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教師が「時間」を統率できない!

      S小学校へ行った。
    初任の先生の学級をぜひとも見てほしいということであった。
    久しぶりに朝早く起きて、7:30には出勤。
    学級を見るには、朝の時間から見なくてはならないからだ。
    8:15には学校へ到着。
    ★
    教室へ行く。5年生の学級。
    1,2時間目は図工。図工室での作業。
    人なっこい子供たち。自己紹介を簡単に行う。
    「この学校に5年間いました」と紹介。
    子供たちはびっくりしていた。
    3時間目は、国語の授業だというので、急きょ「私が授業していいですか?」と担 任の先生に頼む。
    図工の時間は糸鋸を使っての作業。
    この間に、全部の子供たちの名前を覚えようとする。
    国語の時間は、一人一人名前を呼んで授業をしたい。
    一人だけK君がいた。
    「お兄ちゃんはいないか?」
    「います。でも、もう別のところへ住んでいます」
    「〇〇〇という名前じゃないかな?」
    「そうです。」
    「何歳なんだ?」
    「もう24歳です」
    「うん、それじゃあ私が担任したお兄ちゃんだ。よろしく言っていてね」
    担任してからもう10年以上が過ぎているはずだ。
    この男の子は、きちんと敬語(丁寧語)で話ができた。
    それをうんと褒め称える。
    「きみは、その言葉はどこでおしえてもらったんだい?」
    彼は、ちょっと満足そうに「分かりません」と答える。
    ★
    3時間目。
    「うとてとこ」の授業をする。
    一人一人名前を呼んであげる。
    子供たちは、「えっ」という顔をする。
    この授業は、野口芳宏先生の看板授業である。
    この授業が初めての「模擬授業」という名前で示されたものだ。
    それを追試している。
    5年生でも十分通用する。
    ただ、「味噌汁・ご飯」授業的に少し変えている。
    一番後ろに座っているMくん。最初から私になれなれしく話しかけてきた。
  給食を食べながら話した。
  彼は、「ぼくは、勉強がきらいだ。でも、今日の野中先生の勉強はおもしろかった。
 ずっとあんな授業だと良いなあ」と話してくれた。
    ちょっとずぼらで、勉強嫌いなM君。
    私は、「今日はMくんに会えて良かった。」と返してあげた。
    帰るとき「野中先生、今日はありがとうございました」と3回も繰り返して帰っていった。
    教師と生徒の出会いは、多くの時間を必要としない。
    一粒の種を蒔くことでいいのだから。
    ★
  放課後、初任の先生と話し合いをもった。
    学級は荒れているということではないことを話した。
    先生の指示に従って、行動はしているのだ。
    ただ、けじめやルールがうまく守れなくてちょろちょろする子供がいる。
    私が主張する「空気」と「時間」の統率がうまくできていない。
    とくに、「時間」の統率がままならない。
    学級のどこにも一日の時間の掲示がない。(あることはある。でも、ほとんど子供には見えない)
    だから、1時間目が何時から何時まで、休み時間が何分間、給食が何時から始まり、何時に終わるのか、清掃の時間が何時から始まり、いつ終わるのか、そして何分間なのか…その全てがはっきりしない。
    ただ、今までの経験で行っているだけ。それも先生の指示でほとんど動くだけだ。
    「掃除の始まりは何時なの?」と質問しても、誰も答えられない。
    こんな学級は、先生の指示待ちになる。
    自分たちで動いていけない。
    要するに自律的な「集団」になれない。
    だから、今の状態はまだまだ「群れ」の状態のままなのだ。
    しかし、こういうことを初任の先生はどこからでも学んでいない。
    昔の記憶にある生徒時代のことを思い出して行っているに過ぎない。
    ★
    掲示物の大切さを感じる。
  現役の時には感じなかったこと。
    初任者指導の経験がなければ、これは感じられなかった。
    ほとんどの教師たちが放置していることでもある。
    習字や絵は、空いているから貼っているだけだ。
    掲示物の大きな役割の1つは、教室の一日の「時間」がはっきり明示されてあるこ と。
    これだなと、思う。
    これがない教室は、教師が「時間」を統率できない。
    そういうふうに考えてしまう。

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