地名当てゲームと都道府県カルタ
地理への興味を子供たちへ持たせるために、どのような試みをされているのであろうか。
ポイントは地図帳への興味をどのように子供たちに喚起するかにかかっているように思ってきた。
しょっちゅう地図帳を開いていく子供たちがいるというイメージである。
私は、そのために2つのことを意識して実践してきた。
1つは、地名当てゲーム。
2つ目は、都道府県カルタ。
この2つは、4年生から始めるのがいい。
★
地名当てゲームというのは、私が作りだしたものである。
といっても、たいしたゲームではない。
ゲームは次のように行う。
①地図帳を出す。
②地図帳の適当なページを指定する。(九州地方とかなど)
③グループ机にする。得点は、1位が3点、2位が2点、3位が 1点とする。
④私が、そのページにある地名を言う。(たとえば、有田、佐世 保など)
⑤子供たちはその地名を探す。
⑥自分が探したら、自分の班の他の子供たちに教えなければ
いけない。
⑦班の全員が、その地名に赤鉛筆で○をつけたら、全員が
手を挙げる。(全員が手を挙げるが条件)
⑧順番に、1,2,3位と判定する。
⑨黒板に、正の字で得点を書いていく。
⑩5回戦ぐらいしたら終わり。今回の1位を発表。
★
繰り返していけば、多くの地名に赤丸がつけられる。
私は、中学1年の時、前の席の男の子とさかんにこのゲームをした。私が地名を言って、その男の子が探すのである。次には反対になる。
この時のことを思い出してゲーム化したのである。
★
ある時の個人面談の時、お母さんから言われた。
「父親が先日山口県のある田舎町に単身赴任で行くことになり、その場所について話していたら、息子が『その場所知ってるよ』と地図帳を持ってきて指し示すのです。赤丸がついていました。びっくりしてわけを聞くと、地名当てゲームを先生がやられているとのこと。息子は、地名についてほとんど知っているのにはまたまた驚きました。ほんとにありがとうございます。主人からもお礼を言うようにということでした。」
その子は、地名博士などと呼ばれていて、ほとんどの地名に精通していた。
★
2つ目のゲームは、都道府県ゲーム。
これもカルタにしてよくやった。
そのカルタのもとがなくなっていて、どうしたものかと思っていたら、友人から送ってもらった「たのしい授業」(6月号仮説社)にあった。
「楽しく覚えられる<都道府県カルタ>」(林 秀一)
私が使っていたのは、そのままではないが、この形式である。
★
これはいろいろなゲームが考えられる。
私は、百人一首の源平にした。
①2人組の向かい合わせの机にする。順番に1,2,3,…と
上位から番号をつけておく。
②47都道府県のカルタを2つに分けておく。(23枚と24枚) 時間短縮のため
③半分ずつにして互いの机に並べる。2人とも取れるように並べ る。
④試合は、立ち上がる。
⑤両手は、机についておく。
⑥担任が読み上げる。
⑦分かったところで取っていいという約束。
⑧お手つきは、取った札を出す。次の勝者がそれを取っていい。
⑨札は2枚の残して終わり。
⑩多く取った方が勝ち。
⑪勝った子供は、上の位に上がる。負けた子供は、下の位に下が る。(たとえば、2の位で勝負をしていたら、勝った子供は1 の位へ、負けた子供は、3の位へ)
※次のカルタの時には、この場所から始めるようにする。
★
こういうゲームを社会科の時間の最初の5分間にするようにした。
繰り返していけば、いつのまにか覚えてしまうものである。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 「自己流」で身に付けた力量で対応できなくなっている!(2019.03.16)
- 『教師1年目の教科書』が重版になる!(2019.03.13)
- 再び横浜野口塾のお知らせです(2019.03.10)
- つれづれなるままに~飛行機ができてきた~(2019.03.09)
- 『教師1年目の教科書』(学陽書房)が発売される(2019.03.05)
コメント