9/2は、十日町市立東小学校を訪れる
9/2日は、朝の6:30に自宅を出る。
東京まで1時間30分ほどかかる。
上越新幹線で越後湯沢まで行き、そこからホクホク線に乗り換えて十日町まで。
十日町駅から十日町市立東小学校までタクシーに乗る。
運転手さんが、水害があった地区を特別に選んで案内してくれる。
「ほら、あそこまで水が来たんですよ」と。
1時間に120ミリの雨が降ったらしい。
「そんなに降るというのは、どんな感じですか?」
「バケツの水をひっくり返したと言うより、風呂桶をひっくり返した感じですね」
「それは、すご~~~~い」
十日町で水害。ニュースで大きく報道されたのを私も覚えていた。
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久しぶりに校長の庭野先生にお会いする。
十日町を訪れるのは、昨年に続いて2回目になる。
70名の外部参加者と聞いていたが、実際には当日参加が20名ぐらいあったらしい。 視聴覚室に100名以上の先生がぎっしり。
6年1組の授業。赤坂先生の道徳の授業。
初めて見る。
テンポ良く進む。
子供たちをその気にさせていく。
まさにフォローの名人。
1つだけおおいに感心したことがあった。
クラスで2,3人の子供が赤坂先生の発言に一々反応する。
それをめざとく見つけて、
「先生の話に一々反応してくれる。すばらしい。ありがとう」
と持ち上げていく。
なるほど、このようにしてやんちゃたちを引き込んでいくのである。
今までこのようなつぶやきや相づちは避けられてきた。
「静かに先生の話を聞くこと」への妨げだと考えられてきた。
私も現役の頃は、制止させてきた。
だが、赤坂先生は積極的に受け入れていこうというのである。
これは、これからの1つの方向だ。
赤坂先生は語る。
「子供たちは仲良しの子供たちの間だけでしか話していない。圧倒的にコミュニケーションの量が減少している。それを何とかしなくてはならない」
だから、赤坂先生の授業は2人組、4人組でさかんに話し合いをする。
話し合いの方法も教える。
①全員が話そう。いつも誰かが話している。
②思いついたことはどんどん話そう。
③全部「いいね、いいね」と認めよう。
④全員が自分の意見を言えるように助け合おう。
⑤おしゃべり感覚で。
すぐにはできないが、積み重ねれば絶対にうまくなる。
素晴らしい授業だった。
おそらく見ていた先生たちは、赤坂先生の名人技だと感じたかもしれない。
確かにその部分はある。
でも、この授業提案の底流に流れているポイントは、クラスを活気づけ、コミュニケーションをどのように図っていくかというさまざまな方法なのである。
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6年2組の授業は、堀先生。
中1の生徒に初めて教える説明文の授業。
冒頭から「ノートを開けなさい」とノート指導が始まる。
視写、聴写、文章構成図などきちんとノートに写させ、ノートの空け方も指導される。
「小学校の教師がもっとも手を抜いている部分だ」と思う。
文章構成図を教える問いかけも巧みである。
考えさせ、ノートに書かせ、話し合わせるという活動がある中で、中心はノート指導という流れ。
「『味噌汁・ご飯』授業が目指す理想型の流れがここにあります」
とコメントしたほどである。
この授業は、小学校の先生たちにおおいに参考になったはずである。
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その後、45分間私が「学級崩壊を防ぐ学級づくり」について話をする。
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6年生2クラスの子供たちのすばらしさ。
東小学校では、このような子供たちが育っている。
これほどしっかりしている6年生の姿は、そのまま現在の東小の現況であろう。
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