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やはり、日本の教育はおかしい!

   12日から郷里の佐賀へ帰ってきた。
 いつもは35℃以上の暑さに悩まされるが、今回は30℃ちょっとの暑さ。
 朝夕は涼しいのである。
 こんなことは初めてのこと。
 14日からは雨になる。
 雨のお盆も初めて。
 ★
 16日に横浜へ帰ってくる。
 暑い、暑い。
 いつもは郷里から帰ってくると、関東の涼しさにほっとするのだが、今回は反対になる。
 この暑さも今週いっぱいだというのだが、どうなることやら。
 ★
 女房の実家は、佐賀の南方にある嬉野市。
 嬉野温泉から車で20分ぐらいのところ。
 そこに2泊させてもらった。
 山から吹いてくる風は、何とも心地よく、一日中この風に包まれてうとうと。
 避暑地にきている感じになる。
 ★
 義弟は、今佐賀で校長をしている。
 いい話を聞いた。
 この夏、イタリアへ行った。
 娘の結婚相手の両親に会いに行くためである。
 その両親との話(もちろん娘の通訳を介して)の中で、日本の教師の忙しさが話題になったという。
 「なぜ日本の教師はそんなに忙しいのですか?」と疑問をぶつけられた。
 子供たちの勉強を教えるということがそんなに忙しいはずはないという疑問。
 答えに窮したという。
 イタリアの先生たちのほとんどの仕事が子供たちに勉強を教えること。
 子供が勉強について行けない場合、親を呼んで「このままだと落第になるおそれがある」と伝える。
 家庭では必死になって、なんとかしたいと願う。
 子供たちも落第にならないように必死に勉強をする。
 しかし、勉強について行けない子供は落第になり、もう一度同じ学年を履修する。
 反対に、
 「勉強ができない子供をどうして上の学年にあげなくてはいけないのか?子供がかわいそうではないのか?」と疑問をぶつけられたという。
 学級で問題を起こす子供の話題にも、イタリアの両親は、
 「その子供は家庭で何とかしないといけない。子供が学校できちんと勉強しないのは親の責任。親が何とかしないといけない」と答えたという。
 ★
 この話を聞いて、多くの方がうなずくに違いない。
 日本以外の諸外国は、ほとんどこのように親も教師も考えている。
 そして、そのように学校は機能している。
 まとめてみると、
 第1に、子供の勉強を教えることは学校の教師の責任で行う。教師の仕事は、ほとんど子供たちへの勉強に集中すればいい。
 第2に、子供たちが勉強しようという気持ちや態度は、親の責任。
 第3に、勉強をしない、できないのは親の責任。家庭で必死になって、フォローをする。しかし、できない場合落第をして、もう一度同学年を履修する。
 第1のようにするというのは、教師も親もほとんどの人が賛成するに違いない。
 だが、これがもっとも実現性がない事項になる。
 第2は、教師の多くがそのように思っている。
 だが、親たちはそのように思わないであろう。
 第3は、日本では絶対に実現できない事項である。
 でも、このことが実現できれば、学習遅進児の大半がいなくなるであろう。
 イタリアの教育に向かう姿勢は、まともである。
 絶対に日本の方がおかしい。
 私たちは、これから長い時間をかけてまともな教育を実現できる道筋を模索しなくてはならない。
 

 
 

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コメント

初めてコメント致します
私は,北海道で小学校教師をしております。
いつも,ブログを拝見しております。また,先生のご著書からも多くを学ばせて戴いております。
有難うございます。
今回もとても勉強になりました。
お礼をお伝えしたくて,コメント致しました。
今後も楽しみにしております。

投稿: 渥美清孝 | 2011年8月17日 (水) 15時17分

同感です。
特に中学校という「義務教育の出口」にいると、イタリアの教育のあり方の方が正しいと、もう何万会も思いました。
あす、18日お会いしてお話しできるのを楽しみにしています。

投稿: 合田淳郎 | 2011年8月17日 (水) 18時18分

渥美先生、合田先生、コメントありがとうございます。
 なぜ日本がこのようにおかしくなったのか、その根元から探っていかなくてはならないと思っています。時間ができたらぜひとも取り組みたい課題ですね。
 合田先生、明日お会いできること、楽しみにしております。

投稿: 野中信行 | 2011年8月17日 (水) 20時01分

こんにちは。
全く同感です。といいますか、上に書かれてある、イタリアのような学校(アメリカンスクールですが)で教えているので、今、ハッと考えてみれば、そうなんです。先生は「教えること」しかしません。生徒指導(教頭の仕事)も進路指導(カウンセラーの仕事)もしません。学級会計などもありません。校務分掌もありません。自分のクラスの成績が悪ければ、親を呼ぶ。(自分の教科指導が悪ければ、親が文句をいいにやってきますが。)部活動はやりたい人だけ、別の手当をもらってやる。課外活動は授業の一環としてやるものだけ(例えば修学旅行)。
しかし、教えることに関しては、日本の先生以上に教材研究や指導法研究をします。それだけ時間の余裕があるからだと思います。生徒一人一人のことをもっと見る、そして、先生本来の仕事ができる環境が整っているのは、日本と全く違います。
自分の知っている範囲でコメントさせていただきました。

投稿: みやた@ドバイ | 2011年8月27日 (土) 20時31分

 日本に落第制がないのは、児童にとってかえってかわいそうです。日本の教育は保護者の了解のもとですすめていくのが筋になっています。これを変えていかなければと思います。
 現状では、とても付いてこられない子は特別支援学級への通級、入級がすすめられますが、いうことをきかない保護者もいます。そうなったら強制的に落第制度もやむを得ないと思います。
 新学習指導要領で、「習得」の必要性がうたわれました。これが進むと、TOSSのようなプロの先生が教えても習得できない児童生徒は、落第制度も出てくるのかな?と勝手に思っていますが。

投稿: 愛知県小牧市ではお世話になりました | 2011年8月27日 (土) 23時50分

みやた@ドバイの先生、コメントありがとうございます。アメリカンスクールの様子を知らせてもらい、感謝します。早速ブログに第2弾として引用させてもらいました。ありがとうございます。
 小牧の先生、コメントありがとうございます。
 お世話になっています。
 日本の落第制度も、もう一度考え直すべきだと私も思います。

投稿: 野中信行 | 2011年8月28日 (日) 10時01分

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