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初任者のクラスが荒れる理由が、はっきり見えてきた!

  初任者指導の仕事を始めて3年目が過ぎようとしている。
 もしこの3年間がなければ、初任者のクラスが7、8割荒れていくというわけがほんとうには分からなかったのだと思う。
 現役の時には、2年目からはあんなにきちんと学級を経営できるようになるのに、1年目がどうしてあんなに荒れていったのだろうかとよく思ったものである。
 初任者も、周りも、「授業だ、授業だ」「教材研究だ、教材研究だ」と思っているが、私はその当時から学級経営に問題があると思い続けてきた。
 だが、初任者指導の仕事をやって、具体的な中身がようやく理解できたことになる。
 ★
 決め手は、1ヶ月。
 これはコメントつけてくれた中村先生も、そのように言っている。

 「クラスは軌道に乗るまでが勝負です。
 つまり、最初の1ヶ月、4月が勝負です。

 そのことを自覚していない若手が多い。
 教育委員会もそうです。
 でも、この1ヶ月の失敗を取り戻すのは、実は不可能ですからね。

 私の今からの講座のタイトルも、「最初1ヶ月がんばれば、残り11ヶ月楽できる」です。

 私も最初の1ヶ月は全力ですからね。
 それこそ、クラスが軌道に乗るまでは、毎日細かいメモ、分単位のスケジュールを作ってクラス作りをしています。

 その覚悟を若手に伝えるだけでも価値有りですね。

 全国の若手に、教師という仕事の素晴らしさを味わうまでがんばって欲しいです。
 やりがいのあるいい仕事ですからね。」
 ★
 初任者は、最初子供たちに嫌われたくないために、早く親しくなりたいと思っている。
 だから、仲良くなろうとする。子供たちの質問などへも一生懸命耳を傾ける。
 ここに落とし穴がある。
 最初の1ヶ月は、教師と生徒としての縦糸を張る作業がある。
 ここをほとんど意識していない。いや意識していても、なかなかそこへいけないという初任者の意識がある。
 最初の3日間は、私も横糸を張ることを意識するが、全体としては縦糸張りが優先される。
 私が担当した初任者は、「縦糸を張る」ことを怖いことだと語ってくれた。
 初任者にとって、「縦糸を張る」ことはかなりの「覚悟」が必要なのだ。
 ここに躊躇している初任者は、子供たちから見透かされる。
 彼等は、「値踏みの時間」を過ごしているのであるから。
 今度の担任は、怖いのか、優しいのか、給食はどうするのか、宿題はどうするのか、……と値踏みしている。
 それに合わせて、自分の態度を決定する。
 まず、やんちゃたちの数人がおしゃべりをしたり、うろうろしたりを始める。
 多くの子供が、担任はそのやんちゃたちにどのような対処をするのかを見ている。
 甘い対応をするとなると、そのやんちゃたちに呼応して同じようにだらだら、うろうろを始める。
 学級はだんだんうるさく、乱れてくる。
 5月頃だ。
 担任は、その様子に今までの対応から一転してうるさく叱りつけるようになる。
 その場は何とかなるが、同じことの繰り返し。
 そのうちに叱りつけることも効果がなくなる。
 いよいよ荒れが目立ってくる。
 ★
 子供たちは、担任の対応に合わせて行動をする。
 怖い先生だと思えば、行動を控える。
 甘いなと思えば、勝手な行動をとる。
 全部の子供ではないが、学級の2割の子供は2週間後にはこのような行動をとる。
 「子供は天使である」なんてとんでもない。
 相手に合わせて行動をするのが子供である。
 それは子供のエネルギーであると言っていい。
 ★
 要するに最初の1ヶ月で学級づくりの80パーセントが決まる。
 まさしくこの通りになる。
 初任者は、最初の1ヶ月に「縦糸を張る」ことができるようになることがまず全ての始まりになる。
 なぜ2年目の先生が、うまく学級を作れるようになるかというと、きちんと子供たちと距離をとって「教師すること」ができるようになるからである。
 ここのところが見えてきたのだ。
 初任者の先生を1年間見ていると、その様子がよく見える。
 教師らしくなっている。
 最初は、あんなに緊張しておそるおそるという感じだったのが、ずいぶん自信をもって子供たちに指示を出している。
 ★
 これから今年度初任者講座を持っていくが、まず教師としての「覚悟」をどのように持てるのかどうか、そこにかかっている。
  


 
 

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コメント

 野中さん、こんにちは。
 山口県の中村健一です。

 最初1ヶ月、4月、「30」の大切さをどんどん発信してください。

 最初1ヶ月がんばれば、残り11ヶ月楽できます。
 逆に最初1ヶ月、覚悟を持ってがんばらなければ、残りの11ヶ月間、延々と4月の「ツケ」を払い続けなければなりません。

 4月の「ツケ」を払いきれなくなって辞めていく若手も多いです。

 ぜひ「30」の大切さを若手に説いてやってください。
 それができるのは、野中さんだけだと思っています。

 私も3月5日に島根で講座をします。
 でも、私が大好きな若手たちには、3月5日は京都の野中講座に行くように言ってあります。
 「君たちに必要なのは、野中さんだ」「1年目の君たちを助けてくれるのは、野中さんだ」と。

 ぜひ、可愛い若手たちに必要なことを伝えてやってください。
 どうぞよろしくお願いいたします。

               中村 健一

投稿: 中村ケニチ | 2011年2月12日 (土) 15時23分

私も学生達には「適切な距離感」を取れと言っています。若いうちは、若さに子どもが寄ってきます。だから、無理して近寄る必要はない。寧ろ一歩下がれ。ベテランになれば、一歩近寄れと。

剣道では一足一刀の距離というのが定石で、この距離から攻撃をします。または、守ります。指導にも適切な距離感が必要ということを口を酸っぱくして教えます。

褒めるだけが教師の仕事であれば、近くても全く構いませんが、叱ることも教師にはとても大事で、そのためには子どもとの距離がなければしかれませんから。

3月、楽しみにしています。

投稿: 池田修 | 2011年2月12日 (土) 21時49分

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