺める桜並木も絶景である。
 ★
 最初に「学級経営力」チェックリストに現在のクラスの状態をつけてもらう。
 
 

 ①子供たちは、担任の指示にすばやく反応しているか。
 ②子供たちは、担任の指示にきちんと従っているか。
 ③子供たちは、担任に反発したりしていないか。
 ④子供たちは、勝手におしゃべりや立ち歩きをしていないか。
 ⑤子供たちは、朝会できちんと並んで校長先生などの話を聞いているか。
 ⑥朝自習は自分たちで静かに行っているか。
 ⑦朝の会が1時間の授業に食い込まないでスムーズに進んでいるか。
 ⑧給食の時間は決められた時間でスムーズに進んでいるか。
 ⑨清掃の時間は、決められた時間でスムーズに終えているか。
 ⑩終わりの会は、短い時間でスムーズに終えているか。

 まだ、1ヶ月が終わっていない。
 今、「3・7・30の法則」の「30」の終わりの段階を迎えている。
 その段階で、クラスがどのように出発をしているかのチェックになる。
 ①から④までは「空気の統率」に関わること。
 ⑤から⑩までは「時間の統率」に関わること。
 〇△×でつける。
 点数もつける。
 〇は10点、△は5点、×は0点。
 目安は、70点以上を取っていればクラスは順調、60点、50点ならば、×のところが修正の必要があるが、まあまあの段階。50点以下ならば要注意。
 今の段階は十分に修正がきくはずである。
 どうすればいいか、2時間びっしりと話をする。
 
  

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PTA組織を根本的に問う必要がある!

   初任者のクラスで、ちょっとしたことで子供が軽い怪我をした。
 保健の先生に見てもらって、様子を見ましょうということになった。
 元気で、何の様子の変化もないので、親に連絡帳を書いて子供に渡した。
 その日の夜7:30に親から学校へ電話があった。
 苦情の電話である。
 かなり怒っている。
 次の日の1時間目にまた電話をするということで電話は切れたという。
 次の日は、初任者指導の先生に授業を見てもらって、初任者はその親の対応に当たったという。
 一日経って親の方も落ち着いていて、穏やかに対応できたという。
 ★
 こんな親が増えている。
 常識外れな親である。
 学校に電話がかかってきたのは、夜の7:30である。
 勤務時間の5時をかなり過ぎている。
 ちょうど初任者が学校へいて、対応している。
 これも常識外れである。
 また、次の日も1時間目に電話をしている。
 担任は授業中である。
 これも常識外れである。
 自分の都合だけを考えている。
 自分の子供のことだけを考えている。
 学校は、こんな親たちに振り回されている。
 ちょっとでもまずい対応や、毅然とした対応をしようものなら、すぐに教育委員会に電話をする。
 教育委員会も、だいたいこんな親に対して諫めるという方向にはいかない。
 苦情電話はものすごいのである。
 すぐに学校へ電話して、「収拾の方向でとにかくやれ」ということになる。
 収拾というのは、とにかく親に謝れということである。
 だから、学校は親の苦情がきそうなことには最初から抑制する。
 学校はこういう一部の親たちに振り回され、戦々恐々になっている。
 ★
 ありきたりな事例である。
 こんな事例に教師たちがどれほど泣かされ、苦しみ、そして休職に追い込まれ、退職していく。
 私の周りでもいくらでもこんな事例がころがっている。
 教師がきちんと意見を言え、公平な立場で判断してくれる場はない。
 ほとんどが泣き寝入りになる。
 どんなに教師の方が正しい判断をしていても、「早く謝れ!」ということになる。
 教師の方にまったく人権はない。
 ★
 先日、学級の最初の懇談会があった。
 ある学校では、ほとんど参加者がいない。
 最初の懇談会で、保護者に学級の方針を伝えようとしても、ほとんど保護者はいない。
 PTAの学級役員を決めるために、その日はほとんど参加しない。
 授業参観にはあれほどの人数がいたのに、潮が引くようにさあっと引き上げていく。
 参加したのは、前年度に役員をやった親など。
 役員を決められないので、「先生、保護者に電話をして決めて下さい!」となる。
 担任は大変だ。
 学期最初で、ちょっとの時間でも学級事務に回したい担任が延々と役員決めの電話をする。
 2,3日かかることがある。
 担任は拝み倒してやっと引き受けてもらう。
 何でこんなことをやらなければいけないのか。
 これほど役員になるのを嫌がっているのである。やめたらどうだろうか。
 ここでも、教師は毎年毎年こんなことをやって苦しんでいる。
 教師は黙々と従うだけだ。
 ★
 PTAという組織がある。
 教師も一応「T」として加わっている。
 だから、役員決めの電話対応をしなければいけない。
 この組織は、大きな組織だがほとんど実質的な機能がない。
 連合体で,大きな大会などを行っているが、学校で困っていることなどに対して何の助けにもならない。
 学校で困っている一部の親たちの苦情に対して、もっとPTAも積極的に加わり、諫める方向で機能していかなくては大変な事態なのである。
 私ははっきり言うが、このPTAは実質的にはほとんど意味がない組織である。
 任意団体なので、文科省も何も言わない。
 私は、もっと働きかけを強くすべきだと思っているが全然やらない。
 だから、心ある学校は、このPTAから「T」だけ脱退している。
 「P」だけで自立してやってほしいということになる。
 私は良い決断だと思う。
 先生たちがずいぶん助かる。
 また、ある学校は市や区のPTA連合から脱退することを始めている。
 そうすると、そこへ役員を派遣しなくていいことになり、無理矢理学級役員を決める必要がなくなるのである。
 これも良い決断だと思う。
 ★
 確かに、まだまだ多くのPTAがきちんと機能して活動している。
 それは知っている。
 しかし、この組織は実質的にはほとんど何の意味もない。
 野口芳宏先生は、「まず、根本、本質、原点を問う」と言われる。
 ここらできちんとPTAの組織のあり方を根本的に問い直していく時期がきていると私は考えている。
 

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明治図書メールマガジン

   明治図書のメールマガジンで、「野中流!新卒教師時代を生き抜く学級経営&授業術」が連載されることになった。

 http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/

 暇なときに訪れて下さい。

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その場、おもしろ、理想主義者

   横須賀のT小学校へ行く。
 ここのO校長先生とは親しい友人である。
 私が「味噌汁・ご飯」授業を提案したとき、O先生から「野中先生、この提案はもう一つ何かが付け加えられたら、大提案になりますよ」と励ましてもらったことがある。
 90分間の学級づくりの話。
 先生たちの反応の良さがありがたい。
 終わってからの懇親会に若い先生たちがどっと見える。
 元気で、おもしろい先生たち。
 思わず2年目の先生に「先生のところで、先生と私で授業をしましょう。私は『味噌汁・ご飯』授業を提案しますよ」と言う。
 そこにいた若い先生たちがこぞって「私のクラスでもお願いします」と言われる。
 結局9月に授業をすることになる。
 私のような授業下手が授業ができるのも、「味噌汁・ご飯」授業のおかげである。(笑)
 うまい授業を提案する必要がないというのがいい。
 ただ、私は授業の現場から離れてもう5年目になる。
 授業のテンポがやはりなくなっているのではないかと、そこが心配だ。
 ★
 1年生を担当している先生と話をした。
 高学年を担当して、いきなりの1年生担任の戸惑いがある。
 何をするにしても時間がかかる。
 すぐに飽きてしまう。15分ぐらいしかもたない。
 そこに苛立ちがあると、その先生は言う。
 私は「1年生はおもしろいよ。」と何度も伝える。
 彼等は複雑ではない。極めてシンプルで、単純である。
 いつも言うことであるが、低学年は「その場、おもしろ、理想主義者」。
 だから、この3つのことをやっておけばいい。
 ★
 「その場」主義者。
 その場で全て決着をつける気でなければいけない。
 「すごい!これは天才的!」
 丸付けも、言葉がけも、…その場で決着する。
 2,3日してから丸付けのドリルやノートを渡しても意味がない。
 だから、ドリル類、書写ノート類などは全部授業の中に組み込まなければいけない。
 授業を変えるのだ。
 教えることはたいして多くはないのだから。
 ★
 「おもしろ」主義者。
 何をやってもおもしろがる。男女とも。
 おもしろいことが大好き。
 彼等は「おもしろいこと」で生きている。
 だから、15分に1回ぐらい笑わせてやれば(くだらないことでいい)十分45分は過ぎていく。
 ★
 「理想」主義者。
 先生が褒めたことはすぐにマネをしたがる。メンツなどはない。
 どんどん褒めてあげればいい。
 他の子は、その子のマネをするはずだ。
 彼等は、先生の褒めたことに付き従っていこうという「理想」がある。
 先生が力を込めて語りかければ、子供たちはすぐに先生の力に引き込まれる。
 ★
 私は、1年生を4回、2年生を5回担任したことがある。
 どのクラスもおもしろかった。
 低学年の子供たちの世界には、人間の関係の原点があるのだと何度も考えたことがある。 
  
 
 

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業務連絡です~宮崎の講座~

   講座のお知らせである。
 5月19日(土)の宮崎での講座である。
 学生時代以来の宮崎である。私の憧れの土地でもある。
 

   平成24年度教師力アップセミナーin宮崎 第1回

 

    野中信行先生に学ぶ会

〇 日時 5月19日(土) 10;00~15:00(受付 9:30)

〇 場所 佐土原市民文化センター 中ホール

〇 参加費 3500円

お申し込み方法

事務局(嶋田)に以下の内容を書いたメール(葉書)を送り、下の口座に参加費を振り込む。
メールのあて先…sima.yuuiti@nifty.com
  ①氏名②勤務校 口座「日向教育サークル 嶋田雄一」宮崎銀行五ケ瀬支店 1090375
  ※口座確認は1週間ほどかかります。入金確認後、チケットを郵送します。

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まだ修正はきくのだ~「仕切り直し」ということ

   教室での1週間が過ぎている。
 さて、教室の「空気」はどうなっているのだろうか。
 子供たちの緊張が解けて、教室がにぎやかになっていくと言われる。
 私は、「値踏み」の時間が終わって、子供たちが動き出すときだと言っている。
 1週間は子供たちにとって「値踏み」の時間だ。
 担任を子供たちが「値踏み」する時間。
 「この先生は厳しいか、甘いか」「宿題はどうするのか?」「給食はどのようにするのか?」……
 さまざまに担任の出方をチェックする時間。
 この間は、子供たちは静かにしている。
 どのように動いていいか、まだ判断できていないからだ。
 ★
 今でも大学で「子供は天使だ!」と教えられている先生がいる。
 そのために、「優しく、優しく」子供たちには接しなくてはならないと思い決め、そのように接して失敗する初任が後を絶たない。
 子供は、相手に合わせていかようにも態度を変える。(全部の子供ではないが…)
 甘いと分かればふざけた態度を取る。
 厳しいと分かればふざけた態度を抑える。
 これは決して否定することではなく、子供が持つエネルギーである。
 子供をあなどってはいけない。
 子供は言葉には出さないが、担任教師の「全体」を見抜いていく本能的なところがある。
 ★
 私は1週間は教室の「空気」を統率する時間だと主張している。
 「統率」というのは厳しい言葉だが、子供たちの「値踏み」に対するにはこの言葉が一番適切だと思っている。
 さて、1週間過ぎて、どうなったであろうか。
 にぎやかになっている。
 これは普通のクラスの状態である。
 ちゃんとしたけじめさえついていれば問題がない。
 ところが、クラスの雰囲気が「重く」なっているところがある。
 ベテランのクラスに多い。
 子供たちの顔が暗い。あまり笑いもない。
 担任は気づいていない。
 最初から「縦糸を張りすぎている」恐れがある。
「〇〇先生っていいなあ。1年間楽しそうにやれそうだ!」いう思いを持たせなかったのではないか。
 ただ、ただ、最初からぐっと締めていかなくてはならないという思いだけがある。
 そんなクラスは、暗くなる。
 もう縦糸を張っていくだけではクラスは成立しなくなっている現状を知らないのである。
 こんなベテランの教室が今次々に学級崩壊の憂き目にあっている。
 ★
 反面、にぎやかになりすぎて、立ち歩いたり、おしゃべりがひどくて、…という状態にもうなっているクラスがある。子供たちはもう担任の足元を見抜いている。
 初任者のクラスに多い。
 最初から「友達先生」になろうとしている。
「縦糸を張る」ことの意識がなく、ただ「横糸だけを張って」いる。
 子供たちとの「関係づくり」について学んできていない初任者は、だいたいこのようになっていく。
 ★
 すでにこうなっているクラスはどうすればいいのだろうか。
 教室の「空気」の統率に失敗していることになる。
 初任者指導の先生や学年主任の先生などに注意をされて、今度は注意、叱責、…が多くなる。始終注意だらけになる。
 これもよくある光景。
 勉強の始めに日直が「しずかにしてください!」と10度ぐらい連呼して、やっと勉強が始まるという光景だ。
 急に締めにかかっているわけである。
 しかし、担任の足元を見抜かれている。すぐにうまくいくわけはない。
 ★
 すぐに「仕切り直し」をする必要がある。
 とりあえず、次のことをすぐに取りかかる。

 ①教室の「時間」をスムーズにする。
 こんなクラスは必ず教室の「時間」がぐちゃぐちゃになる。
 もめ事が起きる。ケンカが起きる。…担任はそのたびにその解決に奔走する。だから教室に始終「空白」の時間ができる。これがますます教室をぐじゃぐじゃにする。
 もめごとやけんかの解決は、休み時間。
 そのように割り切って決まった授業や決まった時間はきちんとその通りに進めていく。 授業中、もめごとの関係者を集めて話を聞くなどの措置をとってはならない。
 勉強の始めも、日直に何度も連呼させない。一度や二度で、担任が「始めなさい」と声をかける。
 
 ②「原因追求」に奔走しない。
 目立つ子供は2,3人。
 その子供たちが中心になって教室を落ち着かなくさせている。
 担任は全面的にその2,3人にかかりきりになる。
 これが教室を落ち着かなくさせている「原因」だと思っているからだ。
 確かにその通り。見ればすぐ分かる。
 だから、かかりきりになる。
 他の子供たちは置いてきぼり。
 これが最悪の手立て。
 どうするか。
 見て見ぬふりができれば、しばらくそうする。
 まず、大切なのは8割の子供たちをきちんと落ち着いた勉強ができる状態にすることなのだ。
 ここで小うるさく、その2,3人にかかわらない。
 あまりにもひどかったら、すぐに管理職に相談する。
「自分が変えていくんだ」という気持ちにならないことが大切だ。 
 ★
 さて、「仕切り直し」になる。
 まず、子供たちに訴える。
「先生はこのクラスのことがとても大好きになっています。
 でも、ちょっと気になっているのは、勉強が始まっているのに立ち歩いたり、おしゃべりが多かったりしていることです。みんなで気持ちよく勉強をしていきたいと思います。
 だから、先生はぜひともこのことは直していきたいと思っています。
 みんなにも聞きます。
 このままでいいと思う人はいますか?
 直していきたいと思う人はいますか?  
 そうですね。直していきたいと思う人が多いですね。
 では、そうしていきましょうね。」
 ここまでを全員で確認する。
 直していきたいと手を挙げない子供もいると思うが、ほっといておく。
 そして、次のように訴える。
「先生は全員での目標をこのように作ってきました。

 勉強中は、立ち歩いたり、かんけいないおしゃべりをしないようにしよう

 この目標でこのクラスは取り組んでいくことでいいですか?
 じゃあ、今からこれで取り組みましょう」

 私が提起している「目標達成法」になる。
 毎日、終わりの会で達成している子供たちに手を挙げさせて数を確認していく。
 とりあえず、この目標で1週間ぐらい様子をみる。
 合格は、35人中32人以上。完璧主義ではいかない。
 最初は、合格しないかもしれない。
 でも、少しずつ数を増やしていけばいい。
 励まし、褒め、その数を増やしていくのである。
 担任も、大喜びしていく。
 クラスの子供たち同士で注意する場面があったら、多いに褒め称えていく。
  ★
 この「目標達成法」については「新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則」(明治図書 自著)にくわしい。新卒教師がどのように取り組んだかを書いている。
 問題が大きくならない間に、どのように「仕切り直し」をしていくかがこの時期のポイントになる。
 まだ始まったばかりだ。
 修正はすぐにきくのである。

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徒然なるままに~人生はアウトプットだ!~

  あれほど満開だった桜が、今日は半分ほど散っている。
 昨日の雨が花びらを落としている。
 道路は花びらの絨毯の様。
 毎年毎年繰り返されるこの光景が、今年もやってきたのである。
 あっという間に、桜の季節が過ぎる。
 私たちの日々も、このように過ぎていく。
 ★
 教えた生徒から手紙がくる。
 教師を目指して大学へ合格したのだと書いてある。
 うん、うん、むいているかもしれない。
「おめでとう」と手紙を送る。
 ★
 津市市立倭小学校の中林則孝校長から「やまとっこ」の学校便り合冊版が送られてくる。
 また、新潟十日町市立東小学校の庭野三省校長から「私の教師修行」が送られてくる。 分厚い冊子である。
 二人とも今回で退職になる。
 私は手元にずっと置きながら眺めている。
 もちろんぺらぺらと読んではいる。(笑)
 中林先生を私は西の巨人と呼んだ。庭野先生を北陸の巨人と呼んだ。
 息を吐くように、学校通信を書き、教師通信を書き続けた。
 これほどまでに書き続けた校長はいないのではないか。
 その2人が現場から去って行った。
 現場にこだわり続けた。
「人生はアウトプットだよ」とひたすらに書き続けた。
 私は手元に置いてずっと眺めている。
   
    

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「7」の時間が終わり、「30」の時間が始まる!

   「7」の時間が終わり始めている。
 教室の「仕組みづくり」の時間。
 きちんとした「学級システム」が成立したのであろうか。
 ここで先生たちは一息ついてしまう。
 「ああっ、終わった~~」という感じになる。
 しかし、「3・7・30の法則」の大切なところはこれからになる。
 「30」の時間が最も大事な時間。
 これからなのだ。
 「3」も「7」も大切な時間だが、「30」が最も大事な時間になる。
 ★
 「30」は、「7」で作った仕組みを定着させる時間になる。
 繰り返し繰り返し定着させていく。
 担任は張り付いて、指示を出し、きちんとフォローをし、そして注意をし、何度も何度も繰り返していく。
 ここで手を抜いてはいけない。
 うるさく注意するだけではいけない。
 必ずフォローを入れて、子供たちを認め、ほめていく。
 担任の立ち位置が重要だ。
 ★
 例えば、私のクラスの給食当番の出発を次のように行っていた。
 
 ・タイム当番は授業が終わったら「今からタイムを計ります!」と声かける。
 ・給食当番は、すばやく白衣に着替えて教室の後ろに2列に並ぶ。
 ・先頭の2人が「出発します」と合図をして出発。
 ・最後の2人が教室を出た段階で、タイム係がストップウォッチを押す。
 ・タイム係は、貼り出した紙に今日のタイムを書く。
 ・3分以内が目標。
  ・担任は、ティッシュ当番と一緒に後ろからついていく。
  2列に並んでいない子供、列を乱している子供などに即座に注意をする。
 …………

 担任は、張り付いて、ここでも一々注意をし、フォローをする。
 繰り返し繰り返し粘り強く行う。定着させるためである。
 ★
 こうして「30」の時間をおくる。
 一々張り付くわけであるから、疲れる。
 手を抜きたくなる。休みたくなる。
 だが、ここでのがんばりが1年間を決定していくのである。
 「覚悟」してがんばる。
  連休までの時間に、どれだけ「学級システム」が機能していくのか。
 そこが勝負だ。
 

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この1ヶ月の担任の仕事は絞り込めば2つ。

   この1ヶ月で担任教師がしなければいけないことは、絞り込めば2つになる。
 1つは、教室の「空気」の統率。
 2つは、教室の「時間」の統率。
 「空気」の統率は1週間。「時間」の統率には1ヶ月。
 そのように私は言っている。
 この2つとも目に見えないものだが、これが担任の1年間を決定するものになる。
 ★
 「空気」とは、教室の雰囲気のことである。
 この「空気」をやんちゃたちに掌握されてしまえば、1年間ずっと教室は不安定になる。
 「時間」とは、教室に流れる時間である。
 朝自習から終わりの会までの時間の流れ。
 この「時間」を統率するとは、スムーズに流れていくように担任が「仕組み」化することである。
 ★
 教室の「空気」の統率のためには、担任のリーダーシップが不可欠。
 そこに担任がいて、いつも担任が子供たちの動向を左右しているという状態が最初は必要である。
 子供たちの状態が「群れ」であるとき、それを左右するのは担任教師である。
 これがうまく動いていかなくて、ギクシャクしたり、空白の時間が多々あったりすると、教室の「空気」はだらけ、やんちゃたちが自由に動いていける状態になる。
 だから、最初の1週間に最も大事なことは次のことになる。

 「指示にすばやく従うこと」

 この状態を作りあげることが、もっとも統率する早道になる。
 ★
 教室の「時間」の統率には、担任の事前の準備が必要になる。
 一々子供たちと相談しながら決めていくことは、とても危険なことになる。
 「時間」の統率には、次のことがスムーズに決められなくてはならない。
 ・日直の仕方
 ・全員当番の仕方
 ・朝自習の仕方
  ・朝の会の仕方
 ・給食の仕方
 ・清掃の仕方
 ・終わりの会の仕方
 とりあえず、この仕方が「システム」として作成され、機能していかなくてはならない。
 きちんと機能するまでには、1ヶ月はかかる。
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 1ヶ月が過ぎたら、徐々に担任は子供たちに仕事を任せて、少しずつ後ろへ下がっていくようにする。
 子供たちが自分たちでクラスを動かしていくようにするのである。

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「今」を乗り越える心構え

   さまざまな地区で、さまざまに始業式がちがっている。
 私が訪れたところでも、5日の始業式、6日の始業式、9日の始業式と違っていた。
 それでも、それぞれの学級で、「3・7・30の法則」で言えば、「7」の時間に入っているはずである。
 学級の「仕組み」を作っている時間になる。
 私が強調しているのは、作っている仕組みが「システム」としての機能を持っているかどうかである。 
 どの担任の先生も、仕組みは作る。
 だが、その仕組みがしばしば空白の時間を作ったり、ぎくしゃくしたり、うまく回らなかったりする。
 システムとして考えられてないからである。
 だれが、何を、どのようにすればいいかがはっきりしていて、子供たちが自分たちで動いていけるものでなければいけない。
 そのように仕組み化していくのである。
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 この「7」の仕組み化の時間を、「子供たちとさまざまに相談しながら作り上げていきます」と言う先生たちが多くいる。
 私は、それはダメだと言っている。
 「仕組み」を作る時間も、スムーズでなければいけない。
 子供たちと相談しながら作ると、さまざまな不平や愚痴が子供たちから吹き出る。
 最後には、子供たち同士のケンカになる。
 子供たちにとっては、今まで進めてきた前年度の方法がいいに決まっているのである。相談しながら進めると、強く主張する子供が出てくる。
 先生がもう少し考えようかと言っても、がんとして譲らない。
 だから、担任は、「今年はこのやり方でいきたいと思います。みんなは今までやってきた方法がいいと思うでしょうが、今年はこれでやっていきましょう。もし都合が悪くなったらその時にみんなで相談しましょう」と言えばいい。
 このような仕組み化でぐたぐた時間をとらないことである。
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 もう一つ強調しているのは、「30」の時間の大切さだ。
 作った仕組みは、あくまでも「作っただけ」の代物。
 子供たちに身につけさせていくには、繰り返し繰り返し徹底することだ。
 この時間がもっとも大事な時間。
 教師は張り付いて、一々注意しながら、フォローしながら、徹底的に身につけさせていく。
 そのがんばりが1ヶ月後に生きてくる。
 5月には、もう子供たちには新しい仕組みへの違和感はなくなっているはずだ。
 でも、担任はよく見ていて、まだ不完全な仕組みはさらに徹底していかなくてはならない。
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  北海道の堀先生のブログに、この時期の教師の心構えが書かれてあった。
 
 △ △ △
 教師に最も大切なのはいつも笑っていること。でも、リーダーに最も大切なのは孤独に耐える力。学級担任もリーダーの一種とすれば、「孤独に耐えながらいつも笑っていること」が何より重要。そういう覚悟で教壇に立つことが必要なのに、年度当初はついついそういう現実を忘れてしまいがち。いまが勝負。この時期はほんのひと呼吸分さえ逃げてはいけない。
  △ △ △
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 担任が「機嫌良く」振る舞えること。
 子供たちに媚びないで、「教師」として振る舞えること。
 今の時期を乗り越えていくには、この2つが最も大事な心得になる。

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9日、A小学校へ行く!

   9日、横浜のA小学校へ行く。
 この学校の小林校長は親しい友人である。
 学級づくりについて2時間話をする。
 土台として学級づくりを構えなければ、もはや学級自体が成り立たなくなっている現状を力説する。
 初任の先生や臨任の先生など若手の先生たちがいっぱい。
 私の本を事前にしっかりと読破していて、「今日は生の野中先生から話を聞きたい!」ということであった。
 この熱気は学校が立ち上がっていくときの熱気である。
 学んでいこうというエネルギーが溢れている。
 横浜は、5年未満の先生たちがもはや全職員の半数を占めようとしているのではないだろうか。
 どこの学校も若手の先生たちが多数派。
 この若さに期待したい。
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 このA小学校へ行く前に、大岡川のそばを歩く。
 桜並木が連なっている。
 もう満開なのだ。
 ウキウキした気持ちで、桜の下を歩いて行く。
 また、この季節がやってきたのである。 

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まず「国誉め」から始めよう!

 6日、兵庫県M市の教育委員会の「学級づくり講座」に呼ばれて行く。
 新神戸まで新幹線で行き、そして車で30分。
 かなりの遠距離。
 ここにはもう4回目になるのだろうか。
 会議室は50名の先生たちでぎっしり。
 新規採用や臨時教員の先生たちが中心である。
 3時から5時まで、2時間びっしりと話をする。
 9日が始業式。
 がんばってほしいというメッセージ。
 終わってまたすぐに新幹線でとんぼ返り。。
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 新しく学校が始まる。
 このブログを読んでもらっている先生たちの中で、新しい学校へ赴任されている方も多くおられるであろう。
 この時期、学校は新しい先生たちで華やぐ。
 ところが、しばらくすると赴任してきた先生たちは、更衣室などでこそこそ話を始める。
「ねえねえ、この学校ちょっとおかしいと思わない?」
「よくあんなことをやるよね、信じられない!」
「私、すぐに出て行くんだ。この学校に合わない!」
 私も昔を思い出すと、こんな話をした憶えがある。
 よくあることだ。
 だが、これは自分の勘違いだということを認識しておかねばならない。
 他校へ行くと、まず目に付くのが欠点。
(子供たちでも、最初に目に付くのが欠点。)
 誰でもが普通はそうなる。
 でもそれは今までの自分の習慣と違っているということに過ぎない。
 自分の今までの習慣を上位において、上から目線で見ているだけである。
 そのように思っていた方がいい。
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 神事に「国誉め」というのがある。
 古代、ある国に任命された役人が最初にやった仕事である。
 役人は、その国がどんなに素晴らしいか褒め称えることを、最初の仕事として行ったのである。
 うさんくさいと思われるだろうが、私はこの「国誉め」は今でも大切なことだと思っている。
 おべっかを使えということではない。
 まず、自分の今までの「習慣」をしまい込んで、その学校の良さを見つめることから始めることである。
 小さなことでいい。
 それを発見したら、今までいる先生たちに口に出して伝えてあげることである。
 そうすることから、その学校の仲間になっていくことだ。
 
 
 
  
 
 

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朝の連ドラ「カーネーション」が終わった!

   朝の連ドラ「カーネーション」が終わった。
 31日の最後は、朝早く北九州へ行かなくてはならず、録画どりをし、2日に横浜へ帰ってきてから見た。
 物語のおもしろさに引き込まれたものだ。
 終わったなあという思い。
 ★
 この脚本を書いた渡辺あやさんが、朝日新聞のインタビューに登場していた。
 まだ42歳の、若々しい感じの女性。
 この若さで、あの物語を作れるのかと感心してしまう。
 この人の真骨頂は、次のようなこと。

 △ △ △
 不幸や不条理に立ち向かうには、すごく地味なことをコツコツやっていくしかない、
という感じがしませんか。あるところに大きな救いがあって、そこに自分も回収される、というのは絶対うさんくさいし、本物じゃない。小さくて地味で一見、「これかよ」みたいなこと。
 △ △ △
 ★
 この「カーネーション」でも晩年の糸子の老いの姿を丁寧にコツコツと描いていった。 このことへの共感はすごくあったのではないだろうか。
 
 △ △ △
 私の住む町でもお年寄りの自殺が多い。私たちの世代が想像するよりもずっと、老いていくのは厳しくつらいと思います。糸子のモデルはファッションデザイナーのコシノ三姉妹の母、小篠綾子さんですが、晩年が最も輝いていたそうです。どうすればそうなれるのか、描けるなら描いてみたいと思いました。
―その秘密は分かりましたか。
 小篠さんの座右の銘に「与うるは受くるより幸いなり」という聖書の言葉があります。お年寄りにしか与えられないものがいっぱいある。私たちもお年寄りに与え、一緒に生きることで、自分の中で育てられるものがある。糸子はしょっちゅう仏壇に手を合わせ、個人に話しかけます。そんな日常を送った人は「自分が死んでもそうしてもらえる」と信じながら死んでいけると思います。
 △ △ △
 ★
「カーネーション」は確かに震災後の日本を生きる私たちへのメッセージが数多く含み込まれていた。
 どんなに辛い、苦しいことに対処するには、大きな救いを求めてそこから逃げ出したり、対処することを諦めたりすることではなく、地味なことをこつこつ積み重ねていくことなのだという、渡辺あやさんのメッセージが込められていたのである。   
 

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朝からK小学校へ向かう

   朝からK小学校へ向かう。
 校長先生は、以前の学校で一緒だった先生。親しい仲である。
 横浜は5日が始業式だから、慌ただしい中での講座になる。
 2時間びっしりと「学級づくり」について話をする。
 昨年この学校の若手の教室で、私が授業をし、そして若手も授業をし、そして私の講座を行うということをやった。
 だから、2回目の訪問になる。
  熱心に聞いてもらう。
 明日からの取り組みを具体的に話す。
 横浜は、900名余の初任が赴任するという。
 順調なスタートを切ってくれることを願うばかりだ。
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 午後から突然ものすごい暴風雨が吹き荒れる。
 台風並みの暴風。
 一日早く九州から帰ってきていて良かったとつくづく思った。
 九州の満開桜は大丈夫だったかなと、そんなことを心配してしまった。
 関東はこれから桜が咲き出す。
 今年は始業式には間に合わなかった。
 遅い春になる。

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佐賀は、桜が満開だった!

   31日。飛行場でハプニング発生。
 全日空は第2ターミナルのはずだが、搭乗機がないのだ。
 機械操作ではじかれてしまう。
 どうしたのだろうか。
 係員に聞くと、第1ターミナルということ。
 北九州空港行きの全日空機だけは、第1ターミナルで搭乗手続きをしなければいけないという。
 早めに来て良かった。
 ぎりぎりに駆け込んでいたら、乗れなかった。
 第2から第1へトンネルを移動する。
 そして、やっと手続きをする。冷や汗ものだ。
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 北九州空港では、吉武先生が迎えにきてくれた。
 風がものすごい。
 1時30分から5時までびっしりと語り尽くす。
 多分、九州の先生たちは私が語ることは初めて聞かれたのではないだろうか。
 熱心に聞いてもらえた。ありがたいことである。
 また,菊池省三先生を中心とする先生たち。熱い、熱い。
 やきとりの懇親会でも、三次会でも、熱い思いに聞き惚れる。
 ★
 次の日は、戸畑に住んでいる弟と打ち合わせて、北九州を車で案内してもらう。
 そして、午後から佐賀へ向かう。
 桜が満開なのだ。電車の中から、その満開の様子にうっとりとなる。
 ちょうどいいタイミングに遭遇したことになる。
 甥に車で迎えてきてもらって、母が入所しているホームへ向かう。
 車から見える満開桜の様子は、壮観だ。
 佐賀県庁の周辺から佐賀城周辺の景色は、満開桜に囲まれていつもより更にバージョンアップしている。
 いつも、いつも、ここへ来て思うのは、素晴らしい景色に囲まれていること。
 子供時代に、ここで育ったというひいき目もあるのだが、それにしても落ち着いたこの周辺の景色は何度来ても惹きつけられる。
 夜、妹と甥と三人で食事をし、そしてまた桜見物でこのあたりをうろうろする。
 つかの間の幸せ。
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 2日、午後に横浜へ帰ってくる。
 桜はまだ開花していない。
 明日は台風並みの暴風が吹き荒れるとニュースは告げる。
 明日は、午前中横浜のK小学校に「学級づくり」の話をしにいく。
 横浜は5日が始業式になる。
 

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