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「教師の日常性」を繰り込む実践

   第4回の「味噌汁・ご飯」授業・学級づくり研究会(非公開)を行う。
 先日、情報教育の第一人者堀田龍也先生とフェイスブックで知り合いになり、メールで交わし合った内容で、一番共通することが「日常授業を何とかしなくては何も始まらない」ということだったように思う。
 私は集まってきた先生たちに、今なぜ日常授業にこだわらなければいけないのかを簡単に話をした。
 ★
 今までの教育界は、「教師の日常性」を大変粗末にしてきた(あるいは無視してきた)のだと思う。
  教師の仕事で一番大切なことは、授業や学級活動で子供たちと関わりながら、子供たちに「学力」や「生活力」などを身につけさせていくこと。
 このことは大半の先生や教育関係者は納得する。
 しかし、この「大切な時間」を確保することが、最も粗末にされてきたのである。
 学校は、教師たちに授業をするためのまともな「教材研究の時間」さえもほとんど確保していない。
 余計な行事と、会議と、雑務に追いまくられている。
 横浜市では、パソコンのUSBを学校外へ持って行くことを禁じている。
 東京でもこのような措置をとっているらしい。
 なくしていく教師が多くいて、これに困っての措置である。
 学校の放課後にそのための仕事ができるのかというと、ほとんど会議と研究会で埋まっている。
 だから、遅くまで先生たちは残って仕事をしている。
 子供を保育所とかあずけて仕事をしているママさん先生たちはどうしたらいいのか。
 悲嘆にくれている。
 だから、土曜日とか日曜日に学校へこなければいけなくなる。
 普通の生活人としての生活ができなくなっているのである。
 ★
 「教師の日常性」とは何か?
 たとえば、小学校の先生なら6時間の授業をしたり、子供と関わった生活をしたりする分刻みの忙しさである。
 教師の日常性から、この分刻みの生活を逃れることはできない。
 この忙しさをもうすこし何とかしたいと思っても、何ともできない。
 これが教師の日常だからだ。
 できることは、この「忙しさ」の中に楽しみを見つけていくこと。
 これしかできない。
 これができなければ、教師としての自己実現は不可能に近い。
 ★
 私は、今までの教育界に違和感も持っていることの1つに、この「教師の日常性」を授業論や学級経営論や教師論などに繰り込んでくることがなかったことである。
 名人教師やスーパー教師たち、あるいは名うての実践家たちは、この「教師の日常性」を授業論などに繰り込んでくることをやってこなかった。
 寝食をつぶして学級経営や授業を作り上げていくことで、今までの多くの有名な実践を作り上げてきたはずである。
 普通の教師が、普通の生活をしながら(いわゆる「教師の日常性」を繰り込む)作り上げていく実践ではなかった。
 そこに違和感がある。
 ★
 私が提唱している「味噌汁・ご飯」授業とは、「教師の日常性」を繰り込む実践のことである。
 普通の教師が、日常的な生活を送りながら、きちんとした学力を子供たちに保障していく試みである。
 「特別」な実践ではない。
 「あこがれのごちそう授業」ではない。
 普通の教師が、子供たちと過ごす「日常の時間」を豊かにしていこうという試みである。
  
 

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コメント

 いつも拝読させていただいています。
 先生の提案されている「味噌汁ご飯の授業」に賛同しています。
 忙しい忙しいと言いながら、先輩たちは何故年に一・二回の研究授業に多大な時間を費やしているのだろうと私もずっと思ってきました。そして、その研究授業の成果が日常の授業にほとんどかえっていない事も疑問に思ってきました。
 私も10年目を過ぎ、ようやく提案できる立場になりました。この度、市の情報部で「日常の授業がよくなるICTの効果的な活用」をテーマにみなさんに授業していただくことにしました。
 先生の「味噌汁ご飯の授業」が広まっていくことを切に願っています。

投稿: t-oshima | 2011年7月17日 (日) 22時49分

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