ブログの始まり
私の親しい友人で、研究の同志でもある秦安彦先生がブログを始められた。
http://dousureba2.blog.so-net.ne.jp/2011-04-24
最初の挨拶を次のように書かれていた。
★
はじめまして [挨拶]
小学校の教師になって20年以上が過ぎた。
教職に就いてから一貫して自分なりに追い続けて来たのが、
「どうすれば新しい教育実践を生み出すことができるか」ということだった。
例えば、向山式跳び箱指導法というのがある。向山洋一氏の初期の実践研究成果である。
その方法を使えば、跳べなかった子がみるみる跳ぶ箱を跳べるようになるという。
早速、私もその方法を試した。
素晴らしい効果があることがわかった。
ほとんど全ての子が短時間で跳び箱を跳べるように、確かになった。
が、次の瞬間に新しい問いが生まれた。
・欠点はないのか。
・もっと優れた方法はないのか。
・どういうプロセスで向山式は生まれたのか。
・本当にこの方法は全国に普及していくのか。
・・・
そして、最後の問いは、
どうすれば向山式跳び箱指導法のような「新しい教育実践を生み出すことができるか」ということであった。
本サイトは、そのテーマに対する、一教師のささやかな挑戦を広く発信するものである。
野中信行氏と出会ってから、もう一つ明確なテーマが加わった。
それは、「新しい教育実践」が教師としての基礎・基本につながるものでなければならないということだ。いかに優れた技術でも、習得までに多くの時間を要するものでは、忙しい現場にマッチしない。
さらに効率よく、初任者でも容易に理解でき習得できるものが望ましいということだ。
野中氏は「3・7・30」の法則や、「味噌汁・ご飯」授業を提唱されている。いずれも、教師としての基礎・基本に立ち返る素晴らしい実践的提案だと、私は思う。
私が尊敬するデザインナー今泉浩晃氏は「整理」とは「行為的には捨てる」ことだと述べておられる(創造性を高める「メモ学入門」)。
インターネット時代の今こそ、基礎・基本を選び抜き情報を再編集して身軽にしておくことが必要なのだと思う。特に初任者には、情報に押しつぶされないように、原則論や仕事術を伝えて行かなければならないのだと思う。私の発信する情報などは微々たるものに過ぎないが、いつかどこかで誰かのお役に立てることがあればそれ以上の幸せはないと思います。
よろしくお願いします。
★
私が出会ってきた逸材の一人が、こうしてアウトプットを始める。
私が強く勧めてきた経緯もある。
私が初めての本を出したのは、55歳の時である。
もうあと退職まで5年と迫っていたときである。
あれからまだ8年ぐらいの歳月しか経っていない。
何か30年ぐらいを終えた気になっている。
アウトプットを完全に意識して一歩踏み出して気づいたことは、自分の役割意識だろうか。
★
私は「インプットの歳月」と「アウトプットの歳月」があると思ってきた。
インプットの時は、脇目をふらず自分に蓄えを加えていく時間。
アウトプットの時は、その蓄えを使って「自分が抱えている意識する現実」を変えていく時間。
もちろん、生涯その2つは同時進行で進めなければいけないが、自分のギアのかけかたはそうなるのだと思い続けてきた。
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秦先生のブログにはこれからおおいに注目してもらいたい。
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