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「荒れる」ということ

   秦先生のブログで、「朝を創る」という内容が書かれていた。
 同感する内容である。
 http://dousureba2.blog.so-net.ne.jp/

 ★
 「荒れる」という現象がある。
 私は、クラスが荒れているかどうかより、その先生が「荒れていないか」どうかを気にする。
 クラスが「荒れる」というのは、「担任の指示に従わない」「担任に反発」「クラスのルールに従わない」「授業中のおしゃべり・立ち歩き」という現象である。
 だが、クラスだけが荒れるのではない。
 担任も「荒れていく」。
 担任の先生の職員室の机の上はどうだろうか。荒れていないだろうか。
 机にユンケルのビンがあったり、仕事ができないぐらいに書類が積み上げてあったり、……。
 担任の先生の教室はどうだろうか。
 放課後に訪れてみればいい。
 学級が荒れている場合、ほとんど教室も荒れているのである。
 机はぐじゃぐじゃ。雑巾は方々に散らばっている。草花は枯れたまま放置されている。 ドリルやスキルが積み上げてあり、何冊かは散らばっている……。
 ★
 かつて凶悪犯罪がはびこるニューヨークの街。
 その街を立て直すために立ち上がったのが、市長ルドルフ・ジュリア-ニだった。
 彼が就任してから8年後に殺人の発生件数を67%減らしている。
 取り組みの根拠になったのが、ジョージ・ケリング博士が主張する「ブロークン・ウィンドウ理論」であった。
                                                                              
│①小さな犯罪こそが、大きな犯罪を引き起こす引き金になるということ。 │      
│②割れた窓を放置していると、人の目が及ばない場所であると受け取られ、│      
│ 小さな犯罪を誘いやすく、それがエスカレートしていずれ大きな犯罪に │      
│ つながる。                                                       │      
│                                                                   │      
  
  いわゆる「割れ窓理論」として有名である。
  ★
 思い出すことがある。
 80年代の初めに、中学校で「校内暴力」が荒れまくったことがあった。
 当時、教研集会で中学校を訪れるとき、しばしば教室に入って驚くことがあった。
 何とも殺風景で、本当にここで生徒たちが勉強しているのであろうかと疑わせるものだった。
 もちろん、中学校が小学校と違うということも分かる。
 だから、掲示物も違ってくるというのも分かる。
 でも、あまりにも人間の匂いがしないのである。
 何か特別教室という感じであった。
 この殺風景さは、きっと「校内暴力」につながっているにちがいないと、当時思ったものだ。
 ★
 「割れ窓理論」の教えるところは、人は身の回りのささいなことに影響を受けやすいものだということ。まずは、身の回りの小さなことに気を配らなければいけないということだったと思う。
 ★
 今回2月、3月に行った初任指導研修会で、私が最後に伝えていった「初任者として大切にする5ヵ条」がある。
 1 挨拶は自分からすること
 2 スタンスをしっかり
 3 公私の区別をつけること
 4 教室の整理整頓
 5 時間管理に気を付ける
  「公私の区別をつけること」で、初任者に聞いた。
 「職員室の自分の机は、公的なものですか私的なものですか」「教室は公的な場所ですか私的な場所ですか」「自分の部屋は公的な場所ですか私的な場所ですか」
 私は、公私の区別をすることはとても大切なことだと思っている。
 公的な場所は、こざっぱりと片付けておくこと。
 私的な場所は、どうなっていても一向に構わないこと。
 このように初任者には話したのだが、私たちはこの「公的な場所」を勘違いする。
 私もまた若い頃は勘違いしていた。
 公的な場所は、他者もまた過ごす場所である。
 自分一人の場所ではない。
 職員室の中の自分の机も、決して私的な物ではない。
 たまたま自分のスペースとして割り当てられている物にしか過ぎない。
 ★
 「荒れる」のは「授業」とか「学級経営」だけではない。
 何気ない小さなところから「荒れ」始めていくのである。
  

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