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富士山大噴火~不気味な5つの兆候~

 東北大震災が起こったとき、まず一番目に思ったのは、海洋地震学者木村政昭さんは、今回の大地震を予知していたのかどうかにあった。
 木村さんのことを知らない人は多い。
 今中心の地震学会からは外れている。(外されている?)
 でも、木村さんの実績は、1986年伊豆大島三原山噴火、91年雲仙普賢岳噴火、95年兵庫県南部地震、2004年新潟中越地震をすべて予測しているのである。
 木村さんの研究手法が、主流と言われている地震学者の手法と異なる。
 だから、外れている。
 ところが、今回の大地震に対して、主流の地震学者たちはまったく予測ができなかった。完敗のはずである。
 そこで、木村さんは今回の大地震をどのように考えていたのか?
 ★
 2007年6月の太平洋学術会議において講演をしている。
 そこで、東日本沖に「2005±5(M8±)」の大地震が起きると予測している。
 そして、今回の本に、次のことを書いている。

  △ △ △
 「私自身は、予測は的中したが、予知が完全だったとは思っていない。太平洋学
 術会議の地図では、期限を2010年までとしている。また、M9.0というのは
 私の想定をはるかに超えていた。しかし、三陸沖で大地震が起こる可能性があ
 ることは、周辺の火山活動と『地震の目』が教えてくれていただけは真実だった」
 △ △ △ 

 ★
 今回の本とは、「富士山大噴火~不気味な5つの兆候~」(宝島社)である。
 おい、おい、富士山大噴火なのだ。
 これにはちょっと驚くではないか。
 マスコミはじめ、まだ誰でも、どこでも、1回も話題にされていない。
 1707年の宝永噴火以来、304年が経つ。
 私たちは、生きている間に富士山が大噴火をするなんて考えていなかったはずだ。
 木村さんは、次のように予測する。

  △ △ △
  このような状況で、東日本大地震直後から富士山付近で劇的に増えている地震
 活動が富士山下のマグマを刺激している。1707年の宝永噴火以来、300年にわた
 ってたまっているエネルギーは、解放されることになるだろう。
 私は、その年を「2011年±4年」と推定した。
 △ △ △

 ということは、2015年までに噴火が起こるということになる。
 すぐには信じられない事態だ。
 
 △ △ △
    噴火の直前になれば、前兆は必ず現れる。どんな規模の噴火になるかはわから
 ないが、未曾有の大災害が起きると考えて対策を打つべきだろう。山麓全域が火
 山灰や噴石で埋まることを想定すべきだ。
    首都圏に与える影響は、東日本大震災をはるかに凌駕すると覚悟したほうがい
 い。我々は、「想定外だった」という言い訳が何の役にも立たないことをすでに
 知っているのだから。
 △ △ △
 どう考えますか?   

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