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自分を客観視する方法

   朝日新聞のスポーツ欄の西村欣也のコラムはおもしろい。
 
 ★
 日本ハムのルーキー・斎藤佑樹に対する見方が日に日に変わってきている自分がいる。
 一度このコラムで「ベビーフェース」(善玉)のレッテルをはがすのは大変で、彼が背負う重責を思う、と書いた。
 どうやら違ったようだ。16日、鎌ヶ谷スタジアムでの歓迎式典には約1万1千人が詰めかけた。斎藤は「鎌ヶ谷が嫌いというわけではないが、(一軍に上がって)早く北海道へ行きたい」とあいさつして笑いを誘った。
 僕は超一流のアスリートを取材してきて、そこに共通する必要条件を学んだ。それは自分を客観視する能力だ。
 長野五輪金メダリストの清水宏保はこう言った。
「レース前に、幽体離脱するように自分を天井に上げるんです。そこからちっぽけな自分を見てやる。そうしたら、すっと楽になるんです」
 プロ野球選手会長として球界初のストライキを打ってファンの共感を得た古田敦也にはこんな話を聞いた。
「プレー中でも、ピンチになると自分の肩の後ろにもう一人の古田がいるんです。命まで取られるわけはないんやで、とそいつが言う」
 メジャーリーガーのイチローと松井秀喜は不思議なほど同じ言葉を口にした。
「自分にコントロールできることと、できないことをまず分ける。そして、コントロールできないことに関心を持たないこと」
 いずれもが、自分を客観視する方法論だ。
 斎藤は若い女性だけのアイドルではない。そのファン層は幅広く、国民的ベビーフェースだ。そのことを自分で客観視できている。
「まだ、何も始まったわけではありませんから」。
 少なくとも一流になる必要条件を、彼は間違いなく備えている。
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 自分を客観視する方法論を持つことは、一流の人間だけのものではない。
 過酷な条件での仕事をしたり、厳しい緊張を強いられる環境にいる場合には、どうしても必要になる方法論である。
 私は、教師生活37年間でずっと一介の教師であったが、それでも何度かこういう条件下で生活をしなければいけないことがあった。
 人は、いつも平々凡々に過ごしていけるわけではない。
 今教師を続けるということは、一つの「覚悟」がいる。
 37年間の教師生活で、今ほど教師たちに厳しい条件を突きつけられていることはないと私は思っている。
 だから、現場を去っていく人間がせめて何か先生たちに置き土産ができないものかと考える日々である。
 私の主張は、完全に教師の側に立ったものである。
 バイアスがかかった見方になることは承知の上である。
 そこから何ができるかだけが課題である。
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 イチローや松井秀喜の客観視する方法論はいい。
 
 自分にコントロールできることと、できないことをまず分ける。
 そして、コントロールできないことに関心を持たないこと。

  ほとんどの人が、これができない。
 「コントロールできない」ことばかりに関心をもち、悩み、嘆き、悲しむ。
 どうにもできないのに、である。
 「時間」だけが解決できることである。
 ただただ、「時間」に解決を任せればいい。それだけだ。
 私は、若い人たちに「悩むな、反省なんかするな、次が大切だ!」と放言してきた。
 同じ事である。
 この客観視する方法論を特別な人だけに任せておくことはない。
 私たち普通の人間だって自分でやろうとすればできるのである。
 

 

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