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現実界再建の三大原理とは?

   かつて初任者指導で担当した初任者から訴えられた。
「先生、うちの学校が大変です。6年生と5年生と1年生がそれぞれ崩壊していて学校中が大騒ぎです。私も、もう学校へ行くのがいやになりました!」
 大変なことだ。
 担当した初任者2人のクラスの現在の様子を聞く。
 それは何とかなっているということ。
 それは一安心。  
  私が初任者担当として勤めていた時には落ち着いた学校だったのだ。
 今は補助に行く教師が不足していて、問題が勃発したら、クラスに教師がいない状態がかなりあるらしい。
  蜂の巣をつついたような状況に様変わりしているようだ。
 聞きながらショックを受ける。
 ★
 これははっきり言っておきたいが、ほとんどの管理職は、このように学校が不穏な状況になってきたときに、それを回復していく方法論を持っていない。
 それよりも何よりも総じて管理職は、ビジョンはあるが、方法論を持っていない。
(ビジョンがないのは論外)
 「野中は、自分は管理職にならないで勝手なことを言っている」
と言われそうだ。まあ、そうである。(笑)
 こんな事態になってきたときに、どこでもやることが1つ。
 「問題追求」である。
 問題を起こしている子供を呼び出して指導を加えるということ。
 これはこれで致し方ないことである。
 しかし、考えておかなくてはならないのは、このことでは絶対に問題解決はしないことである。ともすれば、問題を増幅していく恐れがある。その指導に対して反発をするからである。
 この時に大切なのは、問題を起こしていない子供たちなのである。
 この子供たちをどのようにうまく指導するかなのである。
 ところが、ほとんどの学校では、この子供たちを放置している。
 自習させたり、あるいはそのままにしている。
 学級はワアワア騒ぎまくる。
 そのうちに、その問題を起こしている子供に呼応して、1人、2人、3人と…一緒に騒ぎまくっていくのである。
 初任者の学校もそのようになっていると、伝えてくれている。
 もう一度言いたい。
 大切なのは、問題を起こしていない子供たちにきちんと学習の保障をしていくこと。
 空白の時間を作ってはならないのである。
 ★
 管理職に同情するところもある。
 今ある人材しか使えない。5,6年には子供たちの状況を知っている力がある教師をつけたいがその人材がいない。
 苦肉の策として転任してきた先生を高学年に回すしかない。
 そうすると、そこが崩れる。
 あるとき、東北福祉大の上條晴夫先生に聞かれた。
「野中先生、いま学校では大変な高学年には学校の先生たちの希望がなくて、転任してきた先生をつけるようになっているというのですがほんとうですか?」
 ほんとうである。
 事態はもっとひどい。
 荒れまくっていた学年の次の希望がないので、次の担任は転任してきた教師をつける
というのは、もはや普通になっている。ひどい学校は初任者をつける。
 よほどの力量がなければ対応できない。
 今回の初任者の学校でも、崩壊している5,6年の担任はそれぞれ転任者。1年は初任である。
 少なくとも20年、30年前ならばこんな人事はとても考えられなかったが、学校はこのような倫理さえも失いつつある。(人員がいないのだ)
 これは都市圏の場合だ。
 ある都市は、こんな事態に管理職になってほしい人がならない。
 受験をしないのだ。
 そこには管理職になっても、苦情処理係で終わるという認識があるからである。
 これはとても困った事態なのだ。
 東北や北陸や地方の学校では、こんな状況はまだないはずだ。
 親たちが何よりも教師を認めてくれている。
 親たちがきちんと子供たちのしつけをしている。
 地域が学校を支えている。
 こんなところは、学級崩壊という事態はなかなか起きにくい。
 ★
 実は、私もある荒れまくっていた学校へ赴任したことがある。
 その学校は開設当時からずっと荒れまくっていた。
 「3年学校」として評判の学校だった。
 先生たちは、3年(1学校で3年はいなくてはならない規定)でさっさと変わっていく。
 私が赴任したときは、残っている先生たちが3,4人しかいなくて、あとはみんな転任してきた先生か初任の先生だった。
 私は、5年生の担任。隣は、初任の男の先生。
 4年生の時、1クラスが崩壊していた。
 そんな5年生を初任の先生が持ちこたえられるだろうかと、まず心配だった。
 (残っている先生たちが少数で、こういう人事しかできなかったのである)
 結果的には、初任の先生もよく頑張ってくれて落ち着いた5年生にすることができた。 その学校は、管理職はじめ全体の先生のがんばりで、2,3年で落ち着いた学校にすることができたのである。
 ★
 そこで全体の先生たちと取り組んだことは4つ。(これは私が勝手にまとめたもの)
 
  ①土台づくり 
  ②自慢づくり 
  ③学びづくり 
  ④職場づくり  

 ここでは詳しく書かない。
 しかし、はっきりしていることがある。
 森信三先生は、再建の三大原理を次のように言われている。
  △ △ △
 現実界の再建の三大原理
 時を守り
 場を清め
 礼を正す
 これ現実界における再建の三大原理にして、いかなる時・処にも当てはまるべし。
                              (森信三 <一語千鈞>)
 △ △ △
  この三大原理をきちんと取り組みの中に入れていくことだ。
 
  

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