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病気休職者の文科省報道を受けて

 文科省が、病気休職者の状況を報道した。
 平成22年度の状況である。
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 病気休職者は、相変わらず増えているが、そのうちの精神疾患による休職者は、5458人(平成21年度)から5407人と少し減っている。
 病気休職者の学校種別を見ると、次のようになる。

 ・小学校→3967人(45.8%)そのうち精神疾患43.4%
 ・中学校→2509人(29.0%)そのうち精神疾患30.9%
 ・高校 →1295人(14.9%)そのうち精神疾患15.1%

 中学校が多いのではないかと予想されたが、実際は小学校がかなり多い。
 小学校の方が大変になっていると予想される。 
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 年代別に見ると次のようにある。

 ・50代→44.3% そのうち精神疾患39.8%
 ・40代→31.0% そのうち精神疾患33.8%
 ・30代→18.9% そのうち精神疾患19.7%
 ・20代→ 5.8% そのうち精神疾患 5.8%
 
 40代、50代が跳ね上がる。とくに、50代が多くなる。
  ★
 性別で見ると次のようになる。

 ・男性→42.1%(そのうち精神疾患48.1%)
 ・女性→57.9%(そのうち精神疾患51.9%)

 ★
 精神疾患による休職発令時点での所属校における勤務年数

 ・6月未満………………6.2%
 ・6月以上~1年未満…17.0%
 ・1年未満~2年未満…22.5%
 ・2年以上~3年未満…15.7%
  ・3年以上~4年未満…11.2%
 ・4年以上~5年未満…8.6%
 ・5年以上~6年未満…6.4%
 ・6年以上………………12.4%

  これを見ると、2年未満で休職した先生は、45.7%になる。
 精神疾患で休職した約半分の先生は、その学校へ転任して2年以内でそのようになっていることになる。
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 この統計を見る限り、次のような傾向を示している。

 ・小学校に病気休職者(精神疾患)が多くなっている。
 ・40代、50代の年配者に休職者(精神疾患)が多くなっている。
 ・しかも、勤務年数2年以内に精神疾患になる先生が約半数いる。

 
  私が初任者指導で各学校を回り、把握してきた実情はこの統計通りになる。
 精神疾患のほとんどは、学級崩壊による鬱病である。
 最近耳にする学級崩壊は、ほとんどが初任者と50代の先生のクラス。
 特に、50代の女性の先生のクラスは危険信号が灯っていると思った方がいい。
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 Y市は、教育委員会から退職管理職の先生たちへボランティアの呼びかけをしている。
 1ヶ月間だけ初任者について毎日指導をしてもらえないかという呼びかけである。
 Y市は、やっと1ヶ月がとても重要な期間であることを認識したのだと思える。
 いわゆる「学級づくり」の時間である。
 私はとても良いことだと思っている。
 ただし、指導できるのは初任者指導を数年経験してきた先生たちだけだ。
 この時間に、子供たちとの関係づくりを教え、徹底して学級に「学級システム」を構築することを指導できる先生でなければいけない。
 私が管理職を経験した先生の初任者指導を信頼していないのは、自分の経験でしか指導できないからである。
 つまり、授業指導を一生懸命やろうとする。
 ことごとく失敗している。
 いま、最も大切なのは、学級の土台をしっかり構築してその上に授業を乗せていく試みである。
 このようにしている先生たちは、落ち着いた学級になっている。
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 何度もこのブログで主張していることであるが、管理職にならず平教師のままで退職したいと願っている先生たちは、次のことをぜひとも考え直さなくてはならない。

 ①今までの厳しい指導は、もう子供たちには通じない。
  叱ることは、1分以内なら有効だ。しかし、1分を超えた叱りは、子供たちには
    もう逆効果になる。
  ②子供たちとの関係づくりをもう一度考え直す必要がある。
    私たちが提起している縦糸、横糸張りを身につけてほしい。
    とくに、「横糸を張る」ことを絶対にやらなければいけない。
  ③経験的に身につけてきた「学級づくり」はもう耐用年数を過ぎている。
  私が提起している「3・7・30の法則」などを参考にもう一度構築し直さな
  ければいけない。そういう経験的なものはもうだめだと思わなければいけない。

 

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