夏休み明け1週間が決定的な岐路
学級経営についての話で、SS小学校へ行く。
校長先生も、教務主任の先生も、昔の同僚である。
昔話で、当時のことを思い出す。
午前中の2時間びっしりと話をする。
若手の先生たちが多く、一生懸命聞いてもらえる。
この先生たちがこの学校を支えている。
★
終わったらすぐに次のSA小学校へ行く。
車で迎えに来てもらえる。
昼食後、この学校の若手メンターチーム10人ぐらいの先生たちに、夏休み明けの「銀の時間」の過ごし方について話をする。
クラスが不安定になっている初任の先生の話題を中心にする。
私が作っている「学級経営力」チェックリストをつけてもらう。
(できている〇 まあまあ△ できていない✕)
①子供たちは、担任の指示にすばやく反応しているか。( )
②子供たちは、担任の指示にきちんと従っているか。( )
③子供たちは、担任に反発したりしていないか。( )
④子供たちは、勝手におしゃべりや立ち歩きをしていないか。( )
これは教室の「空気」の統率がどうなっているかどうかをチェックするものである。
やんちゃたちにこの空気を支配されていれば、教室は「荒れていく」ことになる。
不安定になっている初任の先生たちのクラスは、ほとんど✕になる。
この「空気」を押さえていくことがむずかしいのである。
一方的に先生の側にこの「空気」を持ってこようとしてもだめだ。
びしびしと縦糸を張りすぎることになる。
ベテランクラスの学級崩壊の原因の1つはこれである。
反対に、初任の先生はこの「空気」をどうするかをまったく考えていない。
この「空気」の統率が一番の課題であること。
ひしひしと感じる。
★
初任の先生のクラスの掲示物を参観させてもらう。
この掲示物には、教室の「時間」を統率しようという試みがなされていなければならない。
朝の会、終わりの会、給食システム、清掃システム、日直システム、全員当番システムなどが「見える」化として表示されていなければならない。
参観して、「これではまったくだめだ」と思う。
これでは教室の「時間」の統率などできない。
「明日、私が来ますので一緒に作りましょう」ということになる。
初任者にとって、夏休み明け1週間が決定的な岐路になる。
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コメント
野中先生にお話しいただいた内容を、先週ネットマガジン(https://kyo-shoku.net/)にアップさせていただきました。
私が特に「なるほど!」と思ったのは、夏休みの宿題処理のお話です。これを効率的に進めないことには、銀の時間の成功はおぼつかない、というご指摘は重要だと思いました。
ありがとうございました。
投稿: 村岡明 | 2011年8月26日 (金) 00時21分