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「現場を生きる」というのは、そういうことだ!

   平塚の松原小学校へ行った。
 3時間目は、2年生算数の「かけ算の導入」の授業をした。
 最初の5分間は、計算タイム。
 フラッシュカードを作っていって、「カードを出している間に答えを言えなかったら座りなさい」と言って、次々に1年生に習った繰り上がり、繰り下がりの計算を中心に問題を出した。
 クラスの計算の実力を見るためである。
 なかなかいい。反応もいい。
 この授業でねらったこと3つ。
 1つは、全員参加の授業にすること。
 2つめは、そのために「挙手発言」を最小限に抑えること。
 3つめは、授業の山場をノート指導のところにする。
 3つめのところで、時間が不足した。残念。
 ★
 挙手発言をさせないために、指名をどんどんしていった。
 担任の先生曰く。
 「奇跡が起きました。今まで一度もみんなの前で発言したことがない子供が発言しました」
 2年間担任している先生がそのように告げてくれた。
 簡単な問いかけで、その列を起立させて、一人一人答えを言う場面。
 一番後ろに座っていた女の子。
 確かに「3人です」と答えた。
 小さな声だったので、「ハイ、もう一度」と促した。
 そのとき、前に座っていた子供が、「先生!この子みんなの前で何も言えないのです」と答えた。すぐに察知した。
 「さっき確かに3人ですと答えたね。それでいいです」
 場面緘黙の子供であった。
 私は、何も知らないでいた。
 答えたとき、周りの子供たちはびっくりしたのであろう。
 その子は、もう一度の促しに言えなくて、ちょっとの間落ち込んでいた。
 だが、すぐに思い直して作業に取りかかった。良かった。
 ★
 4時間目は、初任の先生のクラス。
 野口芳宏先生の「うとてとこ」の授業をする。
 教室に行くと、雑然とした雰囲気。
 私が自己紹介をすると、さまざまな反応がかえってくる。
 Kくんが、さかんに私の言葉に反応する。
 「うとてとこ」と板書。「ノートに写します」
 さっと書かない子供がいる。
 「全員、起立!」「題名を書いた子供は座りなさい。題名を書いていない子供は書いたら座りなさい」
 Kくんが最後まで残る。
 「題名を読んでもらいます。1列目は起立します。」と言ったところで、2列目の後ろの子供2人も立つ。
 「先生は、1列目起立と言ったんですよ。あの2人は先生の話を聞いていませんでした」と一言。
 こういうやりとりをする。クラスの雰囲気がだんだんと集中してくる。
 授業の最後には、ものすごい集中。
 先生たちも驚かれていた。
 この授業の山場は、「1,2連と書いてきましたが、3連目はありますか?」という問いかけ。
 私は、この山場でがらりと態度を豹変する。
「これから言うことには絶対口を出してはいけません。相談もいけません。
 3連目はあると思う人はノートに〇、ないと思う人は×をつけます。その橫にわけ  をかきなさい。絶対にしゃべってはいけません。」
 何度も何度も、しゃべってはいけませんと付け加える。
 ★
 現役をやめて、もう4年目。
 きっと授業のテンポが落ちているはずだ。自分では気づかない。
 もともと授業はへた。
 でも、最近は居直って、こうして授業をしている。
 授業の講座を持つのである。
 それならば、授業をして講座にするというのが一番いいではないか。
 佐賀で体育の指導主事を10年していた義兄は、各地で呼ばれるとき必ず自分が授業をして講座を持った。
 説得力満点。
 ところがY市の指導主事が、授業をして示してくれたことは一度も見たことがなかった。
 さまざまなごたくは、いくらでも言うことができる。
 自分が主張することを授業で示していくこと。
 「現場を生きる」というのはそういうことである。
  
 
 

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コメント

昨日はお世話になりました。インパクトある授業研究になりました。
授業の基礎基本を押さえて、授業公開と研究をもっと日常化して
いこうと思いました。

研究会含め、今後もよろしくお願いします。

投稿: 清水大格 | 2011年10月15日 (土) 14時46分

佐賀赤松小学校のY先生、コメントありがとうございました。
 今年の夏に帰ったときも、赤松小学校(もはやなくなっていますが)の側を通り、昔のことを思い出しました。赤松小学校の卒業生です。
 義理の兄は、確かに書かれた通りです。
 義理の兄は、佐賀大学の親しい先輩です。それがこのような関係になりました。
 私のブログが、このようなY先生みたいな人にも読まれていることを知り、とてもうれしく思いました。
 

投稿: 野中信行 | 2011年10月18日 (火) 22時33分

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