「下山」の時代を、明るく、のびやかに!
穏やかな正月である。
横浜はからりとした晴れではないが、それでも風がなくて心地良い。
朝から駅伝に夢中になる。
1日は、実業団駅伝。2,3日は箱根駅伝になる。
いつも正月はそれをテレビで応援する。
実業団駅伝は、1区はスロースタート。ジョギング並みの走り。
まったく情けない。
男子長距離の情けない現状をあらわしている。
2日の箱根駅伝は、早稲田の大迫が最初からとばしていく。
こうなくちゃと思う。
私は、高校時代は陸上で長距離を走っていた。
高校駅伝は、アンカーを走ったことがある。
その経験で、今でもこうして駅伝に夢中になる。
★
あけましておめでとうございます。
次のような年賀状を知り合いの方へ送った。
(重複するが、このブログを見ている方にも年賀状がわりに書いておきたい)
△ △ △
あけましておめでとうございます
今年も元気に賀状をさしあげることができることを喜んでおります。
3・11の東北大地震、引き続いた原発の問題で私たちは大きなショックを受けました。今でもその余波は続いています。
昨年ひょんなことから、フランスの哲学者アランの「幸福論」に巡り会いました。
アランは言っています。
「『上機嫌でありますように』これこそお互いに交わすべき新年のことばである」
「ほほえんでみる。行動を加減してみる。ああだこうだと大声でわめいている怒りを、ちょっとだけしずめてみる。そうすれば、ことは簡単に解決するのだ」
こういう時代だからこそ、アランの言葉は光ります。
今年もアランに習って元気に歩いていきたいと願っております。
今年もどうぞよろしくお願いします。
△ △ △
★
駅伝を片方にして、五木寛之の「下山の思想」(幻冬舎新書)を読む。
五木さんは、昔から時代の空気を言葉にすることに天才的だった。
今回も「下山」の時代なのだと言葉にしている。
あとがきに書いている。
△ △ △
いま、鬱の気分が国中をおおっているこのような時代には、明るく、前
向きなことを言うのが私には自然であるような気もする。しかし、この
新書のなかにおさめられた文章は、一貫して下山の視点から書かれている。
私は必ずしも暗い気持ちで下山の時代を見ているわけではない。むしろ、
必死で登山をしている時よりも、はるかに軽い心で下山について語っている
つもりだ。のびやかに、明るく下山していくというのが、いまの私の、い
つわらざる心境である。
△ △ △
「下山」の時代には、のびやかに、明るく下山していくのだと五木さんは語っている。
私もまた心がけたい。
上機嫌で、幸せは行動の中にしかないというアランの教えに従いたいものである。
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