いいものはいいのである!
先日のブログで、「いじめ発見・防止」のシステムの確立の必要を呼びかけた。
ブログにコメントがついた。
「TOSS教師」の方からである。
向山洋一先生の本を薦めておられる。
http://www.meijitosho.co.jp/detail/?isbn=4-18-401725-8
実は、私が教務主任をやっている時代には、向山先生の「いじめの構造を破壊せよ」(明治教育新書)を参考にして「いじめ発見・防止」システムを提案し、実施してきた。
だから、学校でまだシステムが設定されていない場合、これは参考になる本である。
(多分、薦めておられる本は、この新書をまとめたものだと思われる)
★
それから「TOSS教師」の方は、次のようにもコメントされている。
△ △ △
今日、うれしい話をききました。
学級経営に悩んでいる若手の講師から、私が手渡した本でかなり学級がうまくいくようになってきたと聞きました。(大規模校で学年が違うので、子どもの詳しい状態がわかりませんが)
その本は、野中先生の2冊の赤と青の本です。初任者向けの本です。
これからも悩める“若き”先生を助け、成長の一助にしたいと思います。
いつもありがとうございます。
△ △ △
★
何ともうれしいことである。
学級経営に悩んでいる若手の先生に、私の本2冊を薦めておられるのである。
普通TOSS教師ならばそうはしないであろう。
向山先生の本を薦めるのである。
それが私の本を薦められるというところに感激した。
その柔らかさがいい。
その先生は、「いいものはいいのだ」と思っておられるのだ。
私とその先生は、その姿勢においては同じである。
★
私の親しい知り合いの先生が、ある教育委員会主宰の提案会のところで提案することになった。
事前に提案文書を委員会に見せることになっていたらしい。
その提案文書に参考文献を掲げていた。
私の本である。
そこで呼ばれた。
「先生、この野中先生というのはTOSSの先生ではないですか?」
「いやいや、違いますよ。野中先生はどんな組織にも所属していませんよ」と答えたという説明であった。
TOSSの本を参考文献にあげるというのは、困るということだったらしい。
★
私は教師になって37年間どこの組織にも所属しないできた。
今は、北海道の橫藤先生のネット研と自ら立ち上げた「味噌汁・ご飯」授業・学級づくり研究会(非公開)に所属している。
2つとも何のセクト性もない組織である。
誰から学ぼうと自由。
自ら立ち上げた研究会も、自分で実践できない立場になったためであり、5年間ということで解散することになっている。
自由な研究会である。
むしろさまざまな人や組織から学んでいこうと思っている。
誰か一人からしか学んではいけないとなったならば、それこそおかしなことである。
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