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瀧本哲史先生の講座に行ってきました!

 瀧本哲史先生の講演を聞くために、京都「明日の教室」に出かけた。
 まだ30代ではないかと思えるくらいの若々しい先生だった。
 「武器としての決断思考」(星海社)は、18万部が売れたらしい。
 「僕は君たちに武器を配りたい」(講談社)も売れているらしく、今書店では手に入らない。
 早口で、どんどん話が進んでいく。
 「スピード・テンポ・リズム」が必要だなどと言っている私だが、これははやい。
 瀧本先生は学生への講義よりも今日は少し遅めに話していると言われていたのだが、私にははやい。
 でも、私の周りの若い先生たちは大丈夫なのであろう。
 このテンポなのだなあと、しみじみと思う。
 ★
 これからの教育についての話はおもしろかった。
 まったく違う分野で仕事をされてきた瀧本先生が、今の教育や、これからの教育についてどのように考えられているか、とても興味があると思っていた。
 思った通りに、まったく違う話だった。
 たとえば、「消える教員」、「残る教員」という提案をされた。
 こういう発想は、教育界にはない。
 実に面白い発想だ。
 「残る教員」とは、次のような提案。

 〇マーケター型教員  
    ・教員のブランド化
    ・ニーズに合わせたパッケージング
    ・ストリーとしての教員コンテンツ
 〇インベーダー型教員
    ・教育方法なり、教育内容なりの現存のシステムを破壊する形で変える教員
  〇リーダー型教員
    ・コモディティ化した教員を統括する教員

 休憩時間に立命館の糸井先生とちょっと話をした。
 「野中先生が言われている「味噌汁・ご飯」授業は瀧本先生の言われているものに
  なりますね」
 確かにそのようにも私は受け取れた。
 「味噌汁・ご飯」授業は、「教育方法なり、教育内容なりの現存のシステムを改変していこう」という提案であるから。
 ★
 また、次のような例を出された。
 ある某塾についての話である。
 この塾は、神奈川県で広がっている塾で私の住むところにもある。
 この塾は、難関校の合格はむずかしいが、普通の私立校ならば合格させていくシステムを持っている。広がっているのである。
 このシステム化は徹底していて、学生アルバイトを教師に仕立てて成り立っているということ。
 ちょっとびっくり。
 具体的にどんな授業形態になるのか、瀧本先生に質問をしたのだが、企業秘密に関わることらしくてそれ以上は聞けなかった。 
  ★
 今回の講演の半分も、私は理解できなかったのではないかと思った。
 でも、まったく違う分野で仕事をされている方が、実際にどのように教育について考えておられるのかを聞くことは必要なことで、とても貴重な時間だった。
 私たちはともすれば、今の興味に合わせてしか人の話を聞こうとしない傾向になりがちだ。
 夏にある教育委員会の研修講座でのこと。
 2年目の中学の体育の先生がいた。いかにも関係ないという態度で参加していた。
 私の話は主に小学校のことを話題にしていた。
  その先生は、指導主事の先生に「話がまったくオレの仕事と関係ない」と話したという。
 その先生は、中学の生徒の話題や体育の話題しか念頭にない。
 違う分野から学んでいこうとする発想がない。
 とても残念なことであった。
 この先生は極端だが、私たちの発想がこのように限られてきていることは確かにあるのである。私の中にもある。
 ★
 初めて大津に泊まった。
 京都はこの時期ほとんど空きがない。修学旅行生もいっぱい。
 京都から9分なのだ。
 朝、ホテルから見える琵琶湖は素晴らしかった。 

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コメント

 中学校の先生の態度に関連して。
 愛知県は、小中の人事交流を積極的に行っており、中学の体育の教師が小学校に変わることは珍しくありません。その逆もあります。(ただ、名古屋市は比較的小学校・中学校は固定しているらしいです)
 私の赴任した学校は、必ず小中両方の経験した方がいます。管理職でも珍しくありません。
 だから、小中の連携はどこかで意識しています。人により差はありますが、あまり関係ないという態度の人を私は知りません。
 
 しかし、小学校と中学校の交流があまりないところでは、お互いがお互いを批判し合っていると聞きます。関係ないという態度もそういうところから来るのではないでしょうか?
 
 私自身も中学校の赴任経験はなく、中学校の話を聞くにつれてやはり違う世界だなと感じることがあります。ただ、それは大きな発見でもあります。

投稿: 愛知県の教師 | 2011年12月12日 (月) 21時58分

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