また、一人の生徒をむざむざと死に追いやった!
またまた「いじめ」で自殺である。
また、一人の子供をむざむざと死に追いやった。
新聞は、次のように報道している。
△ △ △
転落死の中2男子 大津市教委、いじめを確認
2011.11.2 21:35 (1/2ページ)
大津市のマンションで10月、住人の市立中学2年の男子生徒(13)が転落死した問題で、大津市教委は2日、全校生徒への調査で、男子生徒に対するいじめが確認されたと発表した。男子生徒は死亡の約1カ月前から同級生数人に殴られ、死んだハチを食べさせられそうになったり、ズボンをずらされたりするなどしていたという。学校側は父親から相談を受けていたが調査せず、死亡前にいじめを把握していなかった。
男子生徒は10月11日朝、大津市尾花川のマンションから転落し、死亡しているのが見つかった。滋賀県警大津署は自殺の可能性が高いとみて調べているが、遺書は見つかっていない。
市教委は10月17~19日、いじめなどがないか同校の全校生徒859人を対象に文書でアンケート。約8割の生徒が回答し、男子生徒へのいじめの記述があったため、聞き取り調査した。
市教委によると、いじめはいずれも数人の生徒から受け、首を絞められたり、整髪料のスプレーをかけられたりもしていた。けがはなく、加害側の生徒数人は聞き取りに「ふざけただけ」と話しているという。
△ △ △
「いじめ」は減っているという認識がある。
以前もそのような数字が公表され、教育界全体が減っているのだという認識をしていた。
ところが、実態は学校側から出された数字がいい加減なもので、ほとんど調査されることなく済まされていたものであった。
「いじめ」は減らない。
陰湿になっていくだけである。
現に文科省の「問題行動調査」(2010年度)によると、いじめの認知件数が全校種で前年度より2500件多い7万5千300件に増加している。
減っているように見えるだけだ。
★
なぜか。
これは学校側の姿勢が問われる。
現場に37年間いたのでしみじみ感じるのだが、ほとんどの学校は、今でも「いじめ防止・発見システム」を確立していない。
生徒・親の訴えや教師の気づきなどにほとんどが依存している。
現にいじめは起こっているのに、ほとんどが気づかないで済ませている。
そして、今回のような事が起こる。
今まで繰り返された「いじめ自殺」の教訓をまったく生かしていない。
全校調査をして、やっといじめだと分かるというだらしなさは、(うすうすは知っていたのかもしれないが)もはや教育機関としての機能をなしていない。
私はもう一度学校や教師に訴えたいのだが、「いじめ防止・発見」のシステムを学校に確立し、機能させていくことをはじめようということだ。
こういうことに鈍感になって、むざむざ生徒を死に追いやることをやめなくてはならない。
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