とにかく、あと4ヶ月凌ぐ以外にないのである
知り合いの先生たちと久しぶりにお会いする。
その中に、1人初任の先生がいて、9月から産休の先生の代わりにクラス担任をしているという。一年生なのである。
クラスは大変で、荒れているという。
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産休の代わりに入る臨任の先生たちで、クラスが荒れてしまうという事例は多い。
なぜなのか。
それは、今までの担任の先生が作ってきた「教室のリズム」が狂ってくるからである。 ほとんど今までの担任の先生よりも丁寧に指導しようとして、スピード感がなくなってしまう。
ましてや初任の先生は初めてクラス担任をしているので、なおさら丁寧になる。
それが今まで子供たちが慣れ親しんできたリズムと合わない。
不快になる。ほとんど子供たちは無意識のことだが、いらいらする。
子供たちは不快なると、だらだらし始める。
そして、だんだんクラスが荒れていく。
★
こうならないためには、1つだけ手がある。
今までの担任の先生よりもスピード感をはやくすることである。
今まで担任の先生が10分かけて終わりの会をしていたのを5,6分で終わってしまう。
とんとんとスムーズに進んでしまう。
はやいスピードには大丈夫なのである。
★
一緒に学年を組んでいる隣のクラスが学級崩壊になっている話も聞く。
五年生。年配の女性の先生である。
かなりの力量のある先生らしいが、崩壊になる。
今年になって、50代のクラス担任の先生で学級崩壊になっているという事例をいくつ聞いたことだろうか。かなりである。
聞いていると、全部崩壊していくパターンは同じである。
子供たちがだらしない状況にいらいらして、がんがん厳しく指導していく。
2,3ヶ月で子供たちから反発され、クラスが回らなくなる。
50代の先生たちの若い頃はこの厳しい指導で十分学級は回っていたのである。
いわゆる「縦糸を張る」だけで十分通用したのである。
だけど、もうだめだ。
そんなことでは、今の子供たちにはまったく通用しなくなったのである。
その状況認識ができていない。
だから、崩壊する。
★
とにかくあと4ヶ月。凌ぐ以外にないのである。
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