あの日の夜
あの日からもう9ヶ月が経つのである。
この月日のはやさ。
私たちはもう何かを忘れようとしている。
★
詩人は祈る。
祈り 2 ーあの日ー
菊田郁
あの日の夜
雪が降った
横なぐりの烈しい雪が吹き荒れ
余震が続く中
1本のろうそくをたよりに
毛布をかぶり
空き地に身を寄せ合った
夜更けに雪が止むと
青く澄み渡った夜空に
いつもより多くの星が
ささやくように
光った
その日
たくさんの
たくさんの命が
空に昇った
「追悼詩集 沈黙の海」より(路上121号よりの引用)
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