時間意識を持つことの大切さ
うまくいっている組織体は、さまざまな戦略を駆使している。
その中に、時間意識を共有するということがある。
だめな組織は、きまって時間意識がいい加減である。
だめな学校も、いろいろあるが、きまって時間意識がない。
朝、朝自習が始まっているのにいつまでも職員室でぐずぐずしている。
1時間目の授業がきまって10分か15分遅れて始まる。
授業が時間通りに終わらない。始まらない。
会議が時間通りに始まった試しがない。
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学校の時間をきちんと管理していくのは、教務主任の役目である。
教務主任の日常の仕事は、時間管理である。
このことを意識していない教務主任も多い。
私も教務主任を5年間やったが、とにかく時間にだけはうるさく対応した。
会議を3時から始めることにしていたら、3時から始めた。
1時30分完全下校と決まっていれば、その時間に完全に下校させるような措置を取った。
守れない先生がいたら、直接その先生に注意した。
学校が時間通り動いていれば、学校が荒れていくことを防いでいくことができる。
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教室でもそうだ。
教師が時間をきちんと守れなければ、荒れる状況を自ら作っていると思っていい。
初任の先生に言った。
「授業が休み時間に食い込んで、子供たちの休み時間を奪うことがあってはいけない。時間はきちんと守らなければいけない。子供たちにも授業時間をきちんと守るように指導しなければいけない」と。
しばらくして初任の先生は質問した。
「先生から授業時間を守るように言われたのですが、授業の夢中になってうっかり休み時間に食い込んでしまうことがよくあるのです。どうしたらいいでしょうか?」
「先生、そんなことは簡単だよ。当番に任せればいい。タイム当番がいるでしょう。
その子に、『先生、時間です』と言わせればいい」
早速、初任の先生は始めた。
タイム当番は、「先生、時間です」と必ず言うようになった。
そのうちに5分前に「先生、そろそろ終わりです」と言うようになった。
みごとなものである。
授業をまとめる時間を指示しているのだ。
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おそらく時間管理がうまくなっていくことが人生をうまく過ごしていくコツであろう。 これだけはどんな人にも平等に1日24時間が与えられているのであるから。
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