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夫婦は本音で語り合ってはいけない!

   新潟の講座のQ&Aで、またまた「夫婦が長続きする方法」について話した。
 まったく教育とは関係ない話である。(笑)
 主催している大島先生は、あの話が一番印象に残ったということ。
 しかし、誤解があるのでもう少しくわしく書いておかなければいけない。(笑)
 ★
 夫婦が長続きする方法とは3つ。
 1つは、夫婦は本音で話さないこと。
 2つは、少々違うことでも「そうだね」と同意してあげること。
 3つは、儀礼的言葉を大切にすること。
 ★
 1つ目が、なかなか理解されない。(笑)
 夫婦は、愛し合って(?)一緒になった仲だから常に本音で語り合うのがほんとうではないか。それを本音で話し合うなというのはとんでもないことだ。まあ、このように皆さん思っている。
 しかし、実際にこのようにやってみればいいが、長続きしない。
 むしろ「今日一晩徹夜で徹底的に本音で語り合いましょう!」とやると、だいたいこの夫婦は末期症状で、離婚に近い。
 日本では結婚の3件に1件は、こうして離婚している。
 ★
 私たち一人一人は、自分のことについて自分が一番よく知っていると思っている。
 もちろんそういうこともあるが、自分で自分のことを気づかない部分があること(しかも大切な自分のことなのだが)を分かっていない。
 しかし、隣にいる人は1ヶ月も付き合えば簡単にその人の大切な部分に気づく。
 その人にはなかなかそれは言えない。
 それは夫婦同士だけではなく、学校の同僚でも同じである。
 このことは誰でもがあることで、ここに傲慢になってはならない。
 ★
 夫婦が本音で話し合いましょうとなったら、互いに相手の気づかないことも含めてばしばし突きつけ合う。
 その結果、互いに傷つく。
 本音を語り合うということは、相手を傷つけることなのだ。
 そんなに傷つけ合って長続きするはずはない。
 夫婦は、相手への本音の部分は伝え合うものではなく飲み込んであげるものなのだ。
 ★
 それじゃあ、夫婦は何を語り合えばいいのかということになる。
 これについては毎度言っている。
 「とりとめもないことをとりとめもなく語り合うこと」なのである。(笑)
 互いに語り合っているということが大切。
 語り合っていれば夫婦は大丈夫なものである。
 夫婦が互いに黙り合ったりしたら、それも末期症状。

  もし本音を相手に伝えたいときには、とりとめもない話に本音を含み込んで伝えることになる。
  ★
 2つ目は、同意をするということ。
 NHKの連ドラ「ゲゲゲの女房」の女房の口癖は、「そげですね」であった。
 水木しげるに「そうですね、そうですね」と同意してあげたのである。
 これだけの言葉で、相手はどれだけ救われるか。
 よく分かると思う。
 私の子供たちへの包み込み法は、この言葉を中心とする。
 ★
 3つ目の儀礼的言葉は、多くの家庭から今失われようとしている言葉である。
 「おはよう」「おやすみなさい」「いってきます」「ただいま」「ありがとう」
 昔の人は「親しきものにも礼儀あり」と言った。
 とりとめもない、言わなくても何のこともない、この言葉の威力は大きいのである。
 亡くなった歌人河野裕子さんの短歌に次のようなものがある。

 朝に見て昼には呼びて夜は触れ確かめをらねば子は消ゆるもの

 2人の子供への深い愛情を河野さんは、このような短歌にしている。
 私は、同じように互いの儀礼的言葉がこの関係をつないでいくのだと思っている。
 
 

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コメント

野中先生、新潟の講座ありがとうございました。
朝の会、給食準備などの「体験 野中学級」は好評でした。
個人的には、「夫婦が長続きする方法」講座が最高でした。
一生ものの学びをしました。
これで、我が家も安泰です。

投稿: 大島 | 2012年3月14日 (水) 04時53分

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