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「発想の転換」をどう図るか

  「先生向け会員制Webマガジン」を企画しておられるMさんから第1回目の取材を受ける。
 若い先生に向けた「学級経営術」の指南というコーナーである。
 Y市の東横インの会議室で2時間ぐらい取材を受ける。
 1,なぜ6月の教室は荒れるのか。 
  2、まずクラス診断から~荒れ度診断
 3、「荒れ」への対応
  4、低学年での対応
   高学年での対応
  このような中身で、質問に答えながら話を進める。
 ★
 「荒れ」は、次の特徴的な4つのことで現象化する。(もちろん、他にもある)
 
  A 担任の指示に従わない。
 B 担任に反発する。
 C クラスのルールに従わない。
 D 授業中、勝手におしゃべりしたり、立ち歩いたりする。 

 この「荒れ」は、A、Bが担任との「関係づくり」の破綻、C、Dは「仕組みづくり」の破綻である。

  ★
 だが、初任の先生たちは「荒れ」が始まっているのかどうか分からない。
 そこで、私は、前回のブログで「荒れの初めをつかむ10の視点」をあげておいた。
 この視点で見ていくと、「荒れ」の初めが分かる。
 ★
 なぜ6月頃に「荒れ」が現象化するのか。
 このような質問から入った。
 「荒れ」が「関係づくり」の破綻、「仕組みづくり」の破綻なのである。
 これらは、私の「学級づくり」の3原則が「関係づくり」「仕組みづくり」「集団づくり」としていることから何の破綻か分かる。
 要するに、きちんとして学級づくりをしてこなかったのである。
 ★
 「荒れ」への対応も、前回のブログで書いた。
 2つの「止めること」、3つの「新しく始めること」になる。
 新しく始めることの1つが、「発想の転換」だった。
 「荒れ」が顕在化し、対応が始まると、必ず「原因追求」に走る。
 「問題を起こしているのは誰だ」という追求である。
 「誰だ、誰だ」→「悪い、悪い、直せ、直せ」の合唱になる。
 この間に、担任と子供たちとの関係が一気に崩れていく。
 こういう原因追求を止めなくてはならない。
 そして、視線を「問題がない子供」「問題がない行為」「問題がない場面」に振り向けていかなくてはならない。
 きちんとやっている子供はいるのである。
 きちんとやっている行為もあるのである。
 きちんとやっている場面もあるのである。
 そこに視線を移していく。
 ★
 昨年度担当した2年生担任の初任の先生は、これを成し遂げた。
 1年生の時のクラスの1つが、崩壊状態になっていて、その半分がクラスにいた。
 だから、4月、5月は、うまく学級が機能しないで、担任の先生は子供へ叱りつけることを繰り返していた。
 その場はなんとかなるのだが、また同じ行為をしてしまう。
 「叱り」だけでは、子供たちは育っていかない。
 私は、初任の先生に「発想の転換」をすすめた。
 個人目標達成法という方法である。(「新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則」明治図書 に紹介している)
 これで7月には、クラスを落ち着いた学級にすることに成功している。
 担任の先生は、「問題のある子供、行為、場面」から「きちんとやっている子供、行為、場面」に視線を移して、「叱り」から「誉める」へ方向転換している。
 それがみごとに落ち着いた学級へと転換させていくキーポイントになっている。
 こういうことだ。
 こんな発想の転換を即座に取れるかどうか、そこに担任の心意気が表れる。
 
 
 

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